2019年05月30日

ヒメヒカゲ調査 Ser.3

ヒメヒカゲの発生状況調査3度目は加古川河川敷経由のcyclingで。ナヨクサフジの繁茂でも負けずに背丈を伸ばして咲くアレチハナガサの花蜜にモンシロチョウが複数頭。
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この河川敷にアブラナ科植物があるようには見えないが、この河川敷ではモンキチョウの次に個体数が多い。ノラニンジンもナヨクサフジの侵出で数を減らしているように見え、キアゲハの幼虫が見当たらない。
 途中、テイカカズラがコンクリート壁を覆う場所ではテングチョウの第一化新鮮個体が複数飛び遊んでいて、裏面の模様が特に濃い個体が見られるので記録しておく。
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 ヒメヒカゲの生息地に近い畑地ではキアゲハを追飛翔するツマグロヒョウモンのオスが観察でき、ゴマダラチョウが梢周りを滑空する大きなエノキの太い枝にゴマダラチョウの蛹の抜け殻が下垂していているのに気づく。
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この木は5月23日にもゴマダラチョウが周りを飛んでいるのを見ていて、その時は生蛹だったと思われるが、少しも気づかなかったし、このような位置で蛹化することもあることは新たな知見だ。
 ヒメヒカゲのトランセクト調査で歩き始めたとたんに、いきなり飛び出してきたのが新鮮なヒメジャノメ。
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本種はこの笹竹が多い場所でよく出会うが今年は初めてみる。ヒメウラナミジャノメはあいかわらず飛び遊んでいて、翅の汚損度が増している。一番多くのヒメヒカゲが見られるはずのNo.2-3地点では今日もゼロでNo.3-4地点でようやく新鮮メスが飛び出す。ここで見るヒメウラナミジャノメはまだ翅に傷みがない。
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No.4-5地点にくると一気に5♂1♀となり、No.5-7地点ではまったく飛び出さない。
 通常の観察にもどり、本日は大きな油性赤マジックを持参しており、きれいな個体を捕獲しては後翅裏面に赤ポチのマーキングをする。
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保全地区だと知りながらネットで採集する確信犯の採集意欲をそぐためのマーキングである。ヒメヒカゲは絶対に採集してほしくないメスの方がオスよりも美しいので、不本意ながらその美しい裏面に容赦なく赤ポチを入れる。まだメス個体の発生が少なく、マーキングをした後10m以上離れた位置でメスと思える飛翔個体に注意すると、先ほどマーキングをしたばかりの個体。どうやら「ひどい目にあったから」と急ぎ離れた場所へと飛び逃げてきたらしい。あと、きれいなオス個体の撮影記録もとっておく。
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 この日は午後からミヤマカラスアゲハのためにカラスザンショウの採取にいく予定もあり、ヒメヒカゲの生息調査は40分程度で切り上げて、ベルギーのFB友から希望のあるアサマイチモンジが期待できるスイカズラが咲く場所へと移動。その途上、エノキの新葉に産卵するテングチョウや、
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エノキの葉上へと飛来してテリ張り態勢をとるコムラサキのオスをみる。
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スイカズラが何か所か自生するところにアサマイチモンジが飛ぶ気配はなく、念のために幼虫はいないかと探すと、特徴的な食痕とカムフラージュ糞塔が数か所見つかる。
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久しぶりの飼育目的でこの糞塔がある葉茎を折り取り、ビニール袋に入れてリュックサックに収める。さて帰ろうかと進み始めてすぐにウラギンシジミのオスが銀色を光らせながら飛び出し、高い位置のクズの葉上でV字開翅姿勢をとる。
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 加古川河川敷を走り戻る際、美麗ヒメアカタテハが「少し遊ぼうよ」と誘うのを振り切り、行きよりも個体数が多くなって周りを飛ぶモンキチョウを見やりつつ強い南風を受けながら走り戻る。ジャコウアゲハの生息地に少しだけ立ち寄って平坦部のウマノスズクサに見落としていた幼虫6個体を土手斜面のウマノスズクサ周りへと移しておく。
 ミヤマカラスゲハの幼虫にあたえる新鮮カラスザンショウを採取した後、まわりにコナラが多く、アカシジミがいるはずだと探すと予想通り木陰に潜む個体が見つかる。
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posted by クジャクチョウ at 21:28| Comment(0) | 日記