2019年06月08日

ヒメヒカゲの生息調査 Ser.5

ヒメヒカゲの状況が気になって15時過ぎにフィールドに到着。本日はトランセクト調査の第2地区から第1地区へと逆回りで入ってスタートしたが、その途上、路面で吸汁していたヒメヒカゲのメスを驚かせて飛び立たせてしまう。次いでいきなり飛びだしてきたヒカゲチョウは今日もブッシュ奥へと逃げ込む。さらにケネザサの茂みからウラナミジャノメが飛び出てきて、撮影記録をとろうとその飛翔についていくと、ようやくイヌザンショウの木陰となったケネザサの葉上にとまってすぐに開翅動作を見せてくれるが、それは一瞬のできごとでビデオ撮影は間に合わない。例年ウラナミジャノメの発生時期には姿を消していることが多いヒメウラナミジャノメが、翅の傷みが増しているがまだ混生状態が続いている。No.3-4地区で「こんにちは」と顔を出したヒメヒカゲは後翅に大きな赤マークがあるメス。
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これは一週間前の6月1日にマーキングした個体だと思われ、たぶんイケメンのオスと愛を交わしたはず。メスの後翅をマーキングすることでオスとの交尾に何の支障もないことは2009年に確認している:飼育羽化した新鮮メスに”6/7”と赤マジックで羽化月日を記入してフィールドに放したが、6月17日に翅が大破したそのメスと再会できて捕獲。再飼育をした結果、羽化から20日間となる6月26日まで生きて、31個産卵してくれた、捕獲までに野外でかなりの数の産卵をしていたものと推定するが、いずれにしてもマーキングが自然交尾に何も影響を与えていないことが証明できた事例である。
 先日の調査Ser.4では、No.6-7地区でメスグロヒョウモンのメスに出会えたが、今日はピカピカの新鮮オスが出迎えてくれ、
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近づいてのビデオ撮影に驚くことなく、くるりと体を回転して翅表全体をみせてくれる大サービスも。
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その後、チャバネセセリらしき飛翔個体を見るも、種名の判別はできず。
 調査ルートをもどる過程でヒメヒカゲのオスにも複数個体マーキングをし、先にウラナミジャノメをみた場所に期待すると、やはり飛び出してきたが、とまることなく調査ルートを外れたブッシュへと飛び入ってしまう。マムシはいないだろうと思い切ってそのブッシュへと立ち入ると、ウラナミジャノメの姿はないが、なんと今年初見となるウラギンスジヒョウモンが休憩中で、
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翅表の撮影記録がしっかりとれないうちに飛ばれるが、離れた位置の高い木の葉上へと飛んで休み始めた姿をズームアップでなんとか捉え、
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その新鮮個体の翅表を撮影記録する。
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肉眼で見る距離とチョウのとまる位置(丸印)は図の通りで、まずまずの撮影記録がとれた心地よい満足感に浸りながら撤収。
posted by クジャクチョウ at 21:31| Comment(0) | 日記