2019年06月17日

ヒメヒカゲ調査 Ser.9

ミドリシジミの発生状況を確認する目的も含めて午後の時間帯にヒメヒカゲ調査。ダイエット期待のcycling で加古川河川敷を走る。追い風となる南風を背に快調な走りで、途中、アカツメクサで求蜜するきれいなモンキチョウを何度もみて、科学の祭典用に捕獲してもいいがと思いながら素通り。河川敷の遊歩道沿いではエンジン草刈り機を使ったいっせい除草が始まっていて、キタキチョウやモンキチョウの発生源がことごとく全滅していっている。
 ヒメヒカゲのトランセクト調査では、陽ざしを避けて木陰に落ち着いているオスや、
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ケネザサの葉上で翅の開閉を繰り返すメスなど
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まだ新鮮度の残る個体を観察できるが、今年はピークといえるような個体数増の気配がないまま終えてしまいそう。産卵についてはまったくみつけられないままだが、6/13日にマーキングをした個体が元気に登場してくれると嬉しくなる。
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 トランセクト調査の最後の地点でウラギンシジミを観察記録したあとは普通の観察に戻る。
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ウツボグサの花が咲く場所は例年オオチャバネセセリが日向ぼっこをする姿を見るが、今年も裏面の白紋が薄くなった個体を観察記録。
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ハンノキのある場所でしばらく待ってみたがミドリシジミが飛び出す気配が全くなく、ヒメヒカゲのいる草地へともどる。松の木の木陰で休んでいるヒメヒカゲがなかなかきれいなメスで、
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カメラで接近しても平気な様子なので反対側からもと近づくと、機嫌を損ねたのか近くの背の高い枯れ穂へと飛んでその先端部にとまる。その光景はありがたいことに澄んだ青空を背景とするめったに撮れない記録となる。
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オオチャバネセセリの比較的きれいな個体が真正面からみえる形で止まっているのに気づき、ゆっくり接近していったにもかかわらず敏感に察知されてケネザサが茂る草原へと飛ばれてしまう。その直後、ウラギンスジヒョウモンと思えるオレンジの濃い個体がいかにも挨拶にやってきたという形で飛んでくる。ブッシュ奥の目の高さの位置にとまったかと思うと
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すぐに翅を広げ、翅全開の姿勢を長く保つ。
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ズームアップで前翅前端部の白紋がくっきりとみえてメスだと判別。
 このあと、ミドリシジミが飛ばないかと16時半までねばってみたがまったく姿をみせず、昨年、観察できたヤマトキソウやカキランがなぜかどこにもみられないのも不思議。
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2019年06月16日

姫路市郊外で

ギフチョウ・ネットの竹内さんに案内をしてもらって、初めて姫路市郊外の某所:山裾草地でウラナミジャノメとヒメヒカゲを観察。最初に飛び出したのはかなり新鮮度が低いメスで、
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長い時間開翅姿勢を保っていて、フォーカス合わせに手間取っても確実な撮影記録がとれる。間髪を入れずヒメヒカゲも飛び出し、竹内さんが「やっぱりいてくれた」と安どの声を上げる。
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ここは加古川市近郊の両者生息地とよく似た自然環境で、ウラナミジャノメを先に記したのは、食品添加物記載の優先度にならって、観察数が5個体以上と数が多かったから。撮影記録した2個体目のウラナミジャノメもいくらかくたびれているが、裏面の眼状紋内のルリ色はとても美しく輝いて見える。
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二度目のヒメヒカゲは時間を空けて観察した場所がまったく同じで、右後翅の欠損具合からも同一個体とみなされ、翅縁の銀色鱗粉の発現がなくオスだと判別。
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引き上げる途上、ウルシ類の葉にまとわりつく飛翔を見せるモンキアゲハや、
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この日の強い風に抗しきれないかのように足元の路面で倒れそうになりながら耐えるヒカゲチョウを見る。
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そのすぐ傍には、草原から風に流されてきたのかウラナミジャノメのメスが、こちらも路面にとまって間歇的な開翅動作を繰り返すが、
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口吻を伸ばして吸汁している様子は見られない。
 加古川市の郊外にもどり、道路沿いのイヌビワでイシガケチョウの幼虫を探してみると、終令幼虫2、中令幼虫1頭を観察でき、
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この場所では毎年のように越冬成虫が産卵しにやってきていることを知る。問題は、この幼虫たちが成虫となって以降、確実に世代をつなぐ定着状況となってくれるかどうか。定期的な観察通いには自宅から遠い場所だけに、ただ継続発生を祈るだけ。
posted by クジャクチョウ at 20:35| Comment(0) | 日記

2019年06月15日

モンキチョウの羽化

チョウは羽化したばかりが最も美しいということは、チョウ愛好家の誰もが知るところで、筆者は可能な限り飼育ができた多くのチョウについて、その羽化の瞬間をビデオで撮影記録してきている。ふりかえってみて、意外なことに何度か飼育しているごく普通種のモンキチョウの記録がとれていなく、今回、青少年のための科学の祭典用に飼育した個体の羽化兆候を示す蛹に注意をしてきた。そして本日、天気は雨模様という悪い条件なのに翅の部分がすっかりオスの兆候を示し、腹節部の幅も幾分広がった蛹がいて、
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絶好のチャンスだとビデオ撮影ON状態で羽化の瞬間を待つ。ほとんど変化を見せない時間が続くと、つい撮影を中止して、あとでの編集効率をあげようと変化がなかった部分を削除するのだが、今回はその削除作業中にいきなり羽化が始まり、急遽VideoONにきりかえてなんとか間に合う。
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約20秒で頭部分が抜け出て、カメラ目線でこちらを見たような気がする。
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体全体がスルリと抜け出たのが40秒後で、
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あとは約6分30秒で翅がきれいに伸び切る。
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どのチョウでもそのあとゆっくりと翅の開閉動作を繰り返し、
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翅が固まって飛べるまで1時間以上はじっとそのままの姿勢を保つ。このあと、午後からは雷雨が続く一層の悪天候へと変化したのだが、チョウは羽化に際して天気が良い日を選ぶなどという調節はしないと見える。
posted by クジャクチョウ at 14:49| Comment(0) | 日記

2019年06月13日

ヒメヒカゲ調査 Ser.8はcyclingで

加古川河川敷経由のcyclingで8回目のヒメヒカゲの生息調査へ。途中のイヌビワで新たなイシガケチョウの産卵がなかったかと調べると、初令幼虫が作った糞塔はあるのに幼虫がいなく、徘徊するアリに攻撃されたと思われる。
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近くのアカガシで発生し、次世代につなぐ産卵をしたあと開翅状態で休憩するムラサキシジミのメスをみる。
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次いで、例年夏型のキタテハをみるノラニンジン街道で、ツマグロヒョウモンとのツーショット場面がみられ、
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夏空を背景に単独で求蜜する光景も記録して先へと進む。
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ヒメヒカゲの生息フィールドが近づいた田畑沿いではウラギンスジヒョウモンが忙しい飛翔でメスを探している。
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 トランセクト調査のスタート地点でいつものようにヒカゲチョウが飛び出し、今日は撮影できるところに止まるので今年の初撮影をしておくが、すでに後翅が少し傷んでいる。
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飛翔中にきれいなライトブルーを輝かせるルリシジミは、目の前にとまってくれても開翅はしてくれない。
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 本日はヒメヒカゲの個体数が少なく、ウラナミジャノメは4個体を観察できたが、新鮮度は落ちている。
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イヌツゲの葉にぶらさがるようにとまる個体は、なぜか右前翅がずれている。
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頻度高く翅の開閉を繰り返す個体をビデオ撮影記録すると、この個体は一定のリズムで一段階だけの開翅動作しか見せない。
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個体間で開翅段階がいろいろ異なる理由は何だろうか。
 ヒメヒカゲは全体的に新鮮度が低い個体が多くなっており、本日のマーキングは新鮮メス2個体にだけ、後翅裏面の白帯ちかくに細い線をいれておく。今日はノイバラの白い花へと飛ぶことはなく、Ser.7で後翅左右に赤ポチを入れた個体が、まだ元気だよ、と飛び出してくれるので、その記録をとっておく。
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後翅鱗粉がおちて特徴的な白紋が見えないがオオチャバネセセリだと思えるセセリチョウがウツボグサの近くから飛び逃げる。木陰となったケネザサが茂るところではキマダラセセリが飛び出した後、慌てた様子で飛び逃げて視界から消える。
 帰路、例のイヌビワのある場所で、ミカドアゲハとイシガケチョウの調査をつづけるO氏と出会ってしばらく立ち話。金属加工工芸作家でもある彼は、クモの巣をテーマに作品構想をねっているとのことで、ジョロウグモが糸を張っている場所を教えてあげて別れる。帰りの加古川河川敷は強い向かい風を受けながらペダルを踏むこととなるが、これは想定内。
posted by クジャクチョウ at 21:52| Comment(0) | 日記

2019年06月11日

イシガケチョウの幼虫と卵を回収

本日のCyclingは加古川河川敷経由ではなく平荘湖を経由するルートに変更し、帰路、イヌビワでイシガケチョウがやってきた痕跡を調べることを目的としている。6月6日に見たイシガケチョウは目の前で産卵してくれなかったが、あの場所なら産む可能性があると推定したイヌビワの自生地へと向かう。最近、長い坂道は無理をしないで自転車を押して歩くことにしているのだが、ギアチェンジを活用してイヌビワのあるポイントまで一気に登り切る。ウラギンシジミのメスがフジへの産卵目的で飛来しているが、やがて姿が消える。イヌビワはすべてといってもいいほどに新芽部分に蛾の幼虫が糸を張って占有しており、これではここでもイシガケチョウの産卵は期待薄だとテンションが下がってしまう。それでもめげずにチェックしていくと糞塔を形成した部分にとどまるイシガケチョウの幼虫がみつかる。
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その周辺に新たな糞塔が複数あってそこにも幼虫が確認できる。
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果たして種名がわからない蛾の幼虫と共存できるのかどうか、また、以前に同じように初令幼虫や中令幼虫を観察できたのに、最終的にはクモやハチなどの天敵に攻撃されてしまったことも考え、本日観察できた幼虫はすべて持ち帰って飼育をすることにする。このあと、この道沿いに自生するイヌビワを丁寧に見ていくと、葉っぱの表に鎮座する中令幼虫がいて、その葉裏にはさらに上の令数となる幼虫もみつかる。
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新芽や新葉がきれいなイヌビワでは複数の黄色い卵もみられ、
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いい加減な飼育ではすまされないことを覚悟する。
posted by クジャクチョウ at 21:15| Comment(0) | 日記

驚いたあとは白い花?

ヒメヒカゲの後翅裏への赤マジックによるマーキングを継続しているが、ネットから放したあと「ひどい目にあった」と飛び逃げる際に、なぜかノイバラの花にとまる個体が連続するという興味ある挙動を観察した。
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同じ挙動は6月6日にも1例を観察しているが、本日、放した直後にノイバラの花へと転飛した個体は5例中4例という高い比率で、花には止まらなかった1個体もノイバラが多く咲く位置に落ち着いているなど、実に興味深い。いずれの場合も花芯にストローを伸ばしてはいなく、思いもよらない仕打ちに会って気が動転した後、気を落ち着かせる場所として白い花が何らかの意味をもっているように思える。
posted by クジャクチョウ at 18:06| Comment(0) | 日記

2019年06月10日

ウラナミジャノメの撮影記録がとれた

午後3時頃から雨だとの天気予報で、妻に頼んで車でフィールドへと直行。トランセクト調査から始めようとスタート地点へと歩き始めた時点で、採集用の伸縮棒を杖にして歩き戻る男性を目撃。ヒメヒカゲの密漁者に違いないが証拠はないまま見送って、調査に入る。
No.1-2地区でいきなりヒメヒカゲのメスがまるで「助けてください」といわんばかりの飛翔で現れる。撮影記録をとろうとすると、すぐにブッシュ奥へと飛び逃げる様子は、やはりNo.2-3地区で網を振られて必死でこちらへと逃げてきたように思えてしまう。気のせいか調査ルート上でもヒメヒカゲの個体数が少ないが、各調査地区で採ってほしくないメスが観察できていくらか気分がおちつく。本日もこれらの後翅裏面に赤ポチ3個をマークしておく。
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途中飛び出してきて、ネットインしてからのマーキングができないサルトリイバラが多いところにとまって開翅し始める個体は、やむなく撮影記録だけをとっておく。
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最後のNo.6-7地区ではNo.1-2地区でよくみるヒメジャノメがヒカゲチョウに混じって観察でき、
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トランセクト調査を終えて戻る小道で期待したウラナミジャノメが飛び出してくる。今年のウラナミジャノメは発生個体数が少なく、6月6,8日に見られた1個体にはいずれも撮影記録がとれないまま飛び去られていて、本日は、今度こそ記録をとるという目的ももってきていたわけで、低い位置を飛んでいく、そのあとを追うのはやめてじっと止まるのを待つ。思った通り遠くはない位置への静止で、
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ビデオカメラON状態でゆっくりと接近して、三脚なしの撮影だがこれまで見たことが無い多段階の開翅サービスをしっかりメスだと確認しながら撮影記録。
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これでよし、と思われた時点で多分オスだと思える新たな個体が絡んできて飛び去ってしまう。
ハンノキのある場所でミドリシジミがちらりと飛んだ気配を感じてよくみると、すでに右後翅が破損した個体を葉上に確認。
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翅表を見せてくれないので雌雄の判別はできず。このあと、きれいなヒメヒカゲのオスを撮影記録し、
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翅表がいくらか黒化したベニシジミが発生しているのを見やりながら撤収。
posted by クジャクチョウ at 16:41| Comment(0) | 日記

2019年06月09日

この幼虫は?

6月2日に産卵されたゴマダラチョウが6月7日に孵化し始め、孵化したばかりの初令幼虫が最初の食事となる卵殻を食べている様子を記録していると、すでに孵化した幼虫が定住場所を決めようと移動してきて、その動きが気になって食事を中断する場面が記録できる。
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幼虫は再び食事に専念するが、気が散ったせいか最後まで食い尽くさずに移動を始める。この間、居並ぶ卵の左から2番目の卵内でも孵化兆候があって、黒い頭部分がぴくぴくと動いていたが、気づけばとっくに頭が出ていて、体が抜け出られるように殻内にいながら卵殻を少しずつ摂食している。
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その摂食は30分も要してようやく殻から脱出。
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これまで孵化の様子を今回ほど詳細に観察していなく、これほどまで時間を要しているとは思ってもみなかった。
 2日経過した本日は、多くの幼虫が最初の場所からずいぶん離れた葉先に定住場所を決めていて、
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その様子を観察記録していてビックリ! 信じがたい大きさに成長した幼虫がいるではないか。
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体長を計ってみたら突起の先まで20mmで、初令幼虫はわずか4mmだ。6月2日の産卵個体から気づかないうちに早々と孵化したとしても、しかもただの1頭だけがここまで早く成長することは考えにくい。エノキはオオムラサキの目覚めた越冬幼虫のために3月28日に室内へと取り込んで以降外に出したことはなく、ゴマダラチョウの母チョウを連れ帰って吹き流しに入れたのは6月1日の夕刻で産卵は、当日から6月2日にかけての2日間に終了している。いくら考えてもこの幼虫の存在が説明できない。
posted by クジャクチョウ at 08:33| Comment(0) | 日記

2019年06月08日

ヒメヒカゲの生息調査 Ser.5

ヒメヒカゲの状況が気になって15時過ぎにフィールドに到着。本日はトランセクト調査の第2地区から第1地区へと逆回りで入ってスタートしたが、その途上、路面で吸汁していたヒメヒカゲのメスを驚かせて飛び立たせてしまう。次いでいきなり飛びだしてきたヒカゲチョウは今日もブッシュ奥へと逃げ込む。さらにケネザサの茂みからウラナミジャノメが飛び出てきて、撮影記録をとろうとその飛翔についていくと、ようやくイヌザンショウの木陰となったケネザサの葉上にとまってすぐに開翅動作を見せてくれるが、それは一瞬のできごとでビデオ撮影は間に合わない。例年ウラナミジャノメの発生時期には姿を消していることが多いヒメウラナミジャノメが、翅の傷みが増しているがまだ混生状態が続いている。No.3-4地区で「こんにちは」と顔を出したヒメヒカゲは後翅に大きな赤マークがあるメス。
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これは一週間前の6月1日にマーキングした個体だと思われ、たぶんイケメンのオスと愛を交わしたはず。メスの後翅をマーキングすることでオスとの交尾に何の支障もないことは2009年に確認している:飼育羽化した新鮮メスに”6/7”と赤マジックで羽化月日を記入してフィールドに放したが、6月17日に翅が大破したそのメスと再会できて捕獲。再飼育をした結果、羽化から20日間となる6月26日まで生きて、31個産卵してくれた、捕獲までに野外でかなりの数の産卵をしていたものと推定するが、いずれにしてもマーキングが自然交尾に何も影響を与えていないことが証明できた事例である。
 先日の調査Ser.4では、No.6-7地区でメスグロヒョウモンのメスに出会えたが、今日はピカピカの新鮮オスが出迎えてくれ、
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近づいてのビデオ撮影に驚くことなく、くるりと体を回転して翅表全体をみせてくれる大サービスも。
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その後、チャバネセセリらしき飛翔個体を見るも、種名の判別はできず。
 調査ルートをもどる過程でヒメヒカゲのオスにも複数個体マーキングをし、先にウラナミジャノメをみた場所に期待すると、やはり飛び出してきたが、とまることなく調査ルートを外れたブッシュへと飛び入ってしまう。マムシはいないだろうと思い切ってそのブッシュへと立ち入ると、ウラナミジャノメの姿はないが、なんと今年初見となるウラギンスジヒョウモンが休憩中で、
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翅表の撮影記録がしっかりとれないうちに飛ばれるが、離れた位置の高い木の葉上へと飛んで休み始めた姿をズームアップでなんとか捉え、
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その新鮮個体の翅表を撮影記録する。
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肉眼で見る距離とチョウのとまる位置(丸印)は図の通りで、まずまずの撮影記録がとれた心地よい満足感に浸りながら撤収。
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2019年06月06日

イシガケチョウが再来したが

加古川右岸自転車道路を走ってもどる途中に、オオバイヌビワの木が何本も間隔をあけて並び自生する場所があり、イシガケチョウが産卵する場面や、何度か幼虫を観察したこともあるのだが、ヒメヒカゲの生息調査の帰路、産卵目的でやってきたと思えるイシガケチョウの飛翔が目に飛び込んでくる。風が強く、イヌビワが大きく揺れ動くせいもあってか、なかなか落ち着いた産卵態勢がとれない、そんな忙しい飛翔を繰り返す。
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実は、この場所のイヌビワにはクモの巣が多く、イシガケチョウが産卵行動へと落ち着かないのはそのような状況がわかって躊躇しているのかもしれない。やがてどこかへと飛び去ってしまい、新芽を手繰り寄せて確認した限り、産み付けられた黄色い卵を見つけることはできなかった。
posted by クジャクチョウ at 20:49| Comment(0) | 日記