ジャコウアゲハの生息地で状況観察。児童公園でヤマトシジミの撮影をしていると



「何してるの」と近所の幼稚園男児が2人で近づいてくる。「カマキリとバッタもいるよ」と教えてくれる。土手側へと移動するとニラの花にイチモンジセセリが来ているが撮影を嫌って飛び去られる。その花蜜をじっくり楽しむヤマトシジミの記録は苦労なくとれる。

最近の雨で元気よく生育したチガヤの茂みに踏み込むと、すでに夕暮れ時で寝床を決めたベニシジミが複数頭みられ、



チャバネセセリもいる。

夜になればどのような鳴き声を聴かせてくれるのか名前がわからない秋虫も見る。

寝床を決めたらしいヤマトシジミも見つかり、小雨が落ちてきたところでそろそろ引き上げようかと立ち上がったところへジャコウアゲハの新鮮な♂がやってきて、駐車中の白い車の周りを旋回飛翔してから公園内へと飛んでいく。

証拠記録だけでもとろうとその飛翔をビデオONで追いかけてみたが、わずかにジャコウアゲハだとわかる飛翔記録がとれただけ。

収穫を終えたイチジク周りでヨモギの花穂や葉上に寝床を決めたヤマトシジミを撮影記録し、


低い位置のセイバンモロコシの花穂にアキアカネがとまっているので撮影しようと近づくと飛ばれてしまう。その足元のチガヤの葉上でヤマトシジミの美麗♂が盛んに♀に求愛している情景が目に入り、三脚がないまま撮影を始める。

この場所では♀に飛ばれるが♂はめげずに追いかけ、新たな葉上で熱愛を続ける。

徐々に距離をつめて迫る♂を♀がさっとかわして飛び去ってしまうが、再び場所をかえたヨモギの花穂まわりでさきほどの♂があきらめきれないように♀にアピールを繰り返している。

3分、5分と経過しても進展がないが、どのような結末となるのかを見届けないといまさら三脚なしの撮影を中断するわけにもいかない。結局10分以上を要して♂が果敢に距離を詰め♀もしきりに羽ばたきを繰り返して応じるようにみえ、

いよいよ♂の熱意が受け入れられるのかと期待したのだが、またしても♀はつれなく飛び離れ、葉陰のヨモギの葉上に落ち着いてそしらぬ顔。

あわれ恋が成就できなかった♂はしばらくあたりを飛び回って悲しみを払しょくできたのか、チガヤの葉上に静止する姿が物悲しい。
posted by クジャクチョウ at 23:56|
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