2017年10月19日

ミヤマカラスアゲハ♂が羽化

 ミヤマカラスアゲハのオスが羽化した。
171019-ミヤマ♂.BMP
幼虫を提供して下さった京都の吉田さんから、緑色の蛹は年内に羽化する可能性がある、とのアドバイスがあって注意をしていたが、本日(Oct. 19, 2017)の午前11時半頃、すっかり体全体が黒くなっている蛹に気づき、急ぎ撮影準備を整える。腹節部も幾分広がって11時41分頃から約4-6秒間隔でピクリと動くので、
171019-1141.bmp
羽化の瞬間が近いと考えて注視するが、ピクリと動く間隔が長くなったりして待てど暮らせどなかなか羽化しなく、なんと14時19分過ぎになってようやく体をくねらせ始め、やがて待望のひび割れが入る。耐え続けた時間は実に2時間半。
171019-141920.bmp
そのあとは順調に事が進んで、2分もかからずに体全体が蛹からすり抜ける。
171019-142030.bmp171019-142048.bmp
翅が伸びる間に少しずつ翅を開閉し始め裏面の模様だけはくっきりと記録できるが、
171019-1430.bmp
翅表の美しい鱗粉の輝きは少ししか見せてくれない。
171019-1429.bmp
翅全体が伸びきるのに10分ほどを要し、
171019-1432.bmp171019-1449.bmp
気温が上がらないため飛ぶ気配がないまま放置して21時過ぎに確認すると、ありがたいことに翅全開の姿勢で休んでいる。これはまたとないチャンスだと、またもや急ぎ撮影準備を整えて美しい開翅記録を撮る。
171019-2114.bmp
冒頭の記録はSONY:HDR-CX170でアンテナまで入る姿にこだわったもので、少し違うアングルの記録も追加しておく。
171019-ミヤマカラス♂.BMP
ちなみに最近のビデオ撮影はSONY: HDR-CX485を使用。レンズはいずれもCarl Zeiss だが撮影できる範囲に微妙な差がある。


posted by クジャクチョウ at 23:37| Comment(0) | 日記

2017年10月17日

ゴマダラチョウが羽化

 雨が降る寒い朝、ゴマダラチョウ Hestina persimilis が羽化した。
171016-ゴマダラ羽化830.bmp
ゴマダラチョウは蛹にあまり色の変化がでないうちにあっという間に羽化するという印象が強いが、今回は前日の夕刻に翅部分が黒ずんでいて早朝の羽化が予測できた。6時ごろに目覚めてすぐに確認するとまだ羽化していなく、急いで撮影準備を整えて羽化の瞬間を待った。以下、羽化の変化記録を示す。
171016-ゴマダラ羽化750.bmp
口吻部分にひび割れが走って羽化が始まるが、その前に腹節部の幅が広がってきている。
171016-ゴマダラ羽化814.bmp171016-羽化01.bmp171016-羽化02.bmp171016-ゴマダラ羽化829.bmp
翅が完全に伸びる前から間歇的な開閉を繰り返し、最初の画像のように、生きていくための大切な器官となる黄色い口吻の機能チェックも繰り返す。
posted by クジャクチョウ at 07:30| Comment(0) | 日記

2017年10月15日

キアゲハ:親蛹、子蛹、孫蛹

 親蛹の背中に子蛹がついて、さらにその背中で蛹化した孫蛹までしっかりと記録を撮ったが、
171015_3pupae.jpg
羽化の順番も蛹化したタイミング順に、親、子、孫の順となるはずで、果たして羽化の瞬間に背中部分の重みに耐えて脱出ができるかどうか、このままで見守ることにする。といいながら、この状態で蛹化場所を探して徘徊する新たな終令幼虫を追加した場合、さらに4階建てをもくろむ個体が現れないとも言い切れなく、3個の状態で親蛹の固定糸を外してどこかに3個ごと移すべきかどうか悩ましい。なお、2階建ての蛹もそのままにしてあり、
171015_2pupae.jpg
ここが再び3階建てとなる可能性も否定できない。
posted by クジャクチョウ at 12:18| Comment(0) | 日記

2017年10月14日

ジャコウアゲハは幼虫もいた

 昨日回収できなかったアキニレの太い枝につく前蛹をノコギリ持参で回収した後、道路側から今一度見残しの蛹がいないか調べてみると、土手斜面側からだけの探索で見落としていた蛹が2個みつかる。
171014pupa2.jpg
171014pupa0.jpg
この土手周りでは、アキニレについでウマノスズクサの近くに群生するトクサの茎に帯蛹となる個体が多く、その次がチガヤの茎への帯蛹だが今回は見ない。いずれにしても回収しなければ兵庫県の除草作業で犠牲となるのは間違いない。この探索作業中、思いがけずウマノスズクサにつく終令幼虫がいてポトリと落ちる。
171014ジャコウ幼虫0.jpg
そこでその気になって調べると他にもまだ幼虫がいることがわかり、終令でない個体も含めてすべてを回収。
171014ジャコウ終令.jpg171014ジャコウ幼虫.jpg
ウマノスズクサがなくなれば姫路の保存会にお願いすることになるが、本日取り込んだ食草で蛹にまで成育してくれるとありがたい。なお、アキニレのある場所までの土手斜面にもキアゲハの幼虫が食べてくれるノラニンジンがあるのでついでに採取していたら、ここでもキアゲハの幼虫が2個体見つかる。
171014larva.jpg171014larvae0.jpg
これら幼虫はここで越冬蛹となるが、兵庫県の除草作業は県道沿い1m限定なので犠牲とはならずに済むだろう。
posted by クジャクチョウ at 09:57| Comment(0) | 日記

まさかまさかの3階建て

 蛹化場所を探して徘徊するキアゲハの終令幼虫をみつけたら、すでに複数個の蛹がつく吹き流し内へと移しておくのだが、糸架けをしやすいせいなのか蛹化済みの個体の背中にのっかって蛹となるまさかの個体がいて困惑していたら、今度はその背中に乗る、まさかまさかの3階建て蛹化をやってのける個体が出てしまった。
171014Pupa3F.jpg
「なるほど珍百景」がまだ応募可能なら投稿に値する光景で、今度ばかりは吹き流しを裏返しにして明瞭な撮影記録をとっておいた。
posted by クジャクチョウ at 09:32| Comment(0) | 日記

2017年10月13日

ジャコウアゲハ Byasa alcinous の蛹を再調査

 アキニレ周りで集中的に蛹化する習性があるジャコウアゲハ生息地で、念には念を入れて再調査を試みる。土手斜面へと入り込む直前、県道横断ルートの手前コンクリート台上に設置されたポールにつく帯蛹を発見。
171013Pupa0.jpg
以前に同じ位置で帯蛹となっていた個体が、突然固定糸跡を残して消えてしまったことがあり、今回は丁寧に固定糸をはがして回収をする。雨上がりで滑る土手斜面の県道沿い50cmほどの領域を今一度探すと蛹1個が見つかり、やはり再探索を試みてよかったのだが道路際はこの1個体だけ。
171013Pupa1.jpg
アキニレにつく蛹と前蛹は10月10日に発見できたすべてを回収したが、その後に新たな個体がついてはいないかと調べると、前回に見落としたわけではない新たな蛹と前蛹が複数個体見つかる。
171013-Pupa3_1654.bmp171013Pupa2.jpg171013-PrePupa3_1658.bmp
171013-PrePupa3_1701.bmp
171013-PrePupa3_1701b.bmp
それにしても、ジャコウアゲハの幼虫のほとんどがどのような意図でこのアキニレへと移動して越冬蛹となるのか、カメムシの集団越冬という習性に負けず劣らず実に不思議な行動だ。大きめの枝につく前蛹はすぐに回収できないので、明日、あらためてノコギリを使って切り落とすことにして撤退。
posted by クジャクチョウ at 18:27| Comment(0) | 日記

2017年10月12日

チョウの蛹いろいろ

 オオムラサキの飼育だけで大変なのに、10月からミヤマカラスアゲハを追加し、その幼虫の代用食となるコクサギを採取したら予期しないオナガアゲハの幼虫がついており、加古川河川敷へ秋型のキタテハを観察にでかけた際に見つけたキアゲハの幼虫もついつい連れ帰って、いつのまにかとんでもない忙しい毎日となってしまっている。ミヤマカラスアゲハは徐々に蛹化個体が増えているが、同じ緑のコクサギの葉裏に並んで褐色と緑色の蛹になったり、
171012Pupae.jpg
キアゲハの蛹化に至っては、すでに蛹となった個体に覆いかぶさるように前蛹となる、とんでもない前蛹化個体が2頭も現れ、
171012PrepupaA.jpg
171012PrepupaB.jpg
このままだと先に蛹化した個体が羽化する際、どんな事態になるのかと心配になる。また、複数を狭い容器内に蛹化用のコクサギの小枝を添えて閉じ込めていると「蛹のなる木」が出現したりする。
171012prepupa3.jpg
オナガアゲハも順調に育って1個体が蛹となったが、前蛹時の小さな体からは想像できないほどの精悍な体形だ。
171012Pupa1.jpg171012Pupa2.jpg171011prepupa.jpg
野外から回収したジャコウアゲハの前蛹は全例が順調に蛹化し、
171012Pupa.jpg
9月16日の孫の運動会当日、休憩時間に中学校の片隅でミカンから回収したアゲハも9月21日に蛹化して,
170921pupa.jpg
ナガサキアゲハの蛹と同様にこのまま越冬すると思われる。
170929Pupa.jpg170929Pupa1.jpg
さらには京都のチョウ友から羽化の瞬間記録を撮りたいとお願いして分けてもらったスミナガシの蛹も、撮影しやすいようにコクサギの小枝先にボンドで固定して、越冬前に羽化しても大丈夫なように待機中で、
171012pupa.jpg
オオムラサキのためのエノキを調達に行った際にゴマダラチョウの幼虫が紛れ込んでいて蛹にまで成長した個体は、
171012pupa.jpg
年内の羽化となるはずで目が離せなく、結局、現時点で実に8種の蛹を管理中という状況になっている。5令にまで成長が早すぎたオオムラサキは3個体が蛹となったが、気温が低かったせいかどうかすべてが蛹化不全体となって絶命。まだ3個体が越冬前に蛹化する可能性があり、何とかまともな蛹にまで成育してくれればと見守っている。

posted by クジャクチョウ at 19:18| Comment(0) | 日記

キボシカミキリがまたいた

 ミヤマカラスアゲハの幼虫に与えるコクサギを採取した帰路、前回と同じ道路際のクワの樹をチェックすると、今回もほぼ同じ場所でメスに求愛中のキボシカミキリのオスをみる。
171012-キボシ1.bmp
前回と違って今回は樹の下の方に、上方で展開する求愛の動向を静観しているメス個体もいる。
171012キボシ.jpg
この道路横を流れる夢前川沿いにはきれいなキバナコスモスが植栽されていて、
171012キバナコスモス1.jpg171012キバナコスモス2.jpg
秋にふさわしい「真っ赤なカラスウリの実」が、童謡にうたわれている通りにとても目立っている。
171012カラスウリ0.jpg
posted by クジャクチョウ at 18:15| Comment(0) | 日記

朝日が射してもベニシジミは夢の中

 加古川河川敷の土手斜面、朝日が届き始めた時間帯にセイバンモロコシの茂みで夜を明かしたチョウはいないかと探してみる。風に揺られる花穂に遠目ながら小さな白い影をみつけて近寄るとベニシジミだ。揺れ続けるモロコシの茎をすこしだけ左手でとめて朝空を背景にまだ夢の中のベニシジミを撮影記録。
171012-ベニ714.bmp
171012-ベニ714a.bmp
171012-ベニ718a.bmp
逆光のシルエットモードの記録にもチャレンジしてみる。
171012-ベニ720.bmp
先日朝に出会えたモンキチョウ、チャバネセセリ、ウラナミジャノメの姿は見なまま、キアゲハの幼虫に与えるノラニンジンを採取して退散。
posted by クジャクチョウ at 18:04| Comment(0) | 日記

2017年10月10日

ジャコウアゲハは無事だった

 ジャコウアゲハの生息地に土手の強度補修工事が入って、斜面に広く自生していたウマノスズクサが完璧に姿を消し、兵庫県による草刈りが県道沿い1m幅にだけ残るウマノスズクサのある場所手前まで迫ってもはや救いようがないと思われた。ところが、本日立ち寄ってみるとウマノスズクサが群生する部分の草刈りが遅れていて、越冬蛹が好んで利用するアキニレも切り取られていない。さっそく大型トラックなどが行き交う県道沿いを歩いてアキニレ周りを調べると、根元部分にすぐにきれいな越冬蛹がみつかる。
DSC00632.JPGDSC00638.JPG
一目3個体という蛹化状況も確認でき、寄生蜂が出たと思われる被害蛹1個も目にする。
DSC00633.JPG
小さな枝には前蛹もみつかる。
171010prepupa.jpg
例年、蛹化はアキニレの樹の根元周り低い位置に集中しているのだが、今回は高い位置の枝にも複数個を確認できる。
DSC00642a.jpgDSC00645.JPGDSC00650Pupa.jpgDSC00651Pupa.jpg
このアキニレがある地点を土手補強工事が進む様子とともに記録すると、
171010アキニレ遠望.jpg
のような感じで、すぐそばを大型トラックや乗用車が風を切って走り抜けていく。
171010-アキニレ.bmp
そんなわけで、兵庫県の除草作業が始まれば、昨年もそうであったように幾分道路側へも枝を広げかけているこのアキニレが根元から切断されるのは間違いなく、来春までの保護管理を考えて蛹のすべてを回収することに。ついでに道路沿いのウマノスズクサが残る一帯もていねいに探索し、結局回収した越冬蛹は26個体で、前蛹が3個体。来春にこれだけの数を現地に戻せば、ウマノスズクサが絶滅しない限り、ジャコウアゲハの発生は継続できそうだ。
posted by クジャクチョウ at 17:28| Comment(0) | 日記