2017年06月05日

ヒメヒカゲの眼状紋変化

 ヒメヒカゲは全国的に生息地が激減して絶滅危惧TB類に選定されているチョウで、加古川は貴重な安定生息地域となっているのだが、このチョウは裏面の眼状紋変化が多く、そのバリエーションに関心をもって多数個体を採集する風潮が収まらない。実際、本日のルートセンサス生息調査の過程でも、前翅裏面にまったく眼状紋がない珍しい個体がいたりする。
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カメラ撮影機器が格段に進歩した現在、かつてチョウを採集していた多くの愛好家がネットをカメラへと切り替えて、今日は昨日よりもいい写真記録を、と高い目標を掲げて自然美を追求する楽しさを満喫しているわけで、ヒメヒカゲの眼状紋の変化個体も、写真記録を整理して眺めれば、なにも標本にする必要はない。
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ビデオ撮影でもヒメヒカゲの吸蜜シーンを期待して静かに飛翔についていけば、
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ごく稀に期待に沿ってくれたりする。それでもファインダーにようやく捉えたと思ったらすぐに転飛してしまうなど、カメラ撮影と同じように、さらにいい映像記録を撮ろうと終わりのない世界だ。
posted by クジャクチョウ at 16:13| Comment(0) | 日記

ウラナミジャノメ Ypthima multistriata niphonica の発生を確認

 ウラナミジャノメ(絶滅危惧U類)が発生しているとの情報を得てはいたが、今年初めて自身の目で確認。友人から横浜の愛好家が撮影目的で現地を訪れるので、出会ったらよろしくと聞いてきたが、先着していたのは三木市からのF氏だけ。
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撮影時には前翅の微妙な色調判別ができなかったが、眼状紋周りにわずかにグラディエイションが出ていることからメス個体だったことがわかる。この映像記録を現場で確認していたら「メスの撮影目的できたが会えなかった」と帰られたF氏に案内できたのに、誠に申し訳ない気分。本種は薄暗い木陰環境を好むため、11時を過ぎて気温が高くなった草原にはみられなく、陽ざしを避けた位置で静かに翅の開閉を繰り返す。
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反対側からの撮影記録をとりたくて遠回りにゆっくりと動いてみたが、敏感なウラナミジャノメはさらに深い木陰奥へと姿を消してしまう。なお、この個体は、飛翔時にどこか違和感を覚えてのだが、よくみれば後翅の最下段眼状紋まわりの通常黒く縁どられる黄色部分が、上の紋と黄色のままで接合している。
posted by クジャクチョウ at 15:52| Comment(2) | 日記