2018年10月05日

ヒナギキョウでの求蜜シーンが撮れたけど

シルビアシジミの生息する土手まわりは、やはり北風が吹きつけていてミヤコグサの花や紫色のヒナギキョウの花が揺れっぱなしという状況。南側斜面は風当たりが弱く、ツリガネニンジンが多く咲く。果たしてシルビアシジミは飛んでいるだろうかと、まずはミヤコグサの黄色い花とヒナギキョウが多い平坦な土手の上部を歩いてみる。すると風の影響をさけるように地面すれすれに飛ぶシルビアシジミのオスが2頭。ブルーの色が濃くて新鮮度が高いとみえる個体の動きについて回ると、期待通りにミヤコグサの花で蜜を吸い始める。
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しかし風が吹いて揺れた瞬間、すぐに花から離れて土手斜面側へと飛んでしまう。その動きについていくと次々と路面にとまるが、開翅するまもなくすぐにまた場所を変える。その場合も止まるのはきまって枯れ葉の上。開翅してくれないのでは追い続けても仕方ないのであきらめて土手上部へと戻る。未練がましく斜面のシルビアを目で追っているうち、あれっと思えるツリガネニンジンが目にとまる。花が純白そのもののアルビノだ。再び斜面へと滑り降りてその記録をとる。
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このあと注意して探すと水平距離で200mほどの土手斜面に3株のアルビノ株が見つかるが、いずれにしても希少。このあとヒナギキョウで吸蜜しているシルビアシジミがいるのに気づき急ぎ撮影記録をとる(ファインダーが小さいこともあって、撮影時にはヤマトシジミがこのような形で混生しているとは思ってもいない)。
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シルビアシジミのオスが開翅しながらヒナギキョウで吸蜜している場面もしっかりと撮影。
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次いで再びヒナギキョウの花を訪れたメスに気づいてついて回ると、この個体、次から次へとヒナギキョウにこだわるように、少し飛んではまたすぐに花にとまる。シルビアシジミでこのような挙動は初めてみる。うれしくて訪花時の飛翔映像などを含む複数カットの撮影を楽しみ、
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今日のブログのタイトルは「シルビアはヒナギキョウがお好き」とでもしようかと思ったほどだが、どっこい、帰宅してPCへと取り込んで編集する段階でがっくり。次々とヒナギキョウの花を転飛したのはヤマトシジミのメスだった。このメスはミヤコグサでも求蜜するシーンを記録できており、
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ヤマトシジミの訪花例を追加できたという点で無駄な記録ではないが、これほどまでにシルビアシジミとヤマトシジミが混生していること自体が珍しいのではないかと思う。最後に、ミヤコグサの花に頭を突っ込むような姿勢でいっしょうけんめい蜜を求めるシルビアシジミのオスが花を飛び去る瞬間までを撮影記録して
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サイクリングによる本日のチョウ探索を終える。
posted by クジャクチョウ at 22:02| Comment(0) | 日記

黒岩山(標高132m)へと遠征

秋に発生するツマグロキチョウは行動範囲が広く、現在、「兵庫県の蝶」の共著者である近藤伸一氏が中心になってマーキングによる行動調査が進められている。2015年9月15日にハギの花に来ていたツマグロキチョウが観察できた平荘町の黒岩山へと、久しぶりの出会いを期待してサイクリング。
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二つある登山口のうち、まだ本格的な登りとならない部分で2015年4月に越冬個体をみた岩道が主となるコースをたどる。このコースは加古川市主催の「チョウ観察会」の下見で登った際、道らしき道がない急峻な岩場が3か所もあることがわかって、子供たちにはとても無理だと判断したコースで、岩場にたどりつくまでにはツマグロキチョウは飛ばず。本日、岩場を一気に登るつもりでスタートしたものの、
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最後の岩壁を目の前にして休憩を余儀なくされる。お茶を含んで一服するあいだ、岩陰のハギの花をキタキチョウが訪れるが撮影意欲のわかない秋型だ。
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結局、約15分で登りきった尾根道でいきなり大型の黒系アゲハが飛びぬけていく。クロアゲハのメスらしい。あいかわらず多いのがキアゲハで、新鮮個体は見られず、アゲハ、アオスジアゲハ、ツマグロヒョウモン、ルリシジミなどとスクランブル飛翔を繰り返している。休憩場所は黒岩山の山頂部を示す標識周りの
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植物葉上だとおおむね決まっており、グライダー滑翔で筆者の頭上をかすめ飛んでは一休み。せっかくだから複数か所で休憩するキアゲハを撮影記録し、
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はるか上空を飛ぶジェット旅客機とのツーショットも狙ってみる。
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加古川市から高砂市を経て播磨灘までを眺望できるところでは、ツマグロヒョウモンのオスが最高の場所取りをしており、アオスジアゲハが近くを飛んだ瞬間、あっという間に追尾飛翔でいなくなる。
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ランチタイムのあと再び休息中のキアゲハを記録していたら、アサギマダラが現れてすぐに追いかける。
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ツマグロヒョウモンの様子を見に行くと、しっかり元の特等席に収まっており、ビデオカメラですぐ近くまでにじりよっても驚くことなく、美しい前翅裏面の赤桃色を記録させてくれる。
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尾根道ではアサマイチモンジにしてはずいぶん大きいチョウが滑空状態で現れ、よくみればメスグロヒョウモンのお母さん。ハギの花に立ち寄るそぶりをみせるので期待するが、結局蜜を求めることなくブッシュ奥へと飛び去ってしまう。ツマグロヒョウモンでさえこの尾根道にメスがやってきたのを見たことはなく、メスグロヒョウモンのオスも見たことがないのに、このお母さん、いったいどういう意図でこんな山頂部までやってきたのだろうか。この山頂部ではツクツクボウシの鳴き声がして、このセミの鳴き納めはいつなのかが気になる(近藤伸一さんが「きべりはむし」に投稿された論文によれば2017年は10月27日に丹波で鳴き終わっている)。ツマグロキチョウはいくら待ってもやってこないので、岩場のないルートで山を下りる。2015年の9月にはこのルート途上でハギの花を訪れた個体に出会えたが、本日、そのハギの花蜜を楽しむのはチャバネセセリとキマダラセセリだけ。
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途中、名前のわからない黄色い花が咲く野草にカメラを向け、
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きれいなヤマツツジの返り咲きにも癒されて、
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ホタルガがまだ飛んでいるのには驚かされる。、
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降り立った平地では笹竹の多いところでヒメジャノメが横切って飛ぶ。雑木林の木陰に止めおいた自転車がみえる林縁には真っ赤なガマズミの実が美しく輝いており、
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撮影記録をとって自宅で確認すると、実の一つにアリなのかダニなのかよくわからない虫がたかっていて気味悪い。このあとまっすぐに帰宅しようと走り出した時点で太陽の陽ざしが増してきたことから、絶え間なく吹く北風だけが気になるものの、自由度が高いサイクリングだからと予定外のシルビアシジミの生息地へと転戦する。
posted by クジャクチョウ at 21:29| Comment(0) | 日記

国土交通省の律儀な対応に感謝

昨日、国土交通省近畿地方整備局姫路河川国道事務所の担当者から「例の土手の除草作業を10月20日以降に始めることになっていますが、例の土手まわりを予定通りに進めていいでしょうか」と、実に律儀でていねいな電話相談を受け、親切なご対応にお礼を述べた後、2週間以上の余裕があるので問題なしと回答。本日、加古川市の黒岩山へチョウ探索に出かける前に、兵庫県管轄の路肩1m領域は残してくれることを考慮して、ジャコウアゲハ生息地の除草対象となる土手斜面一帯を調べてみた。例年に比べて極端に数が少なく、卵3、小さな幼虫9、終令幼虫1を確認し、
vs181005-006.BMP181005eggs.jpgすべてを路肩に近いウマノスズクサへと移して加古川市平荘町へと向かう。
posted by クジャクチョウ at 21:02| Comment(0) | 日記