2020年06月29日

西播磨へと遠征

オオムラサキの交尾済みの♀を連れ帰って採卵することを目的として西播磨へと遠征。距離にして約60km。途中、道の駅:しんぐうで地元野菜類の買い込みを含む休憩タイムをとり、現地到着は11時45分。期待した樹液食堂は年ごとに樹液が涸れてきており、高い位置の1か所だけに複数頭のカナブンが集まっている。
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オオムラサキが来る気配はなく、大阪ナンバーの赤い車から降りて汗をぬぐっている男性と話をすると、キマダラモドキを目的にやってきたが、スレ個体を1頭見ただけで、もう帰るとのこと。
 笹竹が茂る部分にチョウの気配があり、近づいて確認するとヒカゲチョウ。
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きれいなイトトンボが静かに飛んでは止まる動きをみせ、名前をあとでしらべるつもりで撮影しておく(帰宅後のWeb検索ではまだわからない)。
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路傍の笹竹が多い場所を探索して歩くと、いきなり大型のキマダラモドキが飛び出し、目の前で開翅姿勢をとってくれた時点できれいな♀だとわかる。急ぎビデオカメラを準備したが、せっかちな彼女はすぐに飛び立ち、筆者の身体周りを飛んだあと林の奥へと姿を消してしまう。♀に特有の翅表の大きな眼状紋の並びは脳裏にだけ記憶として残る。
 オオムラサキやキマダラモドキが好んで集まる豊かな樹液食堂を提供していた複数のコナラの樹が、スズメバチが子供たちに危害を加えるおそれがあるという、あまりに短絡的で実態をしらべもしない公園管理者が2年前にすべて根元から切り倒すという情けない事件があって、今年もその周辺を確認しに行ってみたが、やはりチョウもその他の昆虫の姿もまったくみられない。トイレタイムのあと、駐車場のそばでキマダラモドキの飛翔2個体を目撃するが近くにはとまることなく姿が消え、珍しく開翅状態でじっとしているジャノメチョウがいるのでゆっくりと撮影させてもらう。
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 カナブンたちが集まっていた樹液周りで昼食をとりながらオオムラサキを待ってみようと、最初に立ち寄った場所へと戻ると、遠目に例の樹液近くにオオムラサキがやってきているのがわかる。まずはビデオ撮影記録をとってから、
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ゆっくりと下からネットを近づけ、オオムラサキにネットの中へと静かに落ちてもらう。期待通りの♀で、佐用町一帯には後翅肛角部の桃紅色が白くなったスギタニ型が混在しているのだが、捕獲個体は通常型。
 このあと、ひらひらと舞い降りてきたアカシジミを撮影し、
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ウグイスの鳴き声を聴きながら二度目となるジャノメチョウの開翅個体を撮影。
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期待した例のキマダラモドキの♀との再会は果たせず、ムラサキシジミがアラカシの新芽に産卵をしている場面を記録。
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再び樹液食堂へともどると、新たなオオムラサキが元気よく滑空をしながら2・3回の旋回飛翔の後、別の樹肌にとまる。そのまま根元近くまで移動する様子をみていると、そこにも樹液が出ているのか、翅の開閉を繰り返しながら吸蜜し始める。笹竹の葉が邪魔になるが、確認できる翅表の輝きは間違いなく♂で、前翅がいくらか傷んでいるので撮影記録をとるだけ。
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少し開けた草むらでV字開翅姿勢をとるジャノメチョウのサービスを受け入れる。
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予想より早くオオムラサキの♀が確保できたことから、クロシジミが本当に絶滅したかどうかの確認に行く。
 キジョランの小生えを1株採取した際に、ズボンの内部に違和感をおぼえてめくるとヤマビルが潜り込んでいてびっくり。素早く手で払い落し、車外でなんとか退治したが、吸血される寸前で気づいたこととなって助かる。もっとも後期高齢者とは知らずに潜り込んだものの、この血はまずくて吸えない、と躊躇していたのかもしれないな、と妻と大笑い。
 クロシジミが棲んでいた雑木林一帯を約30分探索したが、クロシジミの出現はなく、この場所ではたぶん初記録となるウラナミジャノメの♀を確認して撮影記録をとる。
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2020年06月28日

ジャコウアゲハへの寄生がゼロ

5月から6月にかけてジャコウアゲハの卵、幼虫、蛹などを野外から回収し、合計で約160個体について天敵攻撃可能性も視点に入れて観察してきたが、驚くべきことに寄生がゼロという結果。アキニレで蛹化した越冬個体に、6/30(20%)という比率で
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コキアシヒラタヒメバチによると思われる穴が開いた蛹が観察できたことからすれば想定外で、
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この寄生バチの活動期について知りたいところだが、この5-6月に関してはまったく寄生がみられなかった。

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2020年06月27日

ヒメヒカゲ調査最終

いよいよ公式データ取りの調査を最後にするつもりでフィールドへ。現地到着の14時半から30分間、ヒメヒカゲの生存個体を探すと、まずよろよろと力のない飛翔で♀が飛び出てくる。
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鱗粉の色も褪せていかにも飛び疲れたという様子で、少し飛んではすぐにとまる。二度目にとまったのはノイバラの白い花びらで、
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花蜜を吸う様子はなく、ただ休息しているだけ。翅にほとんど損傷がないのは意外。このヒメヒカゲの飛翔についてまわる途中、次々と飛び出てくるのが、6月末からこの草原で主役を交代しているジャノメチョウだ。
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草原の上部まで調査範囲を広げて歩くと、2頭目のヒメヒカゲが飛び出す。
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やはり♀で、この個体の翅もまだかなりきれいな状態を保っている。この♀の飛翔について回る途中で、まさかこんなところにという草むらに新たなカキランの花が咲いてるので撮影記録をとっておく。
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ウラナミジャノメもまだいて、飛び出てきた後なかなか止まってくれず、その飛翔についてまわると、やがていきなり翅を全開状態で休憩し始め、翅の裏も見たいのに少しも閉じようとしないのであきらめる。
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結局30分間で目撃できたヒメヒカゲは♀2頭だけ。継続調査の草地から離れた場所では観察できるヒメヒカゲが1♀だけで、まさに終盤の様相。
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他に観察できたチョウは、ウラギンスジヒョウモンが撮影が難しい葉陰に飛来して少しの間、♂だとわかる開閉動作を繰り返したあと飛び去り、ミドリシジミの姿はなく、ケネザサが多い小道沿いでキマダラセセリが飛び出す。
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次いで同じくケネザサの葉上でV字開翅サービスをしてくれるオオチャバネセセリ、
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そして今年筆者にとっては初見となるホソバセセリに出会う。
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また、羽化したばかりと思えるシロスジトモエもみられ、眼状紋や白条紋がここまできれいだとはこれまで気づいていなかった。
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2020年06月25日

約1年がかりの研究テーマ

 6月15日、翅裏面の鉛色鱗粉が特別に発達したヒメヒカゲの♀変異個体と再会を果たし、変異が左右対称に発現していることを確認した。
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そのあと、すぐそばのコイヌノハナヒゲでヒメヒカゲの卵8個が確認でき、変異♀による産卵の可能性を考え、回収して飼育することに決めた。この♀から直接採卵することも考えたが、実際に交尾済みかどうかわからない♀を連れ帰ることは躊躇された。しかし、もしも交尾済みでなくても複数の♂と同居させれば交尾を期待できると思いなおし、結局、元気な♂5個体とともに連れ帰り、鉢植えのショウジョウスゲを覆うようにかぶせた吹き流し内で自由に飛べる形にして様子を見た。実際、期待通りに元気な♂がお尻を曲げて♀に交尾を迫る場面が目撃できたが目の前で交尾することはなかった。それでも、2日間の観察中にこの♀はショウジョウスゲに9個も産卵をしてくれていた。
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これらの卵が有精卵であるかどうかは孵化するまでわからないのだが、♀が弱らないうちにと6月17日に5♂とともに現地へと戻した。
 産み付けられた卵を倍率10倍のルーペを使って詳しく見ると、卵の形がやや歪んで丸くないものもあって、有精卵なのかどうか不安も感じたが、
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美しく丸みを帯びて輝く卵には大いに期待が持て、
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産卵から7日が経過した6月23日、淡褐色に変化する卵がみられ、9日目の本日(6/25)、待望のヒメヒカゲの幼虫が孵化してきた。最初の食事となる卵殻をきれいに摂食した後、ショウジョウスゲの緑の葉っぱ上に目立つ形でとどまる個体もいれば、
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保護色となる葉先が枯れた部分へと移動する個体も観察でき、
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ビデオカメラのレンズ部分に拡大ルーペを添える形で可能な限り鮮明な映像記録をとった。
 今回の採卵飼育の目的は、母チョウに発現した変異:鉛色鱗粉の高度な発達が、その次の世代にも発現するのかどうかを知ることで、来年の5月に羽化する個体をみるまでその結果は分からない、まさに長期戦の研究テーマである。
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2020年06月23日

高砂市のシルビアシジミ:第二化の発生を確認

コロナ禍で遊び場が限られた子供たちが4月末から5月の中旬まで、広い範囲で草地を踏み荒らし、かなりのミヤコグサが見えなくなっていた高砂市の生息地を2か月ぶりに訪れてみた。生息地は、ヒメジョオンなどの背が高い草に埋もれてはいるが、思った以上にミヤコグサが幅広く復活していて、黄色い花も多くみられる状況で、小さなシジミチョウが飛んでいるかどうか注意してみる。個体数が多くはないが、シルビアシジミと思えるシジミチョウが数か所に確認できる。飛翔中に観察できる翅表の青色が濃くてきれいな個体に絞ってその飛翔について回り、やがてミヤコグサの花で吸蜜し始める♂が、今年の最初の第二化撮影記録となる。
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次いで雌雄で仲良くシロツメクサの花蜜を楽しむ様子や、
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ひとり黙々と吸蜜する♀も複数観察できるが、
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その新鮮度はいずれもすでにかなり低く、第二化の発生からいくらか日にちが経っているようだ。日当たりのいい葉上で開翅する♂に気づき、接近撮影をしてみると、左前翅が少し破損しているのが残念。
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それでもシルビアシジミに特有の深みのある青色と、くっきりと目立つ翅脈の輝きが美しい。シロツメクサが多いところでは、その花上で仲良く吸蜜している2個体に、あらたな♂が割り込もうとしている光景が見られ、2個体のなかにてっきり♀がいたものと思われたのだが、帰宅後にビデオ記録のスロー再生で確認すると最初の2個体ともに♂であった。
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最後に撮影できた♂は美形でいうことなし。
200623シルビア1108.bmp
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2020年06月20日

ウラギンスジヒョウモンの美麗♀

ミドリシジミの♂の開翅をみたくてハンノキが林立する場所まで、夕刻の舞踏会までにはやや早い15時前にいってみた。途中、路面で吸汁中のヒオドシチョウの新鮮個体をみるが、飛び立つ瞬間の翅表の鮮やかな緋縅色は脳裏に記録できただけ。ケネザサが茂る小道沿いでウラギンスジヒョウモンの美麗♀が挨拶にやってきて、
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翅表を見せてとお願いするとすぐに開閉を繰り返すサービスぶりに感謝しながら撮影。
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次いでオオチャバネセセリの新鮮個体も観察。
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ミドリシジミは風に揺れるハンノキの葉上で眠りこけている1個体だけを望遠撮影できただけ。
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テニスの合間にツマグロヒョウモン

花の植え替え時期となったので、欲しい方は自由に持ち帰ってください、とのお知らせが掲示されている高砂公園の花壇3か所で、植栽されているパンジーがすでにかなり引き抜かれているが、ツマグロヒョウモンの♀が飛び遊んでいるので産卵して回っているのかも、とその行動を注視していると、
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元気のいい♂がやってきていきなり絡みの追飛翔が展開する。
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ビデオカメラONで両者の動きについていくと、
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やがて花壇へともどってきてピタリと動きをとめた♀に♂が一気に迫り、
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みごとに交尾が成立。
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筆者による近接撮影を嫌ってか、やがて♀が♂をぶら下げた状態で飛び立って
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高い位置の松の葉にぶら下がって休息。
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テニス仲間にはそのような場面を夢中で撮影している姿は変態そのもの、と揶揄されるが、求愛行動から交尾に至るまでを記録できる機会なんてめったにないことなど彼らが知るはずはなく、そうです私が変態おじさんです、と軽くいなしてにんまり(やはり変態)。
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2020年06月19日

アサマイチモンジを現地へ

実は、この日、梅雨の合間にあえてヒメヒカゲの調査へと出かけたかった理由が他にあって、アサマイチモンジが野外で産卵した記録をとろうと手繰り寄せたスイカズラの枝が折れ、やむなく飼育をした2個体中、
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1個体が6月18日に羽化しており、
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雨の止み間に現地で飛ばしてやろうと思った次第。ヒメヒカゲの調査の前に野外へと放すと天候が良くないせいもあって遠くへは飛び去らないので撮影記録をとり、
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調査の途中で確認すると、まだ終わらないの、といいたげにケネザサの葉上などで翅の開閉を繰り返し、いい被写体となってくれる。
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これからアサマイチモンジの第二化が次々と発生してくるはずで、気の合ういい相手と出会ってほしいものだ。
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ヒメヒカゲ調査 Ser. 17 (Final)

再び梅雨の合間を縫ってヒメヒカゲの調査に行く。フィールドには自発的に飛ぶヒメヒカゲの姿はなく、自身が何度も踏み歩いて獣道のようになった勢いよく雨水が流れる探索小道をゆっくりと歩き、周りの草むらを棒で軽くたたいていくと、休んでいたヒメヒカゲやウラナミジャノメが飛び出してくる。
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30分だけと決めた時間内に観察できたのはヒメヒカゲの♀が5、ウラナミジャノメの♀が1頭で、すぐに翅を開く個体も複数観察する。
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♂の姿はなく、まさに上記両種の発生が終盤であることを納得させるように新鮮なジャノメチョウが飛び出してくる。
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例年、本種はこの草原でヒメヒカゲやウラナミジャノメと入れ替わるようなタイミングで出現を見るのだが、本日の初見日は「きべりはむし」にまとめて発表した加古川の蝶発生状況の訂正が必要な、過去で最も早い出現データとなる。
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2020年06月17日

ヒメヒカゲ調査 Ser. 16

暑すぎるほどの晴天下、10時20分から11時半までの調査時間中、草むらを飛ぶヒメヒカゲの数は確実に減っており、翅に傷みの少ない個体を選んで記録を撮っておく。翅が透けて見える逆光だと違うチョウのようにも見える。
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ヒメヒカゲはヤマナラシやイヌツゲなどの灌木が多い斜面の上方部分よりスゲ類が多く茂る下方、裾部分に偏って観察できる印象で、今日も翅にマークのある個体に再会できる。赤ポチ2個のマークがある個体は5月29日の記入で20日目となりあまり元気がなく、草むらの影部分に潜むように佇んでいるのをむりやり追い出して撮影記録をとる。
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6月4日に4-5とマークした個体はちょうど2週間目で、こちらの♀は次々と居所を変える元気が残っている。
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それにしても律義に20日以上もこの草地から離れずに過ごしていて、さぞかしたくさん産卵をしてくれたことだろう。♀の姿を見るとすぐに交尾を迫る情熱に燃える♂も観察できるが、振られてばかりで2個体が慰めあうように近くで休憩し始める。
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ウラナミジャノメも♂♀ともに観察できるが、撮影しようと近づくとすぐに飛ぶという敏感さで、深追いして記録をとるような気力がでる美麗タイプを見ることはない。そんな中に、周りにはケネザサとスゲ類が茂る小道に沿って、あっという間に10mほどを直線状に飛び進むウラナミジャノメが目撃でき、実際に100-200m離れた場所まで飛んできたヒメヒカゲも、あのような勢いで何度かに分けて移動してきたとすれば納得できる飛翔行動であった。オレンジ色が濃いウラギンスジヒョウモンがどこからか突然現れて忙しい飛翔で草原の上を横切って飛び、ケネザサが密度濃く茂る小道沿いではオオチャバネセセリが独り静かに時を過ごしていて、ケネザサの葉上へと移ったあと、太陽光がスポットライトを当てるような日差しを降り注いだ瞬間には、背中の体毛の緑色と裏面の鱗粉がひときわ美しく輝いてみえた。
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posted by クジャクチョウ at 22:48| Comment(0) | 日記

自然観察ノート