2017年05月31日

ヒメヒカゲ Coenonympha oedippus arothius の蛹を発見

本年三度目のヒメヒカゲの生息調査はサイクリングで。途上、ナガサキアゲハのきれいなメスが飛び、自転車の前かごのナップザックにいきなり頭上から鳥の糞がおちてくるが、結果的にこれは「三度にわたるウンのつき」につながるハプニングだった。ふき取ったゴミを捨てるべく立ち寄ったスーパー:ハローズで、孫が喜びそうな揚げパンが40%引き(ラッキーその1)となっているので、自転車を借りているお礼もこめて買い込む。今年はまだ行っていない生息地No.90をチェックして2♂1ex.の3個体を確認。昨年ヤマモモの枝打ちなどの生息地環境整備に汗を流した山肌斜面No.19は、残念ながらチョウの姿は全くなし。ウラギンシジミをみかけて記録をとり、主要生息地No.30につくとM氏の愛車が先着している。11時からルートセンサス調査を始めると、明るいブルーを輝かせてルリシジミが飛び、本日最初の♂ヒメヒカゲは天候がうす曇りだったせいか、まだ新鮮度の高い翅表を何度もみせてくれる開翅大サービス(ラッキーその2)。やがて出会った先着のM氏は70数頭の♂と4♀を確認したと話してくれるが、ルートセンサス途上で観察できる個体はせいぜい4♂だ。調査継続のため彼と別れて先日メスグロヒョウモンがいた細道奥まで進んでみるが、会えたのはコチャバネセセリのみ。データ取得の調査を終えて、きれいに咲くタツナミソウの花を撮影し、例年、卵や幼虫を観察できる湿地帯まわりでそれとなくヒメヒカゲの蛹を探してみる。2012年に蛹からの自然羽化記録を撮って以降はまったく蛹は発見できていなく、今回も徹底的に探そうという気構えがあるわけではない。さっさと食草のある株を上からのぞいて歩くだけなのだが、枯草となったコイヌノハナヒゲが多い株をそっとのぞいたそのとき、まぎれもない緑色のヒメヒカゲの蛹がみつかる(ラッキーその3:本日最高のウンのつき)。
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すぐにM氏に電話連絡をして知らせ、あらためて実際に目に飛び込んできた状態を示すと、
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蛹がどんなものであるのか知らなければ見過ごしてしまうほどの小ささで下垂している。蛹にフォーカスして少し拡大すれば、ようやく下垂蛹を認識できる。
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以下、本日の調査記録を時系列的に示す。まずは、生息地No.90での記録から。
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白銀をちらつかせて飛び回るウラギンシジミが、ようやく葉陰で休憩し始めたところを下から撮影。
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主要生息地No.30では、開翅サービスをたっぷりと堪能。
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前翅縁の褐色鱗粉と細毛がしっかりと観察できる。
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タツナミソウのムラサキは枯草が多いブッシュのなかでひときわ目立って美しい。
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帰路、カワヤナギで発生しているはずのコムラサキを観察するべく加古川河川敷ルートをとる。例年どおり途上のコンクリート壁面で遊んでいるテングチョウ第一化の発生個体を確認し、
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かわいいイトトンボにもカメラを向けてみるが、トンボの仲間の多くは名前がわからない。
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河川敷のコムラサキ発生場所に着いてびっくり。川べりに延々と茂っていたカワヤナギの樹が全くない。増水時に傷んだりしていたせいか、切り倒したあとの大きな切り株が点々と並んでいてむなしい。おそらく多数のコムラサキが犠牲になったことだろう。平坦となった荒地に咲くヒメジョオンにキタテハの夏型がやってきているので撮影記録をとる。
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加古川河川敷をかなり南下して、ようやくカワヤナギ類の大木が残る場所でコムラサキの飛翔をみる。4-5頭はいるようで、まずは安心。
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風に揺れる葉上遠い位置でテリ張りをするオス個体をなんとか撮影記録して
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本日のフィールド活動を終了。



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2017年05月29日

今日の調査はヒメウラナミジャノメ Ypthima argus から

 二度目のヒメヒカゲ生息ルートセンサス調査を陽ざしが強くなり気温も25度を超えた11時10分にスタート。本日の出会いはかなりくたびれたヒメウラナミジャノメ Ypthima argus: http://chokikoh.net/himeuranamijanome.pdf
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例年、本種と入れ替わるように発生するウラナミジャノメはまだ出ていない。ヒメヒカゲのオスが飛び出すが日陰を求めてなのかケネザサの茂るブッシュ奥へと潜り込んでしまう。いつ来てもなにがしかのセセリチョウ類に会える細道で、日向ぼっこ中のコチャバネセセリをみる。自発的に態勢をかえたポーズをとってくれるサービス精神の旺盛な個体だ。
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シダ類の葉上で開翅動作を繰り返しているメスグロヒョウモンのオスは、フォーカス合わせが間にあわないうちに飛び去ってしまう。
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数日前の雨でまだぬかるみが残る場所では、ハラビロトンボの雌が何度か水たまりに口を接するような挙動をみせ、そこにオスがからんだりするが、メスは何事もなかったように近くで休憩し始める。
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ルートセンサス調査で確認できたヒメヒカゲは3♂だけで、調査ルートを離れた草原へと立ち入ると、一目、5-6頭のヒメヒカゲが飛び遊んでおり、できるかぎり異なる個体の撮影記録をとる。
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前翅翅表の褐色部分をしっかりと見せてくれる新鮮個体は、ケネザサの茎が影となって映り込んでしまうのが残念だが、当方が動いてしまうと飛び去られるのでぐっと我慢。
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ヒメヒカゲの撮影は、あちこちで飛び出す個体が静止してくれるまでそっと追いかけるわけで、
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「そんなところで止まるのかい」とぼやいてしまう好みでない植物での静止場面もしぶしぶ記録を撮って、
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本日の調査はメス個体を確認できないまま終了。



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2017年05月27日

ヒメヒカゲ Coenonympha oedippus arothius 初撮影

 ヒメヒカゲ観察の現地(この生息地は私有地であり、原則、保全活動をしている「加古川の里山・ギフチョウ・ネット」メンバー以外には第三者が許可なく立ち入ることが禁止されているところで、カメラ撮影目的の方の立ち入りは黙認状態)に着いた10時過ぎ、草原にカメラ撮影中の若者の姿を認め、その様子からヒメヒカゲが飛んでいることが分かるが、まず2008年から継続しているトランセクト調査から。本日はその調査ルート途上にヒメヒカゲの姿は全くなく、出会えたチョウは黄色が濃いアゲハチョウと、翅の破損が進んだヒメウラナミジャノメの2頭だけ。足場に注意しながら草原へと踏み込むと、ヒメヒカゲの新鮮な♂個体が飛び出してくる。
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挨拶のつもりか、開翅動作を繰り返してくれるのでその記録を撮り、
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先着の若者のいる斜面へと進むその途中でも別のオス個体が飛び出す。
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若者は住まいが地元の初めて会うM氏で、本日メス個体も見たそうで、5/25に来たときはもっと個体数が多かったとも知らせてくれる。ギフネットの活動については少しだけ知っているといい、ボランティア活動への参加意思はまだないとのことで、せめて夏の「科学の祭典」に来てほしいことを伝える。その後、単独で幼虫や蛹の探索を試みるが、簡単なのぞき見程度で見つけられるはずはなく、トランセクト調査の途上に撮影した、この時期草原に多く咲くコモウセンゴケ、イチモチソウと、
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最初に出会ったヒメウラナミジャノメの記録もアップ。本種がすっかりくたびれた姿になるころ、この草原にはウラナミジャノメが登場してくるのだが、この日には観察できず。
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ギフネットを退会したもののヒメヒカゲの観察だけは独自に続けているというO氏も自転車でやってくるが、ちょっと挨拶を交わしただけで帰路に就き、細道で足元に咲き始めたネジバナにカメラを向けると、小さなアブがやってくる。
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その様子を撮っていると、いきなり背後にO氏がいて驚かされる。実は、5月20日にもうヒメヒカゲは発生していたと教えてくれ、もう少し観察するという彼とはここで別れる。
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2017年05月22日

山岳部渓谷のチョウ

 朝からの好天気に期待して兵庫県山岳部の渓谷へと遠征。11時前についた渓谷沿いでタニウツギは9分咲き。複数のオナガアゲハがやってきており、やがてミヤマカラスアゲハの♂も花蜜を求めて飛来する。影となった部分での撮影記録はきれいな色調が十分撮り込めていなく、転飛する際の飛翔場面を切り取れば、許される程度に春型のブルーを確認できる。
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これまで気にしていなかった対岸のわずかな砂地で、クロアゲハと距離を置いて吸汁中のミヤマカラスアゲハが観察でき、ズームアップで証拠記録をとっておく。条件が合えば集団吸水が形成されることもあるが、この日はこの1個体だけ。
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渓流沿いのタニウツギで蜜を吸うオナガアゲハは、大型で新鮮度の高いオス個体。
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昨年は路面の湿り気のある場所で吸汁をしていたミヤマチャバネセセリが、今日はタニウツギの花へと飛来する。
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時間をおいて再び訪れたのはたぶん同一個体だと思われ、わずかに翅表をみせてくれたあと、どこかへと姿をくらます。
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花蜜を求めてやってくる順番が決まっているかのように、ミヤマチャバネセセリの訪花前にやってきて長い時間をかけて吸蜜を続けていたのが後翅の尾状突起を失ったクロアゲハの♂。後翅翅表に霜降り様の鱗粉が出た美しい個体なのに、ここまで後翅を破損させたのは野鳥の仕業だろうか。
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次いでカラスアゲハのオス個体が登場し、タニウツギの花蜜を楽しそうに転飛しながら吸い続ける。
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そろそろ帰ろうかという時刻に、突然挨拶にやってきたのがアオバセセリで、
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証拠記録のモデルを務めたかと思う間もなく、飛び去ってしまう。


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信州に遠征:希少チョウの観察

 チョウ歴60年にして、まだ実際に野外で飛んでいる姿をみたことがない、クモマツマキチョウ(Anthocaris cardamines 準絶滅危惧)♂とオオルリシジミ(Shijimiaeoides divinus barine 絶滅危惧TA類)の観察目的で、信州まで遠征。同行してくれた加古川の里山・ギフチョウ・ネットのメンバー3名は両種の撮影記録経験者ばかりだが、チョウの野外撮影に終わりはなく、今度こそもっといい撮影記録をとりたいとの意気込みでの参加。オオルリシジミに関しては、地元の保護団体が開く一般公開の「観察会」に便乗させてもらって、保護の実態を視察することも目的の一つ。
 クモマツマキチョウは、5月20日の快晴の朝、安曇野市のオオルリシジミ保護にもかかわっておられるMさんに観察地まで案内をしていただき、県外のあちこちから遠征してきた愛好家カメラマン複数名と待機するうち、やがて9時15分を過ぎたころ、可憐で美しいオス個体が登場。岩場に点々と咲く数少ないスミレの花蜜を求めての飛来で、花に止まるのを確認するや否や、カメラマン大勢がいっせいにかけつける。Video撮影は筆者だけで他は高性能カメラでねらう。とにかく夢にまで見た光景が実際に目の前で展開する事実をしっかりと受け止めて、ビデオ撮影のスイッチが間違いなくONとなっているのを確認しながら、その美しさに感動。
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雪山を背景として飛ぶクモマツマキチョウの飛翔を映像記録できればいいのだが、今回、そのチャンスはなく、オオルリシジミが自然状態で飛ぶ姿がみられるという「あずみの国営アルプス公園」へと転戦。シルバー入園料210円を払って園内を15分ほど歩いた池のほとりにクララが複数株あるがそこにオオルリシジミの姿はなく、やがてメンバーの一人がシロツメクサで吸蜜中の個体を見つけてくれる。
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新鮮度が高くはない個体で、飛翔時以外に翅表を見せてはくれない。しばらく観察して見られる個体は2-3頭であることが分かり、ようやくまずまずの新鮮度の個体の吸蜜シーンを記録できる。
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結局絵になるクララとチョウとの組み合わせを見ることがないまま、明日の、東御市での観察を期待して撤収。クモマツマキチョウとオオルリシジミの観察に夢中となって、気がついたら昼食を全くとっていなく、宿泊先の夕食バイキングで18時過ぎからようやくすきっ腹を存分に満たす。
 翌5月21日も朝から雲一つない好天気で、観察会が始まる9時より早い時間に現地に着き、主催者のHさんに挨拶をしたあと、すぐにクララの多い草地へと向かう。先行したメンバーがもうカメラを向ける先には、待望のクララの葉上で日向ぼっこをしているメス個体。
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他の場所でもすでに複数の飛翔個体がみられ、メンバーの一人はニガナに似た黄色い花で蜜を吸う個体の撮影をしている、その手前のクララにチョウ影を認め、よくみれば交尾ペアが。すぐに声を上げてみんなに知らせてあげると、クモマツマキチョウの撮影場所でもお会いした横浜からだというご夫婦もかけつけて撮影に専念される。
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同じクララにはオス個体もいて、V字開翅姿勢をとってサービスをしてくれるのでしっかりと記録。
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交尾ペアには新たなオス個体がちょっかいを入れ、次いで別のオス個体も絡むなど訳の分からない展開を見るが、その中で交尾中のオスが「いい加減にしてよ」と開翅しながら嫌がる光景を切り取ってみる。
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この保護地では、当初の放蝶が必要ではないほどに自然発生状況が復活できているといううれしい話も聞く。9時からの観察会には支援企業側から今年入社したという大勢の若者が参加して、遠くで飛ぶのがモンキチョウというモンシロチョウの仲間だとか、アカツメクサにやってきたウラギンヒョウモンの裏を見れば名前の意味がわかるなどと説明をしてやると目を輝かせる。初歩的な質問をしてくれたり、元気いっぱいの若者と接することは楽しく、小さなお嬢さんとみえている若いお母さんには、大勢でカメラを向ける先にオオルリシジミがいますよと教えてあげ、横方向に動いてチョウに飛ばれてしまっている男性には、チョウに近づく際には直線方向にだけ動くようにとアドバイスをしてあげたり、せっかくの観察会が有意義に展開するよう陰ながら手助けをする。今回の遠征は、自然の中で飛ぶクモマツマキチョウとオオルリシジミを初めて観察でき、満足のいく映像記録が撮れて当初の目的を確実に達成できたすばらしい旅となった。遠距離を交代しながら運転をしてくれた3人の仲間に心から感謝したい。


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2017年05月09日

野外のゴマダラチョウ

 児童公園のエノキにつくゴマダラチョウの幼虫がそろそろ蛹化しているのでは、と観察に行く。以前、自動車が頻繁に行き交う道路沿いの幼木では、地面からわずか20cmていどの低い位置で蛹化していたことがあり、今回の樹高2mていどのエノキではどうか。枝を引き寄せてまずは高い位置から調べると、幼虫1個体が見つかり、あとの4個体が蛹化している可能性がある。葉裏を中心にみていくと高い位置では蛹化していない。低い枝を裏返して探すと、地面から30cmていどの高さで垂蛹となっている白色が目立つ蛹が3個体みつかるが、あと1個体がどこにも確認できない。
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残る幼虫は丸々と太った終令で、あいかわらず堂々と葉表に陣取っているが、この個体もやがて蛹化することだろう。
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白井大町藤公園

 和田山町白井大町藤公園は観光バスも次々とやってくる盛況で、マイカー駐車場は1台が出れば1台が入れるという、かつて、乗鞍高原に行った際、麓の料金所入口から畳平まで車が連なっていた大混雑を想起させる渋滞の後につく。それでも止まることなく進むていどの渋滞であり30分ほどで駐車がかなう。藤棚は駐車場から歩いてすぐの山肌斜面に広がっており、噴水周りに虹がでる池が中央に配置され、その周りを約500m周回する形で藤棚を鑑賞して歩く設定。
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駐車場側の斜面にはヒラドツツジが満開で、ミヤマカラスアゲハが蜜を求めて飛んでいるのでその記録を撮りたく、藤は後回しで追いかけてみるが、近くにはやってきてくれなく、小さな画像の証拠記録だけで、果たしてどこにチョウがいるのか「ウォーリーを探せ」並みの難解映像。
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ツツジの花には目もくれず、キイチゴ類の白い花にこだわる越冬明けでまだ生き続けているテングチョウもみる。
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藤棚はオーソドックスな紫と白以外に、淡いピンクやピンクそのものなどがあるが、やはり紫が一番美しい。
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「花の長さでは和気が勝る」と博識を語る家族連れのおじさんがいるが、ここはまだ五分咲きでこのていど。まだまだ長く咲きほこれば1m40cmにはなるというから。花の長さで優劣はつけがたいのではないか、などと想像しながら、存分に藤棚を鑑賞して回る。


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城崎にて

 城崎温泉を堪能した翌日(5月8日)、ミヤマカラスアゲハの春型が出ていないかとの期待で来日岳(567m)に向かう。登山道約10km、人家集落を過ぎたあたりからタニウツギが咲いており、登山道の途中にも開花したタニウツギを多く見るが、どの花にもチョウの姿はない。結局、山頂部までのぼると、テリ張り飛翔中のキアゲハがいる。
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最も多いのがホバリングをしているクマバチで、10数頭はいるだろうか。ツマグロヒョウモンのオスがただ1頭、最高峰の道標がたつ広場で飛び遊ぶ姿はどこか郷愁を誘う。眼下の遠景をながめながらこの山頂部に立っていると、キアゲハの追飛翔や、一定の時間間隔で蝶道を形成して飛びぬけていくミヤマカラスアゲハの姿を楽しめる。すぐ近くでウグイスの声がするので、よくみれば新緑がきれいな樹にいるのでカメラでズームインしてみる。手振れがひどいが、わずかなタイミングで「ホーホケキョ」と鳴いている最中のウグイスを確認できる。
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チョウの蜜源となる花がないのでミヤマカラスアゲハはどこにも止まることはなく、撮影記録は全くとれないまま山を下りる。その途上でタニウツギの花に注意してみるが、黒系アゲハの姿は全くみられなく、山陰随一の藤棚が鑑賞できるという和田山町の白井大町藤公園へと向かう。



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2017年05月04日

モンキチョウの母チョウ選択

 シルビアシジミの生息地から連れ帰ったモンキチョウの母チョウに、シロツメクサへの産卵を期待しているのに産んでくれそうにない。あの土手周りではミヤコグサを食草として育っているせいかもしれなく、シロツメクサで発生している母チョウを求めてジャコウアゲハの発生地へ。9時半から11時半まで粘って、ようやく新鮮メス個体がタンポポにやってくる。
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逆光でみる姿があまりにきれいでつい撮影に夢中となり、結局この個体の連れ帰りに失敗するが、このあといくらか翅の傷んだメス個体が捕獲できて目的は達成。今日も、土手斜面にはウマノスズクサがどんどん伸びてきているのにジャコウアゲハは飛ばない。
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一面にシロツメクサの白い花が咲く児童公園の草原では、モンシロチョウ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、そしてベニシジミが飛び遊ぶ。
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アオスジアゲハは青空を背景に旋回飛翔を繰り返し、アゲハ、キアゲハ、ときに大きな黒一色のナガサキアゲハのオス、ツマグロヒョウモンのメスが横切って飛び、ゴマダラチョウの幼虫は5個体すべてが順調に成育している。
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いつも通りに終令となると葉表で悠然としているが、周辺にはスズメなどの野鳥が多いのに大丈夫だろうかと心配になる。
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2017年05月02日

シルビアシジミ Zizina emelina にも出会った

サイクリングによる加古川近郊岩山への蝶探索の帰路、シルビアシジミの生息地を訪問。定期的に野焼きがされる土手一帯にミヤコグサが復活してきてはいるが、例年になく背丈の高い雑草が多く、強い風がふきつける土手斜面に、いつもは多数頭が飛び交うモンキチョウの数が少ない。例年みかけるツマグロヒョウモンは今日もオス個体をみる。やがて見つけたシルビアシジミはすでに交尾済みでミヤコグサに産卵をするメス個体だが、最初の画像としてはFacebookに引用することを考えて、本日、最も気に入ったヒナギキョウでの吸蜜シーンから。
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この土手斜面で最初に出会えたのはツバメシジミの♂個体で、
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次いで、シルビアシジミの♂かどうか同定しづらい個体を追って撮った記録を確認すると、ヤマトシジミ。
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この個体はどうか、と追跡するとミヤコグサで産卵し始めるので間違いなくシルビアシジミの♀。産み付けられた卵を目視で確認し、映像記録にもチャレンジしたが明瞭な画像が残せず。
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草むらを歩き回って♂を探すと、どこからかブルーが飛び出す。探雌飛翔なのかなかなか止まらないが、飛翔中にときおりキラリと輝く前翅前縁の色調と青色の濃さからシルビアシジミに間違いない。急に風が吹きつけるとシルビアシジミはあっというまに飛ばされて視界から消えてしまい、再び草むらを探して歩く羽目に。やがて飛び出したオス個体を追い続けると、うれしいことにミヤコグサの花にとまるが吸蜜する気配はなく、
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すぐにミヤコグサから離れて近くの草葉上でV字開翅をみせてくれる。
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それも風が吹きつけるとあっというまにいなくなる。仕方なく、夏の「青少年のための科学の祭典」でこどもたちに体験学習をしてもらう「チョウアルバム作り」の材料標本としてモンキチョウを多く準備するべく、採卵用のメス個体の捕獲に時間をとる。再び草むら探索にもどると、飛び方がおとなしい個体がミヤコグサ周りにみつかり、すぐに開翅してくれることで青鱗粉がみられるシルビアシジミの低温期型メス個体だとわかる。
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新鮮度が高く、産卵行動を見せないところから未交尾個体かもしれない。オス個体はいないかと粘ると、目の前をブルーが飛ぶ。急ぎ追いかけると、うれしいことにミヤコグサには寄り道をせずに、いきなりヒナギキョウで吸蜜する。
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昨年、シルビアシジミの吸蜜植物を調べる目的でこの土手一帯でねばった際、最後にようやく撮影記録ができたヒナギキョウでの吸蜜シーンが、今日はいとも簡単に実現して拍子抜け。冒頭の撮影記録は昨年同様、かなり長い間吸蜜し続けてくれた結果で、さらに開翅シーンも期待すると、これまたみごとにその要求を満たしてくれるからたまらない。
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ヒナギキョウでの吸蜜と開翅シーンはいずれも同じオス個体で、その大サービスに感謝してこの生息地での観察を終える。
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