2020年07月05日

西播磨のクロシジミは絶望的

6月29日に調査に出かけ、クロシジミを見ることができずに終わったが、訪問が発生時期に合っているのかどうかが気になって、本日、二度目の確認調査に行ってみる。往復40分の調査結果は残念ながらまったく観察できず、2018年7月の調査時にクロシジミの発生源があったと思われる雑木林が無惨に開墾されているのに驚かされて以降、クロシジミが絶滅してしまった可能性を受け入れるよりほかなさそうだ。養鶏場を建設すると聞いていた伐採跡は、2018年7月以降ブルドーザー類は放置され、タケニグサばかりが増えた荒れ地状態のままだというのが余計に腹立たしい。
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 本日は、これまでに見られなかったジャコウアゲハが観察でき、
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2018年の調査時にも記録できているホソバセセリにも出会えた。
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数えられるほどのわずかな株数で花が咲くミヤコグサも見るがシルビアシジミがいるとは思えない。
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ジャコウアゲハについては、6月29日の調査時、笹竹の葉裏に垂れ下がる終令幼虫の死骸をみつけ、
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近くには全くウマノスズクサがみられないのになぜ?と不思議に思った。本日、右後翅の尾状突起部分が欠けてはいるが元気に飛ぶ♂を観察できて幼虫をみたことの疑問は消えたが、ウマノスズクサのある発生地がどこなのかはわからなく、ウマノスズクサを探してみようといくらか歩いた路傍にはコマツナギの群落があって、
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ミヤマシジミを初めてみた長野県大町市を思い出すが、ウマノスズクサの自生地は分からないまま。

posted by クジャクチョウ at 21:48| Comment(0) | 日記

2020年07月02日

キマダラモドキの開翅シーンを撮影

6月29日に絶好の出会いがありながら撮影記録が取れなかったキマダラモドキの美麗♀み再会したいと探索を開始。ジャノメチョウの数が多く、曇り空のせいかすぐに開翅姿勢をとる個体がいて、ヒカゲチョウとジャノメチョウが向かい合って翅を全開にして休息している光景もみる。
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この日はキマダラモドキを早い段階で目にすることができ、静かに休んでいる新鮮個体を撮影する。
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深く入り込んだことがない林の中を飛ぶキマダラモドキもいて、その動きを追っていくと、路傍の笹竹が茂る部分へと飛んで姿が見えなくなる。止まったと思える部分にそっと近づくと、見事に美しい♀がみつかる。三脚なしでの撮影となるのが残念だが、しばらくねばってみると静かに翅を開き始める。
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これは29日に脳裏に焼き付けた光景よりも断然勝っていて、V字開翅からさらに翅を広げて見せてくれるので、ゆっくりと回り込んで正面からの撮影記録もとる。
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このあと、オオムラサキの♀をおびき寄せるために準備した、4グラムのスポーツドリンク粉末を200ccの水に溶かし、梅酒を5ccほど加えた液体を、カナブンなどが集まっているコナラの樹液まわりに簡易スプレーで噴霧する。その効果なのかはわからないが、29日には2頭しかみなかったキマダラモドキが次々と樹液周りにやってくる。
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白っぽい樹肌部分にとまるとカムフラージュ効果が発揮されて、どこにいるのかすぐには分からない。
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樹肌で開翅姿勢をとる個体もいて、どうやら今がキマダラモドキの最盛期だという感じ。
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カトカラの1種もやってきて樹肌にピタリととまるので、
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撮影記録を取った後そっとネットへと落とし込み、後翅の色を確認すると、なんとこの場所では初めてとなる美麗オオベニシタバ。ピンセットでつまんだ状態で裏面の美しい色と、
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後翅表の濃い紅桃色、およびベニシタバとの判別点となる黒紋の鋭いくびれ状態がわかるように記録をとっておく。
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posted by クジャクチョウ at 23:47| Comment(0) | 日記

2020年07月01日

ヒメヒカゲ、今度こそ最終調査

6月27日にヒメヒカゲが3♀観察できたことから、まだ生きているような気がして、月替わりの初日、確認目的のフィールド訪問。到着は14時で、調査を14時5分に開始。天候は曇り。草原一帯を涼しい風が吹き抜ける状況で、自発的に飛び遊ぶジャノメチョウはみられなく、筆者が草地へと歩を進めた段階で初めて驚いたように飛び出てくる。約30分の観察時間で出会えたヒメヒカゲはただの1♀だけで、さすがにもう今年出会える最後の1頭のように思える。
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ケネザサに覆われる小道を歩くと、キマダラセセリとホソバセセリが観察でき、
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ウラナミジャノメと入れ替わって第二化の新鮮なヒメウラナミジャノメが発生している。
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素早い飛翔で目の前を横切ったのはおそらくコチャバネセセリだと思われるが確認できるタイミングはなし。休憩していたところを驚かせてしまったウラギンスジヒョウモンもあいそなく飛び立って姿を消す。奥の湿地帯まで行ってみると、この場所では初めてとなるカキランの花が見つかる。小道をもどる途上、ジャノメチョウの♀が開翅状態で休息している。
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きれいなネジバナも記録して来年までもう来ることはないと立ち上がったそのとき、ウラナミジャノメがよろよろとした飛翔で現れる。草の葉上にとまってくれるまで弱々しい飛翔についてまわると、何度か路面に落ちるように体を倒した状態で止まったりする。明らかに体力が落ちている感じの個体に今一度飛んでもらい、
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やっとケネザサの葉に止まって開翅してくれたところを撮影記録し、2020年のフィールド調査を終える。
 帽子をぬいだ際、何か黒い虫が4頭もいて、佐用町で退治したマダニではなく、小さいながらもクワガタのようなノコギリ刃がみえる大あごを開いた姿は実に不気味。
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危害を加えそうな虫に見えるため、小さなタッパウエアに回収して持ち帰り、Facebookにアップして教えてもらうことにする。
 帰路、6月29日に見られたと同じ稲田で、獲物を狙っているのか10数頭のケリが今日も観察できる。
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Facebook友の関澤さんがアップされていた例のようなソーシャル・ディスタンスは意識されていないようだ。
posted by クジャクチョウ at 19:07| Comment(0) | 日記

自然観察ノート