2020年06月17日

ヒメヒカゲ調査 Ser. 16

暑すぎるほどの晴天下、10時20分から11時半までの調査時間中、草むらを飛ぶヒメヒカゲの数は確実に減っており、翅に傷みの少ない個体を選んで記録を撮っておく。翅が透けて見える逆光だと違うチョウのようにも見える。
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ヒメヒカゲはヤマナラシやイヌツゲなどの灌木が多い斜面の上方部分よりスゲ類が多く茂る下方、裾部分に偏って観察できる印象で、今日も翅にマークのある個体に再会できる。赤ポチ2個のマークがある個体は5月29日の記入で20日目となりあまり元気がなく、草むらの影部分に潜むように佇んでいるのをむりやり追い出して撮影記録をとる。
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6月4日に4-5とマークした個体はちょうど2週間目で、こちらの♀は次々と居所を変える元気が残っている。
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それにしても律義に20日以上もこの草地から離れずに過ごしていて、さぞかしたくさん産卵をしてくれたことだろう。♀の姿を見るとすぐに交尾を迫る情熱に燃える♂も観察できるが、振られてばかりで2個体が慰めあうように近くで休憩し始める。
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ウラナミジャノメも♂♀ともに観察できるが、撮影しようと近づくとすぐに飛ぶという敏感さで、深追いして記録をとるような気力がでる美麗タイプを見ることはない。そんな中に、周りにはケネザサとスゲ類が茂る小道に沿って、あっという間に10mほどを直線状に飛び進むウラナミジャノメが目撃でき、実際に100-200m離れた場所まで飛んできたヒメヒカゲも、あのような勢いで何度かに分けて移動してきたとすれば納得できる飛翔行動であった。オレンジ色が濃いウラギンスジヒョウモンがどこからか突然現れて忙しい飛翔で草原の上を横切って飛び、ケネザサが密度濃く茂る小道沿いではオオチャバネセセリが独り静かに時を過ごしていて、ケネザサの葉上へと移ったあと、太陽光がスポットライトを当てるような日差しを降り注いだ瞬間には、背中の体毛の緑色と裏面の鱗粉がひときわ美しく輝いてみえた。
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posted by クジャクチョウ at 22:48| Comment(0) | 日記

自然観察ノート