2020年05月31日

雨上がりのフィールド調査(第5回マーキング)

No.30の草むらに入って例によって精力的にマーキング。
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たまたまヒメヒカゲと同時にウラナミジャノメもネットインしてしまい、ちょうど近くで撮影中のNさんにウラナミジャノメは撮れたかと聞くとみていないという。そこで近くで止まってくれるようネットからそっと放すと、幸い適当な位置に止まってくれてNさんに感謝される。
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筆者も証拠記録を撮っておく。Nさんは先日の大阪からのOさんと同じく、まだ♀に出会えていないというので、マーキングの前にネットインできた♀を、先ほどのウラナミジャノメと同じようにそっとネットから出してやると、もともとあまり遠くへとは飛ばない♀なので、まずまずの位置にとまったところで撮影を任せる。昨日、Kさんからの情報で、ハサミで切り込みを入れたと思える個体がいないかと注意したが、そのような個体には出会わない。
マーキングを終えて帰ろうとした時点で新鮮度が低いヒメヒカゲの飛ぶ時の色調が妙におかしいのでフォローしてみると、とまった段階ですぐに翅を全開状態にして閉じようとしない。そしてその翅表にはほぼ対称に4個の白い紋が出ているではないか。
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どうみても鱗粉のスレではなく、汚れでもないようだ。すぐに撮影記録をとる。やがて飛び立って柘植の葉上で再び翅を全開状態でとどまってくれる。
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200531ヒメ白紋2.bmp
その隣では正常タイプの♂が同じように長いあいだ翅を全開状態で止まっており、その映像記録もとって撤収してきたが、
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今になって本当に白い鱗粉だったのかどうか捕獲して確認すればよかったと思ってしまう。
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2020年05月30日

ジャコウアゲハはアキニレがお好き

ジャコウアゲハの幼虫がいまだに理由がわからないまま蛹化に際して道路際のアキニレの樹を利用しているが、先日半分以上を切られたあともここに旅をしてくる終齢幼虫がいて、5月26日に確認した前蛹はすっかり蛹化し、
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あらたに前蛹3個体が確認できる。
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この前蛹が付く環境をズームアウトで示すと、
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昨年の越冬蛹で羽化に至らなかった個体を2頭観察できるが、他にも寄生バチ:コキアシヒラタヒメバチ(2015年3月5日に確認)が出たと思われる穴が開いた蛹殻が複数みられる。
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この寄生バチによる攻撃が幼虫時代なのか、前蛹段階なのかはまだ分からない。
例年、6月上旬の県道路肩部分を皮切りに、土手斜面、土手下平坦部での草刈りが行われるため、本日、5月26日の18頭に次いで二度目の幼虫回収を実施。26日回収の幼虫は7個体が蛹化、11個体が前蛹となり、飼育は相当数を何とかこなせることが分かった。本日の回収は、当初終齢に近い幼虫だけを考えていたが、回収を始めると中令幼虫以下の幼虫こそ除草時の被害にあう可能性が高いことが想定され、結局は、路肩部分から土手斜面で目につく幼虫はすべてを回収。高砂市の除草作業はやや遅いことから平坦部の8頭は今少し様子をみる。
 幼虫はタッパウエア5箱に分けて収納したが、その時点でウマノスズクサの量がたりないと危惧され、21時過ぎに調達のためのcycling。路面へと這うように伸びるウマノスズクサを切り取って持ち帰り、あらためて幼虫数を確認しながらウマノスズクサをたくさん補充する。確認できた幼虫の数は合計96個体で、これらを5箱に適当に38、19、16、12、11頭ずつ収納。すぐにでも蛹化準備に入りそうな個体もあり、全例が蛹にまで育った時点で現地へと戻す予定。
posted by クジャクチョウ at 22:09| Comment(0) | 日記

テニスの合間にみるチョウ

5月に入ってからは土日にギフチョウの産卵・幼虫調査、ヒメヒカゲの生息調査などのイベントでチョウタイムに時間を取られ、4月26日以来のテニスに参加。その合間にビデオカメラをもって散策するのだがパンジー、ナデシコを主とする高砂公園内の花壇はチョウが好んで吸蜜する植物ではなくチョウの姿があまりに少ない。観察できたのはチャバネセセリと
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おそらく産卵目的でパンジーを訪れたツマグロヒョウモンのお母さん。
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裏面のえもいわれぬ赤みを帯びたピンクが美しいチョウで、かなり新鮮度がおちた個体であったが、その色はなんとか見ることができる。
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テニスの最中にはモンシロチョウ、アゲハチョウ、アオスジアゲハ、そしてホシミスジの飛翔個体を目にするが、飛んでくるテニスボールから目を離すわけにはいかない。

posted by クジャクチョウ at 13:49| Comment(0) | 日記

ホシミスジの気配り

昨日も庭先に遊びにやってきていたホシミスジが9時頃にまたやってきてスイースイーと旋回を繰り返したあと、お隣さんのトベラの葉陰へと潜り込んで翅の開閉を繰り返す。朝から暑くてやりきれないよ、と休んでいるようにみえるので、ビデオカメラをもって庭に出る。よくみればトベラの葉表に白い汚れがあり、小鳥の糞を吸汁していたようだ。その様子も記録に値すると近づくと、撮影するならここの方がいいでしょ、といわんばかりに日当りのいいアジサイの葉上へと飛び移って目いっぱいの開翅姿勢をとってくれる。
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真横からの記録もとらせてね、と身をかがめての撮影を終えると、
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もっと探検してくるね、と飛び去っていったが、おそらく午後にはまたあそびにやってきてくれるはず。
posted by クジャクチョウ at 12:41| Comment(0) | 日記

2020年05月29日

ヒメヒカゲ調査 Ser.5(第4回マーキング)

加古川河川敷を走って所要55分。現地到着は13時25分。トランセクト調査のあと例によって赤マジックペン利用のマーキング。本日は左後翅裏に赤ポチ2個。
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♀へのマーキングに注力して7個体。5月27日の数字書き込み個体のNo.28の♀を確認したがマークの追加はしない。
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昨年のマーキング時に観察したと同じく、今日もネットから飛び出した個体がノイバラの花へと飛んでいってそこにとどまる例を二度観察したが、いずれの場合も口吻を伸ばすことはない。
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マーキングという異常事態から解き放たれたあと、めったに止まろうとしないノイバラの花にとまってしばらくそこに落ち着いてしまうという動きが何を意味するのか、いまだによくわからない。

posted by クジャクチョウ at 20:20| Comment(0) | 日記

2020年05月28日

ヒメヒカゲ調査(第3回マーキング)

現地到着時、2名のカメラ撮影者がフィールドにいるのを確認。Ohさんと大阪からのOsさん。同じフィールドで筆者はかたっぱしから飛翔個体をネットインし、本日は赤ネットの上から直接右後翅裏面に赤ポチ1個を記して放す。この方法は数字を記入するのに比べてネットの上から印をつけるだけなので、ただマークするだけの場合には効率がいい。
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♀はあいかわらずすぐそばの草陰へと逃げて身をひそめる。
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小型のヒメヒカゲの♂が開翅動作を繰り返しているのをみつけ急ぎビデオ撮影。帰宅後にその映像をよくみればケネザサの葉の表面へと口吻を伸ばしているのがわかる。
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これまでにノイバラの花蜜と路面でのミネラル分補給、および野鳥の糞からの吸汁を記録しているが、植物の葉上からの吸汁例は初記録となる。
 やがてOsさんが大汗をかきながら、どうしても会いたかった♀をみないまま帰るのは悔しいけれど、と斜面を下りて行かれる。その数分後、美麗♀が飛び出てきて格好の撮影位置にとまるのを認め、大声で知らせてあげると、息を切らしながら斜面を登ってくる。その場を任せてマーキングに専念していると、指先に先ほどの美麗♀をとまらせて、もうマーキングをしてもらってもいいですよ、と笑顔でやってきてくれる。
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なかなかの特技をお持ちだ。せっかくの申し出だけど、この個体へのマーキングをする気にはならない。Ohさんからウラナミジャノメを見たと聞き、Osさんが撮影記録を見せてくれたシダのある草むらを調べたがいなく、例年出会える別の木陰を探すと、ピカピカの新鮮個体が「待っていたよ」と出迎えてくれる。
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この個体も開翅動作を繰り返し、翅全開という動作も見せてくれる。
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BGMとしてウグイスの鳴き声も入る絶妙のシーンを撮影できたので、Facebookに動画をアップできるぞと、満足のいく調査を終える。

posted by クジャクチョウ at 18:45| Comment(0) | 日記

2020年05月27日

ヒメヒカゲのマーキング第2回

午後からヒメヒカゲの発生個体数調査とマーキングを実施。前回は5月24日に1-10までを左前翅裏面に24-2という具合に赤マジックペンで書きこんだが、本日はNo.11から30までの数字のみを書き込む。飛翔個体をネットで捕獲し、ピンセットで翅をそっとつまんで数字を書き込んだ後はすぐに放してあげるのだが、どの個体も一体何をされるのだろうかと、おそらく緊張の極み状態だったことだろう。ピンセットから離してやると、特に♂は急いで数メートルは飛び逃げていくが、♀の場合は遠くへとは飛ばずに近くの草陰に潜り込んだりする。
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 本日のマ−キングでは、一度数字を書き込んだ個体の再捕獲が二度(No.12, 15)発生したが、
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最初のマーキング場所から大きなヤマモモの樹を含むブッシュを乗り越えたのか迂回したのか、少なくとも50mほど離れたところまで飛んできている。また、24日にマーキングをした24-2という数字が読める個体も観察でき、
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およそ500uの草原から遠く離れることなく過ごしていることが推定できる。マーキングはNo.30を新鮮な♂に書き込んで作業を終える。
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 ヒメヒカゲのトランセクト調査を開始する直前、スイカズラ周りを飛んで産卵したそうなアサマイチモンジの♀がいて、産卵の瞬間を撮影しようと待ってみたが、結局目の前で産卵をすることなく姿を消してしまった。ヒメヒカゲの調査を終えて、あらためてスイカズラを調べると、葉裏、葉表に1個から2個、また茎にも1卵の産卵を確認できた。撮影はビデオのファインダー画面が見づらいままの記録でフォーカスが甘い。
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この場所にはこれから何度か通うことになるので、幼虫以降の観察もしてみようと思う。
posted by クジャクチョウ at 18:39| Comment(0) | 日記

早朝の草むら

昨日回収したジャコウアゲハの幼虫の食欲が想定以上に旺盛で、早朝ウマノスズクサを補充しにいく。夜半にかなりの降雨があって土手斜面一帯はしっぽりと濡れており、草の茎に雨露が鈴なり状態。
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ジャコウアゲハの幼虫は、中令の頃から葉っぱだけでなく茎をかじる個体を多く見る。
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ウマノスズクサの採取は、平坦部で路面へと好き放題に伸びていて、幼虫がいない部分を太い茎部分からハサミで切り取る。そのあとで卵が1個つく葉っぱがあることに気づいたりするが、そのまま飼育をするしかない。
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2020年05月26日

アキニレ間一髪

県道路肩部分でジャコウアゲハの幼虫を再調査中、アキニレの真横に黄色いトラックがとまり、作業要員が降りてくる。3名中一人が手にするのは電動ノコギリで、まちがいなくアキニレを根元から切り倒す魂胆だ。このままではジャコウアゲハのお気に入りの蛹化場所がなくなってしまう。土手斜面から作業員へと近づき、切るのは道路側だけにして土手側は残してほしいと訴えると、根元から切るように指示されているとの返事。その間にもアキニレがどんどん切られていく。
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この場所のアキニレは土手で発生しているジャコウアゲハというチョウが蛹になる数少ない場所で、全部切られてはチョウがかわいそう。ジャコウアゲハは姫路では市のチョウに指定されて保護されており、高砂のこの場所は貴重な発生地となっている。切るのは邪魔になる道路側だけにしてほしい、と強く訴える。言わんとすることはなんとかわかってくれて、電動ノコギリを駆使する男性に切るのは県道側だけにしようと伝えてくれる。男性の枝葉を切る作業はとても荒っぽく、切り口も実に雑で、そこまで切らずともと思える枝まで余計に切ってやっと作業を終えてくれる。
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 本日は、土手斜面の終齢やそれに近い幼虫をできるだけ多く回収して、自宅で飼育をするつもりで大きいビニール袋とハサミを持参。昨日同様、ウマノスズクサの茎部分をかじる幼虫がめにつき、かじっている様子を接写モードでビデオに記録してみると、かまれたら痛いのではないかと思える鋭い牙のような口でかじりついている。
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該当する幼虫のほとんどの回収を終え、昨日、徹底的な調査ができていない路肩部分の再調査をはじめたところに作業車がやってきたわけで、まさに間一髪。このタイミングでもしも現地にいなかったらアキニレは切り株だけが残るところだった。
 念のために緑濃い葉が増えたアキニレを調べると、なんと前蛹個体と、蛹化場所を探す終齢幼虫の姿もみる。
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もしかしたら切り取られてトラックで運ばれた枝葉に前蛹がついていた可能性もあったのだがすでに後の祭り。平坦部についてもていねいに調べると、新たに12頭の幼虫が見つかる。路肩部分の昨日の見落とし幼虫数は実に24頭もいた。なお、まだ卵状態のものも3個体を確認。
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2020年05月25日

ジャコウアゲハの幼虫調査

8日ぶりにジャコウアゲハの幼虫調査に出かけてみた。やはり令数があがると幼虫の発見が容易となっていて、ビデオカメラによる映像記録として数を確認すると、土手斜面で118頭、平坦部で2頭という結果。中令以下の場合には6頭が近いところに集まっている例も見る。摂食中の個体として、ウマノスズクサの茎をかじっている例が複数個体観察できる。葉っぱが豊富にあるのにあえて茎をかじかじするのには、この部分に葉っぱだけでは調達しにくい有効化学成分が多いとか、何か理由があるように思える。
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まだ卵の状態もみられ、幼虫が同居する例を記録しておいたが、
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卵だけで1個、2個の例がみられた。6月に入れば国土交通省(斜面)、兵庫県(路肩部分)、高砂市(平坦部)の3者による草刈り作業が始まるため、タイミングをみて全例の回収、飼育を考える必要がある。
 今回の調査を終える段階で、モンキチョウの交尾ペアが驚いて飛び立ってノラニンジンに止まり、
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アカツメクサに産卵をするツバメシジミも観察できた。
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posted by クジャクチョウ at 21:01| Comment(0) | 日記

自然観察ノート