2017年07月29日

オオムラサキが孵化

 オオムラサキ Sasakia charonda の孵化が始まった。森一彦著「オオムラサキの繁殖法」(ニューサイエンス社、1979)に、”産卵後2-3日で卵の上半部が乳白色に変色しない卵は残念ながら無精卵”という記載があって、今回は7/24の産卵から6日目となる本日、ようやく卵の変色傾向が見られる。
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中央部にみられる緑濃い状態が長く続いて少々不安になったのだが、今朝起きて確認できたかわいい初令幼虫の姿に胸をなでおろす。
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葉裏に卵が残る表側にたむろする複数の幼虫をアップで記録すると、移動時に利用する絹糸もみえ、
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最初の食事として卵殻をしっかり食べている幼虫もみられる。
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吹き流しの布面で孵化した幼虫がエノキの葉へとしっかり移動してくれるまで注意が必要で、幼虫が越冬準備に入る12月までの飼育は何とかなるが、越冬明け以降の飼育を委ねるべく複数の友人に提供する予定。
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2017年07月27日

猛暑の日中に見るチョウ

 お隣の庭にやってきたジャコウアゲハのオスが、まだ近くにいるかもしれないと住宅裏の緑土公園を探索してみると、元気に飛び回っているのがツマグロヒョウモンのオスで、ときには2個体が絡み合って青空高く舞い上がる。そのうちの新鮮度が高い個体は、自動遊具の青色に執着してみたり、白シャツを着る筆者の体近くまで寄ってきたり、人懐っこいしぐさで楽しませてくれる。
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筆者が危害を加えることがないと分かったのか、ビデオカメラを5cmほどの距離まで近づけても平気でモデルを務めてくれるのがうれしい。
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この個体は暗くなると自動点灯する街灯の白いプラスティックカバーにとまるのも好きらしく、その様子も記録しようと近づくと、いたずらっぽく飛び逃げたりする。
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夏が大好きなはずのアオスジアゲハがコナラの木陰で休んでいるのに気づき、撮影しようと接近すると、まだまだ元気だよ、とランタナの花へと向かって吸蜜をするが、
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さすがに体力が続かないと見えて、再び木陰となった部分に群生するヨモギとヌスビトハギの茂みの中で休息し始める。
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他に元気な飛翔を見せるのはアゲハチョウとキタキチョウ。モンシロチョウも花壇周りでのんびりと花蜜を求めているが、多くの時間をツマグロヒョウモンとのお付き合いに割いたため、上記2種以外の記録を撮ることなく次のジャコウアゲハ生息地での調査に向かう。その傍の児童公園ではキアゲハが大きな弧を描いて元気よく飛び交い、ヤマトシジミも暑さをもろともしないで路面近くを飛び回っていた。
posted by クジャクチョウ at 23:28| Comment(0) | 日記

ジャコウアゲハが戻ってきた

 高砂市のジャコウアゲハ生息地で、幼虫が摂食中という最悪のタイミングで国土交通省の土手斜面除草作業にあい、ウマノスズクサがすべて刈り取られて、いっときこの場所でのジャコウアゲハの発生が途絶えてしまった。ところが、昨日、妻が自宅近くでジャコウアゲハのメスを見たといい、本日の正午、隣の家の庭先にオスが舞い降りて短時間路面で吸汁して飛び去るのを観察できた。自宅の2階ベランダにウマノスズクサの鉢植えを置いてあるのが誘引した可能性が考えられるが、何よりも現地の様子を知りたく、昼過ぎに土手の発生地まで状況確認にいってみる。土手斜面にはウマノスズクサが復活しているがチョウの飛ぶ姿はなく、土手反対側の児童公園に回ってみる。小学低学年の女の子たちがサクラの樹によじ登ったりしてクマゼミを素手でつかまえる様子を頼もしいなと眺めつつ、しばらく木陰で観察を続けると、やがてオス個体が現れる。急ぎその飛翔をビデオカメラでフォローして証拠記録をとる。サクラの枝葉の隙間から土手斜面に目をやると新鮮度が高いメスの飛翔が確認でき、急いでかけつける。
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飛翔の途中で危うく走り抜ける車にぶつかりそうになるがフワリとかわし、
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産卵行動をみせることなく公園側へと飛び去って見失う。次いで、後翅がかなり傷んだメス個体が飛び出してきて産卵しそうな飛翔をみせるが、結局産卵はせずに休憩し始める。
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念のために周辺のウマノスズクサを調べてみたが産卵の形跡を確認はできず。例年にくらべてジャコウアゲハの幼虫に食われていないせいか、花の数が多い印象。
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よくみればこの花はどこかおどけた顔の表情にみえる。ちなみに、最初に観察できたオス個体の飛翔証拠記録もアップしておこう。
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ベランダのウマノスズクサを確認してみたが、産卵は見られない。
posted by クジャクチョウ at 18:45| Comment(0) | 日記

2017年07月24日

オオムラサキが産卵

 7月19日に西播磨から連れ帰ったオオムラサキ Sasakia charonda の母蝶が、5日目の本日午後、ようやく産卵を始めた。2010年7月に南アルプス市長谷から連れ帰った母蝶が7日目にしてやっと産卵したことがあり、今回もあせることなく薄めたスポーツドリンクをこまめに調合して与え続けた。一方、乾燥しすぎないよう、かといって過湿にならないよう霧吹きによる適度な水分補給も心がけて見守ってきた。そうした経緯での待ちにまった産卵開始は、猛暑のなか西播磨までの遠征を承知して車の運転をしてくれた妻にも面目が立ち、すぐに伝えると「よかったね」と笑顔。
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狭い吹き流しに閉じ込めたことで申し訳ないほどに翅を損傷したオオムラサキは、植栽エノキが小さいせいもあって、エノキの葉裏だけでなく、吹き流しの内側にも複数産卵をしてくれている。
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さらに産卵する可能性を思わせる高速はばたき動作がまだ観察できるが、その動画から切り取った静止画像は、はばたきのスピ−ドが相当なものであることを示している。
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実際に幼虫が孵化するまで安心できないが、無精卵である可能性は低いとみている。合計で何個の産卵になるのかもわからないが、越冬までは何とかなるとして、越冬明けからの飼育には一部を蝶友に引き取ってもらう必要があるのは間違いない。
posted by クジャクチョウ at 17:15| Comment(0) | 日記

2017年07月21日

初鳴きが7/19だったクマゼミ

 朝早くからにぎやかなクマゼミの合唱が始まるが、うだるように熱い日中はまったく鳴き声がしなく、住宅街裏手の公園を探索してみた。公園内では本数が一番多く、影部分がたっぷりのコナラの樹は、くまなく探してみてもクマゼミの姿はまったくない。それならばと桜の樹に目を移すと5-6本はある樹のすべてでじっとしている個体が続々とみつかる。この違いはいったい何だろうか。
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一方、桜の木ではセミの抜け殻が見つからず、遠く離れたサルスベリの高い位置にかろうじてみつかり、
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さらに探すと、サルスベリの木の根元に茂るススキ原に集中して多くの脱皮殻がみつかる。
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なぜかクマゼミがまったく休憩場所として選んでいないコナラの高い位置にも蛹殻があったりする。
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そのうちアブラゼミが鳴き、ツクツクボウシが鳴くようになれば秋の気配となるが、今年はいつ頃になることか。
posted by クジャクチョウ at 17:15| Comment(0) | 日記

2017年07月20日

南光町のひまわり

July 19, 2017: オオムラサキの生息地を訪れた帰路、立ち寄った南光町のスーパー:マルシェ(仏:marche 市場)のすぐ近くで第27回ひまわり祭りが開催されており、少しばかり鑑賞。
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すべての大輪が太陽の方を向いてまさしく向日葵を演じているが、以下のような景色をばくぜんと撮影するだけでは灼熱の炎天下に逞しく咲きほこるひまわり群という感じが出せなく、静止画での記録が難しい花だ。
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7月中旬の北海道で、北竜町の広大なひまわり畑を巡ってみたかったのだがまだ開花していなく、この南光町で少しだけリベンジ。
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2017年07月19日

採卵目的のオオムラサキ♀を求めて遠征

 今年もオオムラサキの飼育をしたくて、採卵目的のメス個体を求めて西播磨へと遠征。日中の気温が34度という灼熱のアスファルト道路から雑木林へと入ると、樹液にオス個体の姿を見るが、
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メスはやってきていない。場所をかえて昨年発見した樹液はどうかとみれば、高い位置で吸汁するメス個体が観察できる。
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長竿に赤ネットをつけて枝が入り組んだ狭い空間に気をつけながら慎重に近づけたのだが、あとすこしというところで気配を察知されて飛び逃げられてしまう。30分ほど時間を空けて再び樹液の出る樹へともどると、タイミングよく大きなメス個体が低空滑翔で現れ、好都合な高くはない位置に取りつく。
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果たして交尾済みなのかどうかが気になる新鮮度が高すぎるほどの美麗メスだが、まずはビデオ記録をとってから、今度は緑色ネットに変えてゆっくりと迫る。赤ネットに比べて気づかれにくいのか、そのままかぶせるようにネットを樹肌へと近づけると、驚いたチョウはネットの底部分へとストンと落ちる。かつて新鮮メス個体を連れ帰ったものの全く産卵してくれず、捕獲した元の場所まで戻しに行ったことがあり、もう少し飛び古したメス個体の方が望ましい。あらためて別の樹液を確認すると、うれしいことにメス個体が吸汁中。
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最初に採り損ねたのと似た枝が入り組んだ場所だが、緑ネットでの接近が功を奏してすんなりとネット内へと飛び落ちてくれる。このあと、新鮮メス個体が未交尾である場合を考えて、ハンドペアリング用のオス個体も捕獲して連れ帰る。
posted by クジャクチョウ at 20:20| Comment(0) | 日記

2017年07月17日

珍チョウが来訪

 高砂市松波町の自宅周りはどちらかといえば都市の一部で、自然豊かな野生的環境ではない。そのような自宅で水やりをしていた妻が「珍しいチョウがいる」と呼ぶので確認すると、なんと夏型のクロコノマチョウ。
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南側庭の植物影で休息していたところにいきなり水を浴びせられ驚いて飛び出し、北側の駐車場横へと移動したのだという。撮影のために近づきすぎて一度場所を変えるが、すぐそばに止まってくれる。
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その後、数分も経たないうちに飛び立って行方を見失ってしまったが、我が家へのクロコノマチョウの訪問は2009年11月に秋型が玄関のたたきに飛来休止して以来の珍事で、
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住宅街裏手に部分的にススキ原があるとはいえ、果たしてここで発生した個体なのかどうか、謎のまま。
posted by クジャクチョウ at 16:05| Comment(0) | 日記

クロシジミ(絶滅危惧TB類)の生息地へと転戦

 ウスイロヒョウモンモドキの観察会は、閉会タイミングより遅れて下山したため、せっかくお会いできた方たちとは挨拶ができないまま、クロシジミの観察地へと転戦。いぜん30度を超す炎天下、途中から1kmを徒歩で巡り、最後の山頂部でようやくクロシジミをみる。みごとなほどに翅表の薄紫色が感じられる新鮮メス個体で、
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次いで、新たなメス個体も姿を見せ、
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オオムラサキの登場でKさん親子が色めく傍らで、初めてクロシジミの交尾個体が観察できる。
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この山頂部に至るまでには、イチモンジチョウやめまぐるしく追飛翔を繰り返した後けろっとして休息するダイミョウセセリを観察し、
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クロシジミが現れる直前には、新鮮ピカピカのオオウラギンスジヒョウモンの♀個体も見ている。
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下山途上でもダイミョウセセリが多く見られ、
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ホソバセセリがウツボグサやアザミなどで吸蜜をするのをあちこちで観察。
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最後にはクロシジミに次いでキタキチョウの交尾個体が木陰で愛を育んでいた。
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2017ウスイロヒョウモンモドキ観察会

 例年より一週間遅い July 16, 2017、Facebook友のKさんにお願いして車を出してもらい、息子さん、加古川の里山・ギフチョウ・ネット代表の竹内さんと4名でウスイロヒョウモンモドキの観察会に参加。「ウスイロヒョウモンモドキを守る会」の事務局長近藤さんから前日の調査3か所で発生を確認できたのは6+1+1個体だけという寂しい状況説明のあと、小さな子供連れの複数家族など大勢の一般参加者と一緒に高丸山へと楽ではない登山道を登る。
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日照りがきついが、山岳特有の涼しい風が吹き抜ける鞍部草原に、シカ害防止柵で囲まれた草原でかろうじて3個体の飛翔を観察。
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オカトラノオで吸蜜する個体はまずまずの新鮮度で、
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神戸新聞記者たちと大勢で撮影記録を撮る。撮影位置を譲ってあげたくても、その動きで飛び立つこともあるので、実際に飛び立ってしまう時点までビデオ撮影ONのままで動けない。
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何とか観察目的が果たせたとはいえ、2008-9年頃の大発生時期を知っている身にはあまりに寂しい状況だ。ウスイロヒョウモンモドキの撮影以前に観察記録したチョウは、翅は傷んでいるが銀色の輝きが残るウラギンヒョウモンと、
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木陰で休憩するオオウラギンスジヒョウモンの♂。
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そしてウツボグサの花周りで求愛中のモンキチョウ。どうやら黄色型の♀らしい。
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熱い陽ざしのもと、ゆっくりゆっくりと歩を進め、路傍に見るチョウはできる限り撮影記録をしておく。コキマダラセセリは新鮮度が高いが、
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翅表をきちんとは見せてくれたのは大木のシナノキを観察したあとの路傍。
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下山途中でもチョウはいないかと目を凝らし、
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オカトラノオにやってきたきれいなウラギンヒョウモンを観察記録して本日の高丸山でのチョウ観察会を終了。
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この日は、京都からお見えになったFacebook友の吉田さんと小野さんにもお会いでき、有意義な半日を過ごせた。

posted by クジャクチョウ at 14:17| Comment(0) | 日記