2016年05月31日

二日連続でヒメヒカゲ調査

 暑い日差しの中、二日連続のサイクリング。フィールドでは赤字のマークが入った♀個体が目に入るが、5月28日に筆者が汚した個体だ。ヒメヒカゲの行動範囲が広くはないことがわかる記録でもある。
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すぐそばでは別の♀がコイヌノハナヒゲの根元近くに産卵しており、ビデオ記録は撮ったがフォーカスが甘くてここに示せない。採集者がこないうちにどんどん産卵をしてくれるとありがたいわけで、この産卵行動を目にしたことから、新たにみつかるきれいな♀個体はマーキングをせずに撮影記録だけをとる。
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今日も路面で吸汁するオス個体を見るが、もう翅がかなりすれており、破損も認める。
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トランセクト調査を終えてから、昨日のウラナミアカシジミのポイントへと転戦。到着した15時半近い時間帯はまだ葉陰で休んでいるはずで、枝をたたくと緋色のチョウがヒラヒラと舞い降りてケネザサの茂る部分へと潜り込む。
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ここで昨日はみなかったアサマイチモンジがサトキマダラヒカゲやヒカゲチョウと追っかけっこを楽しんではテリ張りの葉上へと舞い戻る。
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ルリシジミとウラギンシジミも現れるが、ウラギンシジミがクヌギの枝部分を転飛する目的は何だろうかと、その動きを追っていたら、いきなりイシガケチョウが横切っていく。カメラ撮影はまったく間に合わない飛翔で姿を消すが、どこで発生したのか第一化の新鮮個体だ。そのイシガケチョウの姿が消えた場所にはクヌギの花が多く、アカシジミが夢中で蜜を求めている。
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その前に樹液がでているところへ潜り込もうとしてスズメバチに追われたサトキマダラヒカゲが逆光で透けて見える様子を記録している。
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飛び疲れたのか、アサマイチモンジが木陰となる低い位置で翅を全開状態で休んでいるが、近づいても微動だにしない。
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スズメバチがいなくなった樹液食堂にやってきたのは昨日も姿を見た美しすぎるヒオドシチョウ。
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もう舞踏会が始まってもいいのでは、と再びクヌギの枝葉をたたくと、飛び出したのは新鮮ピカピカのウラギンシジミの♀個体。
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結局、アカシジミやウラナミアカシジミの舞踏会をみることなく引き上げる。帰路のルートを加古川河川敷ではなく平荘湖経由に変えたのだが、その途中でもキジの♂をみる。いったん伏せの姿勢で様子をみて、一気に安全なブッシュへと駆け足で逃げ込んでいく、その動作がとても愉快。
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posted by クジャクチョウ at 21:42| Comment(0) | 日記

2016年05月30日

ヒメヒカゲ:二度目のマーキング

 曇り空の午後、サイクリングでムクドリがくつろいでいる水管橋を渡ってヒメヒカゲのフィールドへ。
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出迎えてくれたのは新鮮ピカピカのウラナミジャノメ(絶滅危惧U類 Ypthima multistriata niphonica)で、V字開翅から全開へと2段階開翅動作を示すのが特徴的。
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例年、路面で吸汁中の個体は人の気配に敏感ですぐに路傍の草原へと飛び逃げるのに、今日の♂個体は足元周りを低く飛んだかと思うと少し離れた位置で吸汁を継続してくれ、その友達感覚がうれしい。
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この日も新鮮な♀個体にマジックペンでマーキングをする。せっかくの美しい翅をあえて汚すのには心が痛むが、今年も大阪から心なき採集者が複数やってきているため、採集意欲をそぐよりほかにいい手立てがない。
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目の保養は、あちこちで咲き誇るネジキの真っ白い花。
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調査を終えて帰る田園地帯では臆病なキジの♂が20mほど離れているというのに、急ぎ身を隠さねばとあわてて走り出す。
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次いで、サイクリングの身の軽さを生かして、今年は発生が早く個体数も多いとの情報に、ウラナミアカシジミとの出会いを求めて2013年6月12日に観察記録のある里山地帯へとペダルを踏む。しかし観察できたのはスイカズラの蜜を求めるクロアゲハのオスと、イボタの花蜜を求めるヒメウラナミジャノメだけ。仕方なく、2008年に観察したクヌギの樹があるポイントまで遠出をする。その近くに咲くウツギの花に夏型のアゲハがやってきており、
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別のアゲハがやってきた段階でどこにいたのかアサマイチモンジがスクランブル飛翔で絡みつき、やがて遠くの葉上で休憩するのでズームアップで狙うとやや擦れた個体だ。
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この開けた場所では、コナラの梢周りをヒラヒラとアカシジミが舞い始めるが撮影できる位置にまでは降りてこないので、ウラナミアカシジミのポイントへと移動。その途中では黄色と白の花が交じるスイカズラと赤紫の花が美しいハギの一種(たぶんミヤギノハギ)が目を引く。
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大きなクヌギの樹の周りにはサトキマダラヒカゲが多く、ヒカゲチョウも交じって混戦模様。そこへ鮮やかな緋色が美しいヒオドシチョウが現れてフェンスの上で存分にその美麗翅表を見せてくれる。
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ヒカゲチョウのテリ張り位置が決まっていて、飛び出したかと思うと必ず戻るので、待ち伏せ作戦で撮影記録をとる。
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珍しく開翅姿勢をとってくれるが、位置が高くてフォーカス合わせもむずかしい。
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肝心のウラナミアカシジミはどこにいるのか、とブッシュを進むと奥の方にクヌギの花が咲く場所があり、近づくとオレンジに黒い筋が目立つチョウが見つかる。本命のウラナミアカシジミだ。夢中で蜜を吸っていて、少しずつ態勢を変えるが、きれいな翅表はみせてくれない。
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梢部分を飛び交う複数のオレンジが見られるが、アカシジミなのかウラナミアカシジミなのか判別がつかない。夕暮れが近づいた時間帯で、これから本格的に展開されるだろう舞踏会を想像しながら帰路に就く。高砂の自宅までは約15km。
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本日の走行距離は合計で約40kmで、さすがにペダルが重い。それでも第一化のきれいなルリタテハが路面でその美しい翅表を見せてくれると疲れも癒される。
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帰路、渡る必要のない水管橋の半ばまでわざわざ進んで、夕景を記録し、
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加古川の河川敷へと降りて走ると、新設の加古川中央市民病院の窓が夕日を受けて、火事ではないかと錯覚するほどに真っ赤に燃えているようにみえる。
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posted by クジャクチョウ at 23:33| Comment(0) | 日記

2016年05月28日

ヒメヒカゲのマーキング

 ヒメヒカゲ(絶滅危惧IB類 Coenonympha oedippus arothius)の数少ない生息地となった東播磨で♀個体をメインとしたマーキング調査を開始。
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マーキングをする前は実に美しいチョウなのに、心無い採集者が採る気が起こらないように、あえてマジックペンで汚してしまうマーキングはできれば避けたいわけで、この日も、カメラ撮影目的で訪れた愛好家お二人に、もうじゅうぶん撮影記録がとれたことを確認してから作業に入る。
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マーキング調査の途中、ノイバラの花へと転飛する個体を認めてカメラでフォローしてみたが、どうやら吸蜜目的ではないらしくストローを伸ばしてはいない。
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おそらく羽化してからさほど時間がたっていないと思える新鮮そのものの♂個体が美しい翅表を存分に見せてくれ、ここまで褐色をはっきりと認める個体に会える機会はめったになくしっかりと記録をする。
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翅表全開の姿勢をとって見せてくれる別の♂個体もいるが、こちらはすでにもう新鮮度が低い。
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この日はヒメジャノメもみたが、後翅が一部破損しており、
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ケネザサの葉を綴って棲家とするセセリチョウ科の幼虫は、コチャバネセセリ、チャバネセセリ、オオチャバネセセリのいずれかだろうが、種名の特定はできない。
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以前に後翅に赤い紋が出るツバメシジミの♂個体を観察できたカラスノエンドウが繁茂するあぜ道そばで、その後の発生をフォローしているが、本日会えた個体は翅の傷んだ個体だけで赤い紋は出ていない。
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帰路、赤信号で停車中に車の走行距離が偶然 022222 となっているのに妻が気づき、青信号に変わる寸前でかろうじてビデオ記録が間に合う。
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posted by クジャクチョウ at 17:37| Comment(0) | 日記

シルビアシジミ蛹化

 アカツメクサで飼育中のシルビアシジミが蛹化(第二化)している。160527pupa0.jpg
まだ多くが幼虫で、母蝶の産卵は3日がかりというだけで幼虫の令数に個体差がみられる。
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今回の飼育目的は、幼虫がアカツメクサを好むかどうかを知ることだが、シロツメクサと混在させた場合、アカツメクサに幼虫が集中する傾向がみられ、花穂に潜り込むようにして摂食する個体も観察できる。
posted by クジャクチョウ at 07:00| Comment(0) | 日記

2016年05月27日

庭にホシミスジ

 今年もホシミスジがのんびりと遊びにやってきた。
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昆虫少年時代を過ごした高知市では、6月10日頃が発生期で
1時間ほど自転車を踏んで一宮の逢坂峠まで出かけ、同時期
に発生するウラナミジャノメとともに観察をするのが毎年の
恒例行事だったが、現在その現地はコンクリート原材料を
得るために峠周りがすっかり切り開かれ、昔の面影は全く
ない。
posted by クジャクチョウ at 15:25| Comment(0) | 日記