
大事なことは、路肩部分にどれだけのウマノスズクサが残っているかだが、想定以上に土手の上の部分まで刈り取られていて、残るウマノスズクサが少ない。

平坦部で枯れてしまったウマノスズクサの復活も間に合いそうになく、回収した137個の卵はすでに孵化が始まっており、これからの幼虫の成育をどうして賄えばいいのか、悩ましい課題となる。すっかり草がなくなった土手周りで飛び交うジャコウアゲハは少なく、公園内の緑がある場所でのんびり過ごす個体や

少ないヒメジョオンで吸蜜する個体を観察できるが、

公園内はエンジン草刈り機を使った除草が例年になく頻度高く実施され、シロツメクサがやっと花をつけたかと思う間もなく、それらはすぐに刈り取られてしまう。

エンジン草刈り機が使えるようになった住民の中に、その作業自身が楽しくて仕方ない人がおられるとしか考えられない頻度だ。そんなわけで、チョウの吸蜜植物は極めて少なく、公園内では刈り取りをまぬかれたシロツメクサとヒメジョオンがわずかに残り、土手側もヒメジョオンとノラニンジン、そしてヒルガオがあるがその数も多くはなく、チョウにとっては厳しい8月となる。
ヒメヒカゲの調査時に自転車で走った加古川河川敷で、どこかに別のウマノスズクサがあって発生したとみられるジャコウアゲハを観察しており、幼虫が大きくなるまでにその場所を探さねばならない。ギフチョウ・ネットの久保さんには小野市粟生に自生地があることを教えてもらい、いなみ野水辺の里公園の状況を知るFB友の小宮さんからは受け入れOKとの返信があったので、移転可能な幼虫数を確認してお願いしよう。