2017年10月07日

ミヤマカラスアゲハ蛹化第一号

 ミヤマカラスアゲハ Papilio maackii に本日蛹化第一号が誕生した。3-4令までキハダを与えたものの、樹高50cmほどしかない鉢植えキハダ幼木3本では葉っぱの供給に限界があり、野外採取のコクサギへと食エサを変更して以降、幸いにも順調に成育している。
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実はこの個体、大きな葉裏に前蛹となったその翌日、あろうことかその葉っぱに食いつく不埒な幼虫がいて急ぎ離れた場所へと移したのだが、
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このようなとんでもない行動をとる幼虫は、アオスジアゲハ、オオムラサキ、シルビアシジミ、ヤマトシジミ、など、与える食草の密度が濃いわけではない飼育中でも観察例が少なくはない。今回も飼育密度が高いわけではなく、大きな葉っぱがつくコクサギの枝を余裕をもって瓶挿しとして与えているのに、なぜか幼虫たちはお互いが近い場所に集まる習性を示す。
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幼虫は休息場所の葉っぱを決めた後、そこから出かけて行って他の葉っぱを食べ、再び休息場所へと戻るのだが、その道中で枝葉から体がすべり落ちないように足がかりとなる絹糸を張りめぐらせ、その絹糸は同時に遠征ルートの目印ともなる、よく知られた習性がある。同じ葉っぱに複数の幼虫が集まる理由としては、おそらく絹糸で張りめぐらした目印に他の幼虫との区別がないために、他の幼虫がたどったルートに乗ってしまう個体がいて、心ならずも他の幼虫の常駐場所へと侵入することになることが推定できる。元の家主は体に触れるのをいやがるそぶりは見せるが、結局は同居を黙認している。なお、蝶友からはコクサギで大丈夫かとの心配もいただいたが、最近では2014年にも問題なくコクサギが利用できている。
posted by クジャクチョウ at 14:53| Comment(0) | 日記