2019年09月23日

台風一過のフィールドでみるチョウなど

台風17号の影響でまだ風が強い昼下がり、ジャコウアゲハが生息するフィ−ルドまでサイクリング。土手斜面で卵と幼虫を調べる前に、ニラの花蜜を楽しんでいるベニシジミに翅表の黒化度が高い個体がいるので記録をとると、うまい具合に後翅の細毛が太陽光に輝く様子がとり込めている。
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翅表を全開にして夢中で吸蜜中のヤマトシジミのオスもいるのでカメラを向けたとたんに飛ばれ、結局翅表の記録はとれず。
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土手斜面ではイチモンジセセリが強い風をやり過ごすように休んでいるところを記録し、
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ウマノスズクサをみてまわると4日前にみた卵塊から孵化したと思える初令幼虫の群れが観察できる。
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いくらか範囲を広げて調べても新たな幼虫が見られないため、平坦部へと降りるとニラの花にちょっと変わったカノコガがいる。
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持ち合わせのビニール袋に採取して持ち帰ってWeb検索をすると、ベルギーのFB友がリストアップしているキハダカノコガ Amata germana nigricauda だと判明。黒化度が高くはないベニシジミの記録も撮ったあと、
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公園内で強風をしのいで休んでいるジャコウアゲハを探すと、1オスだけがみつかる。
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台風のせいなのかどうかわからないが、左前翅の先部分が折れ曲がっている。それでも撮影目的で近づきすぎるとフワリと飛んで新たに休む場所を探す、
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その飛翔の様子を見る限り、
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翅が折れていても普通に飛ぶことができていて安心する。公園内ではほかにアゲハとアオスジアゲハがもう台風は遠ざかったから、といわんばかりに元気な飛翔を見せており、ツマグロヒョウモンのオスもみかけた。
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2019年09月19日

寝床を決めたチョウ、まだ日向ぼっこをするチョウ

 公園へと戻って、ジャコウアゲハが好んで寝床を確保するキンモクセイの木の周りを調べて歩くと、予想通りにオスが飛んでいて、目の前の木陰となっているがまだ陽ざしが届くキンモクセイの葉上にとまる。
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まだ影となっていない部分へと移動すると、残る陽ざしで日光浴をしているオスもいる。
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この公園では初めてみるルリシジミが寝床を探すような飛翔を見せているのでその動きにしばらく付き合ってみると、やがて好ましい場所が決まったのかキンモクセイの葉上に静止する。
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先ほど日向ぼっこをしていたジャコウアゲハは少し位置をかえてまだ日光浴中で、
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キンモクセイの葉上にとまっていたルリシジミは元の位置にいなく、周りを探すと場所を変えている。
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日がよく当たるクスノキの枯れ枝部分に執着するような飛翔を続けるアゲハチョウがいて、ようやく落ち着いたところを撮影記録。
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翅を開閉する様子から、寝床とするのではなくしばし日光浴を楽しむような気配。いずれキンモクセイの茂みへと移って寝床にするに違いない。先ほどのルリシジミは数分後でも静止位置をかえた葉上に落ち着いており、ここで夜を過ごすことに決めたらしい。
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数分たっても同じ位置にとどまるルリシジミは確かにここで夜を過ごすことに決めたらしい。ジャコウアゲハが最初に止まっていた部分は並び立つサンゴジュが豊かな実をつけていて逆光の木漏れ日に赤く照り映えている。
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反対側へと回ってジャコウアゲハが日向ぼっこをしているすぐそばの葉上にイチモンジセセリが仲良くならんでとまる光景を記録していると、
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上側の個体が急に飛び立ち、まわりをせわしなく飛んだあととまった葉上ですぐに開翅姿勢をとる。
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下側の個体はここでそのまま夜を過ごすように思えてズームアップ撮影を試みるとなんとチャバネセセリ。
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この場所に寝床を探すような飛翔で新たに現れたのはヤマトシジミで、やがて葉上におちつき、
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数分経過しても動かないのでこのまま夜を過ごすものと思えた。
posted by クジャクチョウ at 23:30| Comment(0) | 日記

ジャコウアゲハの次世代は安泰

秋らしくなった15時過ぎ、ジャコウアゲハの生息地までサイクリング。公園内の陰に自転車を止めると、ジャコウアゲハのメスが土手の方へと飛んでいくのが目に入る。産卵行動なのかと期待したが公園から遠回りとなる歩きで土手草地へとついた時点では姿がなく、期待した産卵シーンは見られない。ヌスビトハギの花が目立つようになり、逆にウマノスズクサが目立たないくらいに緑が深くなった草地へと踏み込み、気を入れて土手斜面を幅広く調べてみると、斜面の中央部で久しぶりにみる卵塊がみつかる。
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1個だけ孵化した痕跡があって最初の撮影記録の右下にその幼虫がぼやけてみえる。
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土手の上部、県道の路肩下部がジャコウアゲハのメスが好んで産卵をする部分で、滑らないように足を踏ん張りながらその部分を横ばいにみていくと、案の定、すでに中令となった個体など複数の幼虫が観察できる。
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高砂市がロープで囲って保護区としてくれた平坦部に豊かに茂るウマノスズクサ群でも複数の若齢幼虫を観察。
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幼虫は卵と違って食痕を目印にできるので発見は易しい。
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この保護地帯には越冬のために蛹化できる太い茎のチガヤが多く混生していることから、例年のアキニレも含めて今年の越冬蛹の観察が楽しみだ。卵と幼虫の調査を終え、昨年はベニシジミが多く訪れていたニラの花にやってきているヤマトシジミを撮影してから公園側をみると、
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ノブドウの花で次々と吸蜜して回るジャコウアゲハのメスがいるので垣根越しにズームアップの撮影記録をとる。
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しっかりエネルギーを補給して、また産卵をしてくれることだろう。
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2019年09月17日

黄色型のメス

 シルビアシジミの生息地は、ミヤコグサを共有してモンキチョウも生息しており、風が強く吹き抜けるせいで、少し飛んでは草の間で休憩する個体が観察できる。そんななかに交尾個体もいてよくみればメスが黄色型だとわかり、撮影記録をとろうと接近すると思った以上に敏感で、何度も飛ばれてしまう。
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それでも風が強く吹くせいもあって遠く飛び去ることはなく、すぐに近くに止まってくれるので、複数の撮影記録をとるはめに。最後の画像では交尾飛翔が←♂+♀であることがわかる。
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野焼き後のシルビアシジミ

 9月に入ってすぐの野焼から約2週間経過した生息地のシルビアシジミの状況を知るためサイクリング。土手周りには草の緑が増してきて、土手の上部平坦部へと上がると新しく芽吹いたミヤコグサも多くみられるが黄色い花はわずかに1か所にみられ、
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一枝だけのヌスビトハギが複数の花を咲かせているがヒナギキョウの花も少なく、
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咲き終えてしぼんだ花穂が残るブタクサだけが多い。強い北風と西風が吹きつけている草地でシルビアシジミが飛び出してくるのを待つ。やがて小さなシジミチョウが現れる。ここはヤマトシジミも混生するため、特にメスの場合は静止後の後翅裏面を確認して初めてシルビアシジミだと判別できる。カタバミで吸蜜する個体はシルビアシジミのメスで、
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ミヤコグサにとまっても産卵する気配はない。
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風をよけるように路面にとまる前翅が傷んだメスも観察でき、野焼き後もシルビアシジミは逞しく世代をつないでいくに違いない。
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濃い青色を見せて飛ぶオスは明るい水色のヤマトシジミと区別できるのだが、ヌスビトハギで吸蜜し始める個体をみつけ、シルビアシジミなら初観察記録となるため急ぎビデオカメラを向ける。
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ファインダーをみながらの撮影ではフォーカスがあっているのかどうかがわかりづらく、吸蜜中の個体がシルビアシジミなのかどうかもわからない。飛び去る瞬間に見える青の濃さからようやくシルビアシジミだとわかり、本種のヌスビトハギでの吸蜜は兵庫県の初記録なのにフォーカスが合っていなかったのが悔やまれる。吸蜜を終えて飛んだシルビアシジミにいきなり絡み飛翔で迫る明るくて白っぽく見える青色のオスはヤマトシジミで、この異なる両種オス同士の絡み合いは初めての観察だが、ビデオ撮影記録が間に合わないまま離れて飛び去ってしまう。このあと昼食をとっている際に、オスがブタクサのしぼんだ花穂にとまって吸蜜し始めたが、ビデオ撮影の準備中に飛ばれてしまう。この花での吸蜜も兵庫県初記録なので、画像記録なしのままで現在投稿して受理されている「きべりはむし」への第3報を改訂して再投稿した。
posted by クジャクチョウ at 18:48| Comment(0) | 日記

2019年09月16日

加古川河川敷でチョウ探索

猛暑がややゆるんだ昼前、久しぶりに河川敷でチョウ探索をしたくなってサイクリング。その前に立ち寄ったジャコウアゲハの生息地では木陰となった公園でノブドウの花蜜を求めるオスとメスをみるが、
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土手方面へと飛ぶ個体はいない。気温が下がれば産卵する個体が出てくることを期待して河川敷へ。県道を渡る手前で、ヨモギに産卵をしにやってきたと思えるヒメアカタテハが影となった葉上で休憩をしている。
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このきれいな個体を撮影記録してから、加古川河川敷へと進む。まず驚いたのが雑草のすさまじい生育ぶり。
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昨秋、アキニレの木のまわりに繁茂するカナムグラで多数のキタテハが発生したが、そのカナムグラがあった部分は草丈が2mはあろうかという雑草に覆われてカナムグラはまったくみられない。路傍にはヒメジョオンとアレチハナガサの花が咲いていて、キタキチョウとヤマトシジミが飛ぶだけ。キタキチョウのメスが2個体いて、メドハギに産卵して回っている。その動きをオリンパスTG-6で追いかけ、ときにはビデオカメラも駆使してキタキチョウの産卵、吸蜜シーンを記録する。
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 帰路、ウマノスズクサへの産卵を確認したがいぜんとしてみつけられず、意外だったのは中令の幼虫が1個体見られたこと。
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葉裏をすべてチェックできてはいないので、いずれこのような幼虫があちこちで見られることを期待して撤収。
posted by クジャクチョウ at 19:19| Comment(0) | 日記

2019年09月07日

2019年ギフチョウ・ネット環境整備Ver.1

 2019年秋のギフチョウ生息地の環境整備第1回を実施。加古川市役所環境政策課からの休日出勤2名の応援と、ギフチョウ・ネット会員6名の参加で雑木林へと入り、代表の竹内さんがエンジン草刈り機で笹竹などの下草刈りを効率よく進め、残る7名は剪定鋏でエンジン草刈り機では刈り取りにくい樹木の根元周りや小岩の周辺に茂る笹竹などの下草を刈りとる。影が多い場所での作業でも2時間もすると汗でぐしょぬれとなる。
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刈り取った部分に隠れていたヒメカンアオイがみえてくるのは下草刈りをしたかいがあったと思えるうれしい瞬間だ。
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この雑木林のどこかで蛹化しているはずのギフチョウが明るさの増した雑木林内でチョウとなり、来春にたくさん産卵してくれることを期待して林の外へと出ると、灼熱の太陽にじりじりと皮膚が焼かれそうな暑さに参ってしまう。
posted by クジャクチョウ at 22:26| Comment(0) | 日記

2019年09月06日

約束通りの高砂市の対応に感謝

 久しぶりにジャコウアゲハの生息地にいってみると、平坦部のウマノスズクサまわりにロープを張った囲いがされていて、その内部にはチガヤが青々と茂り、ウマノスズクサものびのびと生育している。
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よくみるとロープの2か所に「生態系保護区」だと示す説明掲示も吊り下げてあり、
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現場で落ち合って除草の進め方について話し合ったとおりの対応が実施されている。市民一個人の要望に対して、高砂市の上下水道部浄水課がここまでして下さり、担当の河合さんには感謝の気持ちでいっぱいになる。
 その撮影記録を撮り終えるころ、ジャコウアゲハのオスが現れて筆者の体の周りを飛んで公園側へと飛び去る。土手上の県道沿いで生き延びた幼虫がここまで育ってくれたのだ。まだいるはずの蛹を調べようと、県道沿いへと土手斜面をのぼり、生育してきたチガヤの茎をつかんで滑り止めとして横ばいに進むと、まだ若い茎ではすぐに折れたり抜けそうになるなど、体の支えにはならない。足場を確保しながら草をかきわけて進むと合計で14個の生蛹がみつかり前蛹も1個体をみる。
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天敵にやられたと思える蛹が3個体あり、卵以降には体内に毒を持つジャコウアゲハであっても自然界にはつわものの敵がいる。全体の調査を終えて顔をあげると、いつのまにか土手斜面にメスがやってきて産卵して回っている。その産卵シーンと産みつけられた卵を記録し、
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先に見たオスが飛んでいった公園側をみやると、そのオスがユキヤナギの葉に止まって今宵はここで眠る、と思われるそぶり。
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遠くからその状況を記録して公園内へと移動し、ユキヤナギに近づく動きで驚かせてしまったのか飛び始める。その動きをみていると、以前によく休憩場所としていた桜の木のまわりへと移って、やがて近くのエノキの葉上に落ち着く。
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ここでも接近しすぎると再び飛び始めるが、一定の範囲で飛び回ったあと再び元の場所に近い葉上に止まる。
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そこに新たなオスが2頭も現れていきなり追飛翔が展開され、尾状突起が整ったメスも公園の草原でシロツメクサの花蜜を求めて飛んでいるのでしばらく追いかけてみる。
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結局この日に観察できたジャコウアゲハは3♂2♀。残る蛹と合わせると、来年へと越冬する個体がかなり期待できそうだ
posted by クジャクチョウ at 09:33| Comment(0) | 日記