2019年06月28日

ジャコウアゲハの生息地で産卵調査

ジャコウアゲハの産卵状況を調べに出かけてみる。土手平坦部のウマノスズクサは順調に復活して生育しており、葉表に産み付けられた卵がすぐ目につく。
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後翅がほとんど残っていないメスが筆者の侵入に対して、悪者ではないことを確認するかのように体の周りをぐるりとまわる飛翔をみせ、さらに産卵場所を決めかねた飛翔を続けてからようやく目の前で産卵し始める。、
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産みつけた卵は4個。先日みた卵は4個中2個が黒ずんできている。
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葉裏に産み付けられた卵を接写撮影すると卵の先端に突起状のでっぱりが見え、
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もっと撮影しやすい位置の卵ではまるでタマネギを思わせる。
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これまで、このような角度で撮影記録をとったことがなく、筆者にとってこの形は新発見。
 8月に入れば国土交通省の除草が始まる斜面の茂みではどうかと調べると、数か所で産卵が見られ、葉裏から茎にかけて列状に産み付けられた光景は初めて見る。
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その調査途上、ウマノスズクサの葉裏やヨモギ群落中に帯蛹となった蛹が複数みつかる。
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兵庫県管轄の県道沿い1m幅で実施された除草あとにもウマノスズクサが復活してきているが、往来する車の風圧があるせいか、今のところこの部分に産卵はされていない。この部分のウマノスズクサは斜面の除草前に回収する予定の幼虫をここに避難させる大切な保護地域となる。
posted by クジャクチョウ at 20:56| Comment(0) | 日記

イシガケチョウの羽化

イシガケチョウの羽化シーンはこれまでに二度記録している。最初の記録は無声8mmフィルムで1971年に撮影したもので、そのような動画撮影機があったことを知る若者は多くないと思う。二度目はビデオ撮影で2014年6月30日の未明に記録しているが、気になって目覚めた3時に録画ONとして再度寝床に入り、次に目覚めた4時過ぎには羽化が終わっていて、羽化の瞬間のズームアップ記録がとれなかった。今回の飼育で朝の7時に羽化の兆候を示す蛹に気づき、絶好のリベンジ機会だとビデオ撮影の準備をする。10時前には腹節部がすっかり伸びて、
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いよいよ羽化が近いと待ち構えてからさらに待つこと約1時間。
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11時3分に蛹にひび割れが走り、
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11時4分に体半分ほどが抜け、
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約50秒で体のほとんどが抜け出る。
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約1分で抜け切った後、体の向きが撮影したい向きとなるように回転させ、
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約5分で翅が伸びてきれいな形となる。
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2014年にはイシガケチョウの翅全開という得意姿勢まで記録しているが
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今回は羽化までの待ち時間で疲れてしまい、翅がほぼ伸びた段階で撮影を終えてしまった。
 振り返れば、はっきりと確認できた前翅端の黒鱗粉部分に徐々に空気が入り込むことでグレイに変化し始めたのが10時20分。その後は目に見える変化が察知できないまま待ち続けて羽化に至っている。チョウにとって、最も重要な最後に殻を破る瞬間はそう簡単には訪れないことを何度味わったことか。
posted by クジャクチョウ at 20:19| Comment(0) | 日記