2018年07月30日

台風一過の公園で

姫路市を通過した台風12号は、暴風というほどの風は吹かず、大雨を降らすこともなく行き過ぎて、昼過ぎには青空も広がり気温も上がる。そんな昼下がり、ジャコウアゲハのいる公園周りの探索にでかけてみる。土手まわりの除草はまだされていないのを遠目に確認し、そちらは後回しとして公園内へと入ると、サクラの樹の木陰で休息中のジャコウアゲハがすぐに目につく。
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暑い日中でも元気よく飛び回っていたアゲハは新鮮度の落ちたメスが休息中で、
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そこにオスがちょっかいを入れるとすぐに絡み飛翔の展開となる。
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土手斜面へと移動すると、例の蛹は哀れ、何が災いしたのか羽化の途中で絶命している。
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県道際のウマノスズクサには1個体だけ中令幼虫が観察でき、
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土手斜面下のウマノスズクサを調べようともどる小道にツマグロヒョウモンの美麗メスがいてカメラを近づけても目一杯その美しさを記録させてくれる。
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ウマノスズクサには複数の産卵がみられ、
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このまま順調に成育してくれることを願う。すぐそばではベニシジミがV字開翅状態で休んでいる。
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コンクリート路面でわずかに動くチョウは、前翅・後翅ともに大きく翅を傷めたジャコウアゲハのオスで、そのあえぐような姿がなんともいたましい。
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その光景を記録しておこうと近づくと、最後の力を振り絞るような飛翔で10数メートルは飛んでサクラの葉上までたどり着く。
 公園内にもどってキンモクセイの樹の周りで元気に飛び始めたキアゲハを追っていると、ホシミスジの飛翔も目に入る。こちらの方が記録をとりやすいかな、と止まるまで待っているとエノキの高い位置にしか止まってくれない。
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エノキの木の木陰側へと回り込んでその様子を撮影していると、幹にへばりつくキマダラカメムシの交尾個体が何組もいて驚く。
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幼生の姿も見る。これも珍しい光景なので撮影記録をとり、ようやく低い位置に止まってくれたホシミスジの撮影もできて一安心。
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あとはキアゲハがどこかに止まってくれるのを期待するだけだが、カメラでねらう筆者のすぐ眼の前まで飛んできた個体がゆうゆうと旋回した後キンモクセイの梢部分にとまって休息し始める。まさにこのタイミングを待っていたわけで、じっくりと撮影記録をとる。
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鮮明度のいい飛翔画像をVideo記録中に探してもやはりフォーカスが甘い。
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 台風の目が近くを通過したことから、心の片隅にあったリュウキュウムラサキのパラオ型などの迷蝶の飛来期待は、当然のように見事に外れ、最後にまだ休息中のジャコウアゲハ2個体を観察して撤収。
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2018年07月25日

炎天下にチョウ観察

13時30分、冷房の部屋にばかりいては体がなまる、との思いで本日もあえて炎天下の児童公園までサイクリング。蜜源となる花も、水分を取るような場所もない公園は、広場部分のクローバーや緑の草がすべて茶色くなって猛暑続きが完璧に自然を痛みつけている。それでもクスノキやキンモクセイの木の周りではキアゲハ、アゲハ、アオスジアゲハ、ヤマトシジミが元気に飛び回っていて、ビデオカメラONで飛翔記録をねらうと、いくらかは証拠記録程度に使える画像を抽出できる。
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 陽射しがきつい土手側は、ヒメジョオンとヒルガオが咲くだけで、よくみればジャコウアゲハが草むらで休憩をしており、
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目立つ場所で蛹化したジャコウアゲハの帯蛹はなんとか無事な姿で残っている。
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ベニシジミがヒメジョオンの蜜を楽しみ、
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モンキチョウもヒルガオの蜜を求めるような飛翔をみせるがすぐに休憩し始める。
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ウマノスズクサの葉上で休憩するベニシジミは、すでに後翅突起が長い秋型の様相を見せている。
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爽やかな風が吹くと、どこかで休んでいたジャコウアゲハが飛び出てきて緩やかな飛翔で飛び、
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その飛翔に刺激されたのか猛暑にはめっぽう強いツマグロヒョウモンが鮮やかなオレンジを輝かせて飛び出し、旋回飛翔を繰り返した後、近くの葉上で一休み。
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 公園に戻ってサクラの木陰を歩くと、暑さをしのぐかのようにあちこちの葉上で休憩するジャコウアゲハの姿をみる。
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花の蜜源がまったくないわけではないが、朝露がおりるとは思えない熱帯夜が続くなか、どのようなエネルギー源にたよっているのか、とても気になる。最後にアオスジアゲハの飛翔記録にこだわり、
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自転車のもとへと戻ると、どこで鳴いているのか姿を確認できなかったが、今年初のツクツクボウシの鳴き声が聞こえ、すぐそばのサクラの樹肌ではクマゼミとアブラゼミが「涼しくなれば思いっきり鳴きますよ」と静かにそのときを待っていた。
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2018年07月21日

炎天下でみるチョウ

ジャコウアゲハのその後が知りたくて生息地を訪問。土手まわりの雑草は刈られずに残っているがチョウが飛ぶ気配はない。少ないながらも影のある児童公園内へと踏み込んでみると、陽射しが強く当たる広場を地面すれすれに飛ぶジャコウアゲハが目に入る。およそ元気のない飛翔でクスノキの大木の陰部分へとたどりつくと、へたり込むように路面にとまる。遠目に場所を見定めて近づき、その様子を撮影記録し、
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低い位置から側面記録をとろうと少し動いたその気配で飛び去られる。その飛翔を追っている途中でユキヤナギの近くで休憩していたらしいホシミスジが飛び出てくる。ジャコウアゲハの記録はとれていることから、ホシミスジへと対象を変えて、その動きについていくと、ゆったりとした滑空のあと低い位置に止まってくれる。
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このチョウの撮影にかかっている間にジャコウアゲハはどこへ行ったのかわからなくなっていた。うだるような暑さの中で元気に飛び交うのはアオスジアゲハ、キアゲハ、アゲハ、そして草むらの低い位置を飛び回ってとまろうとしないヤマトシジミ。アオスジアゲハの飛翔記録でもとろうかと旋回飛翔を繰り返すキンモクセイの樹木周りへと場所を移すと、エノキの幹をつたって群れを成して移動するイラガの幼虫が目に飛び込んでくる。
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あまり撮影をしたい対象ではないが、ここまでリアルな移動情景をみたことがないので記録しておく。キンモクセイの木陰ではその幹周りにクマゼミがこれも群れて休んでいて、ちょっとの動きに敏感に反応して「ジジッ」というような鳴き声をあげて複数個体がいっせいに飛び逃げる。
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元気に飛び回るアオスジアゲハやキアゲハの飛翔写真にチャレンジしてもいい記録は撮れない。
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 土手下にあらたに生育してきたウマノスズクサを調べると、期待通りに幼虫や卵がみつかり、
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土手斜面一体が刈り込まれても、この平坦部で次世代が育つという予測どおりにことが進んでいる。その土手下側からホシミスジが休んでいた場所を確認するとまだ同じところに止まっており、近くまでもどって再記録。
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そのときキアゲハが近くまでやってきたせいで、ヒラリと飛び立つがやがてまた別の場所に落ち着く。すぐに飛び立つ様子がないので低い位置からの逆光透視、あるいは真正面からの表情も撮らせてもらう。
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何も飲み物を持たずにやってきており、野外で自然観察をしていた高齢男性が熱中症で倒れました、なんてニュースにならないうちに撤収。
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2018年07月12日

ジャコウアゲハのその後

蒸し暑い昼前の時間帯、7/8に観察したジャコウアゲハの前蛹が無事蛹化しているかどうかの確認と、土手斜面で草刈り対象となる部分のウマノスズクサを数株根こそぎ採取して、住宅裏の緑土公園の隅に移植して定着させる目的で自転車をこぐ。まず目に飛び込んできたのが、加古川河川敷へと散策する人のための坂道通路の上部にデンと立ち並ぶ道標のひとつに、明らかに目立つ状態で前蛹準備に入ると思われる終令幼虫。
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反対側で蛹化した個体は6月半ばに順調に羽化して飛び立った形跡を認めたが、
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果たしてこの個体も無事に、蛹化 → 羽化という経過をたどれるのかどうか幸運を祈りたい。さて、先日、きわめて目立つ路肩上部という場所で前蛹化していた複数の個体だが、蛹の姿が見られない。よく探せばブッシュの影となった部分のトクサ類に帯蛹となった黄色い蛹が2個体と
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蛹化場所を探して移動中と思われる終齢幼虫はみつかるが、
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当初、こんな目立つ位置で蛹化して大丈夫か、と思えた複数のあるべき蛹がすべて消えているのだ。この考えが間違っていればいいのだが、ここでジャコウアゲハが発生していることを知る人物がいて、蛹を持ち帰った可能性が考えられる。数年前にオオムラサキの幼虫を野外の複数のエノキに移してネットをかぶせた状態で管理していたとき、すべてのネットが何者かによって破られ、幼虫の姿が消えるという許せない事件があったのだが、幼虫がほしければそれだけを持ち帰ればいいのに、わざわざネットを無惨に切り裂くという異常行動をする人物が近隣にいた悲しい事例を思い出してしまう。このあと、大汗をかきながら簡単には見つけられない位置で、主にトクサ類の茎に、
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稀にチガヤの茎部分で蛹化している21個体を確認して
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すべての撮影記録をとり、終齢幼虫の記録もとっておく。
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路肩部分のすぐには見つけられないが、その気になれば持ち帰られてしまいそうな蛹2個体を回収し、今一つの目的であったウマノスズクサの小型3株を根こそぎ採取。一方、土手の最下部平坦部では、一度すべてが刈り取られたウマノスズクサが新らしく芽吹いており、
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次に羽化してくるジャコウアゲハの産卵時期にはじゅうぶん幼虫の成育をまかなってくれそうだと安堵する。
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2018年07月10日

カトカラホイホイ

オオムラサキの♀を捕まえて採卵する目的で、性懲りもなく樹液食堂へと向かったが、なんと上り道路にさしかかった途端に「全面通行止め」。電柱の切り替え工事だとの説明があり、工事時間が9時から12時までだと書かれているのにもう13時を過ぎている。樹液ポイントは歩いて1kmもないことが分かっていることから、傾斜がゆるくはない坂道を歩くことに。その樹液にオオムラサキが訪れる気配がないので、途中で立ち寄った旬彩蔵市場という野菜類を格安で仕込めたところでみつけた、梅黒酢という飲み物を樹液にふりかけてみる。
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蜂蜜も成分に含まれているのが購入した理由でもあり、これでオオムラサキを誘引できればしめたもの。すぐにやってきたのはハチの一種で、
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動きの過程で翅がモルフォチョウにみるようなブルーの金属光沢に美しく輝く。しかし、結論から言えば、この無果汁ドリンクはオオムラサキではなく、おそらくマメキシタバというカトカラの一種に抜群の誘引効果を発揮し、まさに「カトカラホイホイ」。外国の友人に送ってやるため、複数頭をネットイン。
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後翅表の濃い黄色が黒条紋とみごとなコントラストで美しいのだが、自然状態では静止時に美しい後翅をみせてはくれないため、やらせ承知でその色調が見えるように捕獲個体を静置して記録する。
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樹肌にへばりつくように止まると、その場所によってはみごとなカムフラージュ効果を発揮するが、
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けっこう目立つ場所にとまることもある。
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路傍のヒメジョオンには翅の傷んだベニシジミが黒化度の進んだタイプと2種類並んで止まり、
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黒化タイプのストローはなぜか伸びていない。路傍のススキのカゲに隠れてひっそりと咲く純白のホタルブクロを記録し、
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チョウ探索を終えた時点で、妻がこのあたりに棚田百選があるはずだとハンドルを切る。
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西播磨のクロシジミの生息維持は絶望的

7月2日の調査で発生を確認できなかったのが、時期的に早かったかもしれないとも考えられ、それなら一週間以上経過した段階ならどうかと、納得がいくように西播磨の生息地で再調査。ちょうど現地の林道へと犬をつれて軽四で乗り入れる男性が現れたので、林を切り開いた理由を確認すると、養鶏場を開設するためだと聞いているとのこと。結局、この日もクロシジミの姿はなく、放置されたブルドーザーやショベルカーのサビ具合などから伐採開墾が行われたのはかなり以前だと思われ、
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切り開かれた部分にクロオオアリと共生していた発生木があった可能性が高いと推察。竹内さんが山登りという趣味の過程で偶然に発見された貴重な生息地が、人為的破壊で壊滅してしまったのが残念無念。2日に観察できたサルトリイバラにつくルリタテハの幼虫は再発見できず、樹液が出るほどではない樹肌に食い入っているクワガタの♀がみつかるがミヤマクワガタらしいとしか同定には自信がない。
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ジャノメチョウに混じって飛び出して落ち葉の上に身を隠したつもりのクロコノマチョウを撮影記録して、
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オオムラサキの観察地へと転戦。
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2018年07月08日

豪雨あとの加古川土手斜面で

7月2日に国土交通省の担当者と現地で落ち合って話をさせていただいた際、いずれ除草がされる部分のウマノスズクサに産卵された卵を、みつけられた分だけ持ち帰って幼虫にまで育てていたが、集中豪雨が過ぎ去ってやや明るさがもどった午前中に、現地へともどしに行く。刈り取らずに残してほしいとお願いした路肩部分のウマノスズクサの群落へと、2日に卵ごと採取したウマノスズクサに幼虫がついたまま差し込む。
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2日にみた幼虫はことごとく大きく育ち、雨露が残るウマノスズクサまわりに多くの個体をみる。
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前蛹となっている個体もいて、その色調があまりみないタイプなので撮影記録をとると、そのときには気づかなかった普通色の前蛹が2個体も写り込んでいる。
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ウマノスズクサはまだじゅうぶん豊富なのに、チガヤの葉上をさまよっているような幼虫がいるかと思えば、
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太い茎部分をかじっているEco志向の幼虫もみる。いや、あるいはよく知られたウマノスズクサの根元部分を噛み切って枯らしてしまう、自分だけが生き残ろうというとんでもない作戦の実行にかかっているのかもしれない。
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やがてジャコウアゲハの♂が飛び始め、その飛翔記録をとろうと追っていると、みごとに美しい夏型のキアゲハがノラニンジンの花上で休息しているのが目に入る。
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眠り続けていたのではなく、撮影のために接近したわけでもないのにいきなり飛び上がったりするが、いくらか飛んだあとまた休息し始める。時間的に活発に飛び遊ぶにはまだ気温が十分にあがっていないせいだろう。土手斜面に咲くヒメジョオンでは黒化度が高いベニシジミが吸蜜中で、
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後翅にわずかに青点模様もみられる美麗個体だ。河川敷が完全に冠水するほどに増水していた加古川は、大幅に減水して土手斜面に残るゴミの帯がどの部分にまで水がきていたのかを知らしめている。
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残骸より少し上の部分には、野球などの練習時に利用していたベンチ類が並んでいて、増水を予見した関係者が事前に土手斜面の高い位置まで移動していたことがわかるが、あとわずかというレベルで流出を免れている。
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2018年07月03日

オオムラサキが「ゴツン」

 オオムラサキの母チョウを捕獲する目的で訪れた西播磨の樹液食堂に、1時間以上粘ってもオオムラサキはやって来ない。笹竹の茂みに立ち入ってチョウを探すとキマダラモドキ(準絶滅危惧)の♀が飛び出し、すぐに葉陰に身を隠す。そっと近づいて撮影記録をとり、
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その後、クロヒカゲに次いで樹液に♂がやってくる。樹肌に垂直に近い姿勢での吸汁で、撮影アングルがよろしくないが、これも自然の記録。
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カメラに見下されるのが気に触ったのか、樹木の裏側へと飛び移ったのを真横から撮影して、
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本日の唯一の成果はこのキマダラモドキだといいきかせる。
 実は、飛来の時刻がわからないがオオムラサキは一度だけヒラリと滑空してきて、何を思ったのかHONDA Fit の青色屋根をめがけて「ゴツン」と高い音をだすほどの体当たりをしたあと、樹液にはめもくれずに飛び去って見えなくなった。
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体当たりの瞬間の音は車内にいた妻にもはっきりと聞こえたほどで、いったい体のどの部分が当たればあれ程の音になるのか、イメージがわかない。もしかしたら、チョウ自身も予想以上の衝撃を受け、驚いて飛び去った可能性もある。飛翔時の感じからは♀だったと思われ、♂のムラサキに似た青い色に惹かれての行動だとすれば、♀が♂に向かって突進したということになる。果たしてそのような行動がありうるのか、興味深い出来事であった。
特段の成果とは言えない他のチョウの記録は以下の通り。小雨がぱらつく状況のせいで、表立って飛ぶチョウはいなく、笹竹が茂る部分でじっとしているクロヒカゲが見つかり、
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次いで7月1日にみたと同じ個体だと思われるウラナミアカシジミが飛び出してすぐに笹の葉影へと隠れてしまうが当方の観察眼からは逃れられない。
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クロヒカゲは少しずつ居場所を替えて、
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やがて樹液が少ない部分にトラップとして置いたバナナの皮に引き寄せられ、ずいぶん長居をしていた。
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雨をしのいで路傍の葉上で休むヒカゲチョウも目に入り、
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その近くではムラサキシジミのお母さんがコナラの新芽に産卵をしていたが撮影には遠い位置。
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樹液食堂ではカナブンが2-3頭と、スズメバチ、アブの類がやってきただけで、
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バナナの皮を置いたところではヨツボシケシキスイが2頭喜んでいたようだ。
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14時過ぎには雨脚が強くなり、オオムラサキの♀を連れ帰るという目的を断念して撤収する。

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2018年07月02日

国土交通省がメール要望に対応してくれた

ジャコウアゲハの生息地では、母チョウによる産卵が盛んな時期で幼虫も初令から終令近いものまで成育中だが、国土交通省の管轄である県道西側の土手斜面で除草作業が北から南に向かってどんどん進んでおり、ウマノスズクサが自生する部分で草刈りが実施されると、ジャコウアゲハの卵や幼虫が全滅してしまう。そこで6/28に国土交通省のHPにアクセスして、そのQ&Aコーナーにせめて土手の道路際から1mていどは草刈りをしないでほしい、との要望をしたのだが、本日の午前中に担当の方から現地で落ち合って話を聞きたいとの電話が入る。なんともありがたい対応で、約束の時間より少し早めに現地に入ると、驚いたことに土手斜面の裾部分がすでに刈り取られている。急ぎ、これから除草が進められる斜面部に入ってウマノスズクサを調べると、卵や幼虫のつく株が散見され、すべての回収を始める。やがて担当の方2名がやってこられ、国土交通省が除草する目的は、土手斜面の地肌を露出させて、陥没や強度の緩みがないかの目視確認にあり、土手際肩部まですべての露出点検が必要で、ウマノスズクサが多く茂る部分も刈り取ることが原則不可避だと。そして、すでに実施した刈り取りは、専用除草車の安全運転のために必ず行う前段階の手作業だとの説明を受ける。当方の希望は1)可能な限り肩部のウマノスズクサが残る除草としてほしい、2)それがだめなら、せめて幼虫がチョウになるまで除草作業を1か月ほど遅らせてほしいとの希望を伝える。最終判断がどうなるのか今はいえないが、部署内で再検討をするとの約束をしてくださり、その後は猛烈に熱い太陽が照りつけるなか、確実に刈り取られる部分で徹底的に卵と幼虫を回収して回る。葉裏に産みつけられた卵は総数で30個はあり、
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これらは持ち帰って孵化させ、その後の対応はまた考えるとし、幼虫は1か月のうちにチョウにまで育ってくれるかどうかわからないが、道路際のウマノスズクサ群へと移して撤収。
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オオムラサキ:樹液食堂が激減してかわいそう

6月半ばまでならヒロオビミドリシジミやウラジロミドリシジミが観察できるナラガシワのある場所を横目に走り、最初の観察ポイントを調べると、樹液が枯れきって独特の香りは全くなく、もうここは観察対象ではないと諦める。2016年に竹内さんたちがスギタニ型♀を観察した樹液のある大木が突然切り倒され、しかもあとで新芽を出して再生できるような切り方ではないのが腹立たしいが、2015年に筆者が別の場所に新たな樹液食堂をみつけてフォローしてきたところへと足を早める。高い位置から見下ろす角度でオオムラサキのきれいな輝きを撮影記録しようと北岡さんも重たい脚立を担いでやってくる。ところが、樹液がない、いや樹液の出ていた樹木が2本とも切り倒されて見えないのだ。確認できるのはここでの切り方もあとで新芽も出ない路面から20cmも残されていない根株だけ。樹液に来るスズメバチが自然観察目的で訪れる子どもたちに危険を及ぼすから、という話を聞いたことがあるが、樹液に集まるスズメバチは大群であることもなく、人に危害を加える可能性はきわめて低い。樹液にはどのような昆虫が集まり、いい場所どりのために昆虫同志でどのような奪い合いを展開するのか、例えば、オオムラサキとスズメバチはどちらが強いのか等、自然の生きた姿を観察できる好ましい例はそれほど多くはないわけで、いったいここの管理人はどういう考えでこのような暴挙を繰り返すのか、理解に苦しむ。
 ここの領域で最も歴史が古い樹液食堂は残っているが、例の独特の匂いはうすく、この日にやってきていたのはジャノメチョウがただの1頭。
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樹液には常連であるはずのカナブン、ヨツボシケシキスイ、クワガタ類の姿はまったくなし。オオムラサキが雄大な滑翔で近くを飛ぶのがみえても樹液にやってくることはない。残る樹液ポイントはあと1か所。わずかの望みをいだいて訪れ、車から出たまさにそのとき、目の前でオオムラサキの♂♀が絡みながら飛ぶ。すぐに樹液のある大木の幹にとまっていよいよ交尾かと期待するが、
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撮影目的で近づきすぎたのか、この樹液まわりにとどまることなく絡み合い飛翔のまま樹林奥へと消えてしまう。しばらくしておそらく別個体だと思える♂が近くを飛ぶが、われわれが近くにいるせいか樹液へとはやってきてくれない。比較的きれいな状態を保つウラナミアカシジミが飛び出してコナラ葉裏にとまるのを撮影してみるが証拠記録でしかない。
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オオムラサキの樹液飛来には時間をあける必要があり、最古の樹液ポイントを再チェックしに行っても訪問者がいないことを確認しただけ。その途上、シロツメクサで蜜を吸う翅表が黒くなったベニシジミにもカメラを向け、
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路面のどこかで休んでいたのを驚かせて飛び出し、なぜかとまった直後だけ翅の開閉をしたあとすぐに閉じて二度と翅表をみせてくれないジャノメチョウを追いかけて、翅表をみせてくれた瞬間の記録をとる。
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 時間をあけて戻った樹液食堂には期待通りオオムラサキの♂がやってきている。手ブレ映像とならないように、ビデオカメラを三脚に固定してオオムラサキの動きをしっかりと記録する。
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後翅に若干の破れや傷みがある個体だが、少しずつ場所を変えるそのたびに何度も翅の開閉を繰り返してみごとなムラサキの輝きをみせてくれる大サービスがありがたく、後翅肛角部の赤桃色もとても美しい。この♂以外にも近くまでくる個体をみるが、結局樹液を楽しんだのはこの♂だけで、いったんどこかへと飛び去る。笹竹のあいだで寝床の準備を整えるヒカゲチョウを撮影記録し、
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昼食を準備していない北岡さんがコンビニへオニギリを買いにいくのに同行するのもいい時間間隔あけとなり、戻るとやはり先ほどと同じ♂がやってきている。
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さすがに同じ樹液では飽きるのか、10数メートル離れたクズのマントまで飛んでそこで休憩に入る。
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望遠モードで一応記録をとってみるが、翅表のムラサキ色はうすくしか見られない。このあと16時まで粘ったが、樹林の高い位置で飛ぶオオムラサキを目にできても樹液へときてくれることがなく、京都から車できてくれた北岡さんの帰りのこともあるため撤収。
posted by クジャクチョウ at 11:52| Comment(0) | 日記