2017年10月10日

ジャコウアゲハは無事だった

 ジャコウアゲハの生息地に土手の強度補修工事が入って、斜面に広く自生していたウマノスズクサが完璧に姿を消し、兵庫県による草刈りが県道沿い1m幅にだけ残るウマノスズクサのある場所手前まで迫ってもはや救いようがないと思われた。ところが、本日立ち寄ってみるとウマノスズクサが群生する部分の草刈りが遅れていて、越冬蛹が好んで利用するアキニレも切り取られていない。さっそく大型トラックなどが行き交う県道沿いを歩いてアキニレ周りを調べると、根元部分にすぐにきれいな越冬蛹がみつかる。
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一目3個体という蛹化状況も確認でき、寄生蜂が出たと思われる被害蛹1個も目にする。
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小さな枝には前蛹もみつかる。
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例年、蛹化はアキニレの樹の根元周り低い位置に集中しているのだが、今回は高い位置の枝にも複数個を確認できる。
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このアキニレがある地点を土手補強工事が進む様子とともに記録すると、
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のような感じで、すぐそばを大型トラックや乗用車が風を切って走り抜けていく。
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そんなわけで、兵庫県の除草作業が始まれば、昨年もそうであったように幾分道路側へも枝を広げかけているこのアキニレが根元から切断されるのは間違いなく、来春までの保護管理を考えて蛹のすべてを回収することに。ついでに道路沿いのウマノスズクサが残る一帯もていねいに探索し、結局回収した越冬蛹は26個体で、前蛹が3個体。来春にこれだけの数を現地に戻せば、ウマノスズクサが絶滅しない限り、ジャコウアゲハの発生は継続できそうだ。
posted by クジャクチョウ at 17:28| Comment(0) | 日記