2020年06月09日

ヒメヒカゲ調査 Ser.12

可能な限りヒメヒカゲの発生数を把握しておきたく、妻に頼んで午後のフィールド調査を実施。トランセクト調査の往路、ヤマトキソウがこれまでみたことがない場所に2株花を咲かせているのを発見して幸先よし。奥のブッシュではメスグロヒョウモンの♀を驚かせて柘植の木の高い部分へと飛ばれてしまう。帰り道では、ウラギンスジヒョウモンがやってきて翅を閉じて休憩し始める。その位置を確認して撮影しながら開翅姿勢をお願いすると、すぐに応じてくれるのがうれしい。
200609ウラギンスジ1445.bmp
200609ウラギンスジ1445a.bmp
気分よく引き上げる途上、今度はウラナミジャノメが飛び出てくる。とまれば撮影記録を撮っておこうと動きを追っていると、いきなり別の個体が現れてチョッカイを入れる。その新たにでてきた個体がどうもいつもみる色合いではないことをテニスで鍛えた動態視力が見逃さない。撮影の標的をこの個体に変更して動きについていくとやがてケネザサの葉上に静止する。
200609ウラナミJ1500a.bmp
はっきりと見えたその前翅裏面には大きな小判のような模様があり、通常の目玉模様が黄色に埋もれている。あえて命名するなら黄金ウラナミジャノメ。前後翅ともに眼状紋の目玉模様がぼやけて、ふちどりのある黄色い楕円だけという、とても珍しい変異個体だ。V字開翅でみせてくれた前翅翅表にはやや色あせたような鱗粉色が薄い部分があり、
200609ウラナミJ1501c.bmp
飛び立つ直前の記録から前翅の薄い模様は左右対称となっていることがわかる。
200609ウラナミJ1501.bmp
参考のために先日の正常なウラナミジャノメの画像を示しておく。
200606UraJ.bmp
 ヒメヒカゲは、5月28日に赤ポチ1個をマークした個体(13日目)と、
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5月29日に赤ポチ2個をマークした♀の姿がみられ(12日目)、
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6月4日に4-1と記入した♀が約100m離れた場所まで飛んできているのも確認。
200609ヒメ1506_4-1.bmp
 全体的に翅を損傷した個体が増えているのは自然の成り行きで、時間帯のせいかどうかV字開翅、あるいは翅を全開状態にして止まっている個体を複数観察する。
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200609ヒメ1440a.bmp
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後翅裏面の白帯模様が透けて見えると、違う種類のように見えてしまう。発生のピークが過ぎた感があるものの、まだ新鮮な個体の発生も続いているようで、ハッとするような美麗♀もみる。
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ヤマトキソウの新しい自生地が見つかり、ウラナミジャノメのこれまでに見たことがない変異個体の撮影記録がとれたことで気分よくフィールドから撤収。
posted by クジャクチョウ at 21:10| Comment(0) | 日記

自然観察ノート