
たまたまヒメヒカゲと同時にウラナミジャノメもネットインしてしまい、ちょうど近くで撮影中のNさんにウラナミジャノメは撮れたかと聞くとみていないという。そこで近くで止まってくれるようネットからそっと放すと、幸い適当な位置に止まってくれてNさんに感謝される。

筆者も証拠記録を撮っておく。Nさんは先日の大阪からのOさんと同じく、まだ♀に出会えていないというので、マーキングの前にネットインできた♀を、先ほどのウラナミジャノメと同じようにそっとネットから出してやると、もともとあまり遠くへとは飛ばない♀なので、まずまずの位置にとまったところで撮影を任せる。昨日、Kさんからの情報で、ハサミで切り込みを入れたと思える個体がいないかと注意したが、そのような個体には出会わない。
マーキングを終えて帰ろうとした時点で新鮮度が低いヒメヒカゲの飛ぶ時の色調が妙におかしいのでフォローしてみると、とまった段階ですぐに翅を全開状態にして閉じようとしない。そしてその翅表にはほぼ対称に4個の白い紋が出ているではないか。

どうみても鱗粉のスレではなく、汚れでもないようだ。すぐに撮影記録をとる。やがて飛び立って柘植の葉上で再び翅を全開状態でとどまってくれる。


その隣では正常タイプの♂が同じように長いあいだ翅を全開状態で止まっており、その映像記録もとって撤収してきたが、

今になって本当に白い鱗粉だったのかどうか捕獲して確認すればよかったと思ってしまう。