2020年07月20日

国土交通省から、ありがたいTEL返事

今年の第1回除草作業について、79号県道路肩部分のウマノスズクサを残してほしい、と国土交通省近畿整備局の問い合わせ・相談コーナーに書き込ませていただいたところ、午後になって「今年は7月末での実施予定で、昨年と同じく一部を残す除草という対応でよろしいでしょうか」とのていねいな電話があり、路肩の1mほどの幅を残してください、と重ねてお願いをする。高砂市在住一市民の要望に対して担当部署内でしっかり引き継ぎもしてくださる、高砂市上下水道部浄水課とこの国土交通省近畿地方整備局の、実にまじめで親切な対応には心から感謝したい。

 以下は国土交通省に要望したいきさつと、その後の経緯記録。

July 2, 2018:国土交通省の管轄である県道西側の土手斜面で除草作業が北から南へと進んでおり、ウマノスズクサが自生する部分の全面草刈りでは卵や幼虫が犠牲となってしまう。そこで6月28日に国土交通省のHPにアクセスして、せめて土手の道路際から1mていどは草刈りをしないでほしい、との要望をしたのだが、本日の午前中に担当の方から現地で落ち合って話を聞きたいとの電話が入る。なんともありがたい対応で、約束の時間より少し早めに現地に入ると、驚いたことに土手斜面の裾部分がすでに刈り取られている。急ぎ、土手斜面部に入ってウマノスズクサを調べ、卵や幼虫すべての回収を始める。やがて担当の方2名がやってこられ、除草目的は、土手斜面の地肌を露出させて陥没や強度の緩みがないかの目視確認にあり、土手際肩部まですべての露出点検が必要で、ウマノスズクサが多く茂る部分も刈り取ることが原則不可避。すでに実施した刈り取りは、専用除草車の安全運転のために必ず行う前段階の手作業だとの説明を受ける。筆者からは1)可能な限り路肩部のウマノスズクサが残る除草にしてほしい、2)それがだめなら、せめて幼虫がチョウになるまで作業を1か月ほど遅らせてほしいとの希望を伝える。食草のウマノスズクサがどれなのか現物を確認されたあと、部署内で再検討をするとの約束をしてくださり、その後は猛烈に熱い太陽が照りつけるなか、確実に刈り取られる部分で徹底的に卵と幼虫を回収して回る。

Aug. 17, 2018:ジャコウアゲハの生息地を久しぶりに訪れると、国土交通省による土手斜面の草刈りが実施されており、うれしいことに県道沿いの路肩部分に生育するウマノスズクサはすべて残っている。複数の蛹がそこにいると話したことをしっかり考慮してくれた草刈りに感謝したい。
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May 27, 2019:めったに電話などかかってこない筆者のスマフォの着信音が響き、受信モードにして聞こえてくる相手は国土交通省の除草担当者。近く土手斜面の除草作業を行う予定だがチョウの幼虫の育ち具合では日程をずらす必要があると聞いているがどうか、という問い合わせ。担当者が変ってもきちんと引き継いでくれての問い合わせで、実施は8月上旬だとのこと。なんとも親切な対応に感激しつつ、多分大丈夫と思うが、場合によっては幼虫を回収するので予定通りに進めてください、と返事をし、すぐにジャコウアゲハ生息地の状況を確認に行く。
posted by クジャクチョウ at 19:22| Comment(0) | 日記

ジャコウアゲハの習性は奇妙

 今朝も8時半頃水やりに行くと、ジャコウアゲハの♂が複数飛んでいる。そのうちの1頭が木陰で休憩するようなので用水路越しに撮影し、公園側へと移動して近接撮影記録もとる。TG-6のズームアップ機能は実にお粗末で実用に耐えない。
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自宅に回収して飼育をしている幼虫のために土手斜面のウマノスズクサを採取すると、第3化となる若令幼虫が複数ついていたりする。8月上旬の除草時には土手斜面で卵や幼虫がいくらか犠牲となるのは避けられないかもしれない。
今年は、蛹化時にいろんな植物に帯蛹となっているのを観察したことから、記録を整理したみると、アキニレ(幹、小枝、葉裏)、トクサ(茎)、チガヤ、セイタカアワダチソウ、ウマノスズクサ、ヨモギ、ノラニンジン、ヌスビトハギ、ヒメジョオン、キリシマツツジ、サンゴジュ(幹)、ノキシノブ、ムラサキツユクサなど、実に多彩で、チガヤからヒメジョオンまでは茎か葉裏で、羽化後に翅を伸ばす空間がなくても少し移動すれば空間が得られる、適当な小枝、茎、葉裏などを選択していることがわかる。
 意外だったのは、越冬に備えてだけではなくて、第2化の段階でも公園側へと長い距離を移動した蛹化がみられたことと、高砂市がせっかく保護区域を残してくれたにもかかわらず、そこの貴重なウマノスズクサの多くが、おそらくジャコウアゲハの終令幼虫が根元をかみ切ったせいで枯れてしまっていたこと。
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ジャコウアゲハの幼虫は食草が少なくなると共食いまでするといわれる一方で、1本の茎を仲良くならんでかじる幼虫の姿を頻度高く観察できるわけで、
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ウマノスズクサを枯らしてしまうこの奇妙な習性について、その目的、理由などもっとよく調べる必要がある。
posted by クジャクチョウ at 10:53| Comment(0) | 日記

自然観察ノート