2020年11月28日

クロマダラソテツシジミの羽化場面を記録

 昨日のウラナミシジミに引き続き、3日前に羽化兆候を見せたクロマダラソテツシジミの蛹が、本日の朝8時には翅の部分に空隙が広がってきていて、すぐに撮影準備を整える。小さなシジミチョウが生まれ出る瞬間を少しでも大きくとらえようと、いつものカメラ SONY HDR-CX485から接写レンズを装着できるSONY HDR- CX170に替えて羽化の瞬間をまつ。
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腹節部の広がりも顕著となるとやがて口吻部分に亀裂が入り、羽化が始まる。
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翅がすべて脱出する時点で低温期型の♀だとわかる。
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この個体でいつもと違っていたのは、口吻の機能チェックにやたら時間をかけ、丸めては伸ばす動作を実に44回も繰り返したこと。
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何が問題なのかとよくよく観察していたら、どうやら先端部がいつまでも丸く絡み合っているのがダメらしく、37回目あたりでようやく先端部分が1本に伸びるように変化していき、44回目で長い秒数をかけて納得がいったのか、それ以降は口吻を伸ばすことがなくなった。
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吹き流しに移そうと指に乗せると、すでに飛ぶ気満々。それならば、とお隣さんの花壇に残るヒメツルソバの花に止まらせてみたが、再びの寒波が冷たい風を吹かせ、このままではかわいそうに見える。
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仕方なく再度手指に移し、室内の吹き流し内でしばし様子を見ることとする。
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2020年11月27日

ウラナミシジミの羽化シーン記録のリベンジに成功

11月21日に羽化後に移動し始めた部分のビデオ撮影に失敗したことにリベンジすべく準備を整えた次の蛹で、やっとリベンジを果たした。羽化個体は♂で、翅部分にみえていた青い鱗粉色がすべて空隙に置き換わった時点から撮影を始め、やがて背中部分がピクリと動いて一瞬膨らむという変化が数回みられ、ついには口吻のある部分に亀裂が入る。
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その亀裂が大きくなって頭が見え、
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けむくじゃらの脚がでてきて、その脚をふんばって体全体の脱出努力が始まる。
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スルリと身体全体が抜け出ると、後は翅を伸ばすのに適当な位置を決めるためにくるりと回転し、蛹の抜け殻の上部に落ち着く。
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タテハチョウのような中型以上の蝶では羽化後に翅の開閉を繰り返すが、シジミチョウではあまりそのような動作がなく、そのまま翅が固まるのを待っている。
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吹き流し内へと移して1時間ほど経ったところで、元気に飛べる状態を確認して野外へと放す。
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2020年11月21日

ウラナミシジミの羽化

 ウラナミシジミの羽化の瞬間記録が撮れた、と言いたいところだが、蛹から脱出してしばらくは撮影画面から消えてしまうという情けない結果。
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それでも翅を伸ばす途中からは再記録でき、まずまずの成果としておこう。
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このウラナミシジミは、10月20日に記載している、シルビアシジミの観察に出かけた際、クロマダラソテツシジミの幼虫用に持ち帰ったコガネタヌキマメの花やつぼみについていた卵からの飼育個体で、無事に孵化したのが4個体だけというのが合点いかないが、途中からインゲンマメを与えて育てた。
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やがて1頭が11月14日に羽化兆候を示し、結局3日後の16日に♂が羽化した。このときの観察結果を参考に、19日に羽化兆候が出た蛹をアキニレの枯れ枝にボンドで固定し、
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3日目の本日、朝から撮影準備を整えて待機したという次第。それでも、青みをみせていた翅部分に空隙が進展し、それが全体に広がってから羽化となると勝手に判断し、念のために早めにビデオ撮影ONとしてPCでの作業をしていたのだが、想像よりは早く羽化してしまい、油断大敵とはまさにこのこと。羽化個体の翅表を記録することはできていないが、きれいな♀である。
 なお、11時半頃、徒歩による所用で出かけた際、隣の荒井町住宅街で新鮮なクロマダラソテツシジミが路面に飛来してとまり、すぐに開翅して見せてくれた青色で♂だとわかる。お隣さんの花壇で飛び交うのはヤマトシジミが多いが、クロマダラソテツシジミが混じっていることは、飛翔中の青色がやや紫を帯びている違いで判別できるようになった。
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2020年11月19日

クロマダラソテツシジミ:羽化兆候をみせる蛹と美麗♀

 高砂高校の正門壁にクロマダラソテツシジミの帯蛹2頭を確認していたが、本日立ち寄ると1頭に羽化の兆候が見られる。透けて見える青鱗粉の色が鮮やかだが雌雄の区別はできない。
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 自宅隣の花壇にどこで発生したのか羽化して間もないと見える美麗♀がやってきており、しばらく粘って開翅シーンを撮影記録。
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以前に見せてくれた翅をたたむような開翅角度は示してくれず、構造色の美しさは見られずじまい。
posted by クジャクチョウ at 21:23| Comment(0) | 日記

ジャコウアゲハの幼虫がいた

 11月17日に高砂市上下水道部浄水課の河合さんから、ボタン公園横に保護ロープを渡して残してくれたウマノスズクサの残る部分をすべて刈り取る作業に入りたい、との電話連絡があって、一度確認してから当方から電話することを約束していて、本日、10時前に越冬蛹がいないかと調査をする。保護してくれたおかげでウマノスズクサはたくさん残っており、その周辺のヨモギやチガヤの茂みで蛹を探すがみつからない。ところが、予想もしていなかった終令幼虫がまだいてびっくり。
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探索対象を越冬蛹から幼虫に切り替えてていねいに探して合計7個体を回収。10月7日に小野市粟生町から幼虫7頭を回収してここに放したが、あの幼虫たちはとっくに蛹化しているはずで、気づかないうちに母チョウが産卵した結果だと推定。この過程で、カワラマツバのすぐそばのウマノスズクサの葉裏に下垂する蛾の蛹がみつかる。
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周辺の環境から、以前にカワラマツバに産卵して回る光景を目撃したホウジャクに違いない。次に、アキニレにつく越冬蛹を探し、11月15日に蛹化場所を見間違えて探しきれなかった2個体を回収。
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葉っぱが落ちて目立つようになれば野鳥などに攻撃される可能性があるからだ。土手周りにチョウの姿が激減しているが、ツマグロヒョウモンのきれいな♂がテリ張りをしており、
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ヤマトシジミもみる。モンシロチョウが飛んでいった先でツマグロヒョウモンの別個体がテリ張りをしていたらしく絡みの飛翔がみられる。その近くまでいってみると後翅がひどく傷んだ♂。
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先ほどの新鮮に見える個体とのあまりの違いが哀れとしか言いようがない。
posted by クジャクチョウ at 19:00| Comment(0) | 日記

2020年11月18日

確かに夜を明かした証拠

 昨日の夕刻に寝床を決めたように見えた
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クロマダラソテツシジミの様子を知りたく、太陽光が届く前に観察しに行く。予想通り、昨日とまったく同じ場所にアンテナを下方に曲げて、まだ熟睡状態とみてもよさそうなチョウの姿を確認。
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正面からの撮影記録もとってみると、横から見た以上に意外と隙間のある部分の葉上で夜を過ごしたことがわかる。
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ヤマトシジミはどうかと探すと、センダングサの花が散った穂先にとまり、まだ朝露で濡れている個体がみつかり、
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ユキヤナギの垣根近くにもいたはずだと探すと、やはり昨夕と同じ場所で眠ったようだが、
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この個体には朝日が届き始めていて、アンテナの姿勢からすでに目覚めている感じ。

posted by クジャクチョウ at 08:35| Comment(0) | 日記

2020年11月17日

クロマダラソテツシジミのその後

 15時半を過ぎた高砂南高校のソテツ周りはすっかり日陰となり、新芽も出ていなくて今年の発生は終わったと見える。次いで、西畑4丁目のソテツ周りを確認しに行くと、生育した新芽に食痕が残るが幼虫も蛹も発見できない。すぐ隣にある児童公園に残照で明るい一角があって、遠目にみえる飛翔個体はクロマダラソテツシジミとヤマトシジミ。両種ともに最後の太陽熱を名残惜しんでいる様子で、クロマダラソテツシジミの動きに絞って観察すると、
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わずかに開翅状態を見せてくれたあと、
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ユキヤナギの垣根まわりで今宵の寝床を決める動き。
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最終的に、適当な場所を決めたようで、近くをヤマトシジミが飛んでも微動だにしない。
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やがてヤマトシジミもユキヤナギの葉陰に落ち着くが、後翅の破損度が高く撮影意欲はわかない。
 さらに新浜工業公園近くのソテツも見に行くと、こちらは新芽が生育して幼虫の食痕もわずかにみられるが、ここでも幼虫も蛹もみつからない。ただし、新たな新芽が出ていて、そこに数えられる程度の産卵をみる。
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10月初旬にみた幼虫から育った個体によると考えられる産卵で、晩秋に向かってチョウにまで育つのかどうか、観察を続けてみる。
posted by クジャクチョウ at 20:38| Comment(0) | 日記

2020年11月15日

秋日和に出会えるチョウたち

 風もなくて暖かい秋日和。お隣の花壇にはいろんな花があり、ヒメツルソバ周りを複数のクロマダラソテツシジミが飛び交っている。撮影記録をとって翅の傷み具合などを比べると4♂1♀を認め、
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すべて筆者が放したやや小型の飼育個体だと思われる。♂同士の絡み飛翔が頻繁に展開し、ときにはその中にヤマトシジミが絡んでにぎやかになる。本日の一番の収穫は♂が飛び立った瞬間の翅表の美しい構造色が記録できていたこと。
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ヤマトシジミもヒメツルソバの花蜜が大好きで、その隣で休息する♂は破損度が高いが美しい鱗粉色は残っている。
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やがてキタキチョウがパンジーやキク科の花蜜を求め、
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モンシロチョウの♀がノジギクで吸蜜する場面もみる。
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 曽根町の野路菊の里へと遠征すると、キタテハが2頭吸蜜している場面に出会え、ビデオカメラで近づくとなぜか2頭ともに飛び去ってしまって残念。ノコンギクにやってきたベニシジミは左後翅が傷んでおり、
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野路菊ではチャバネセセリが長いストローを伸ばすシーンが記録できただけ。
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待ち続けて現れたキタテハは、山側の木の葉上で休憩し始めるのでそっと近づいてなんとか撮影記録がとれる。
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 夕刻に高砂高校のソテツまわりを調べると、直下からはよく見えなかった最上部に新芽がでたようで食痕も見られ、
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そばの壁側に蛹が2個体みられる。
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ソテツ本体に蛹はないかと調べてもすでに薄暗くて探せない。ところがなんとこの時刻に羽化してきた♂が観察できる。
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10月14日にこの場所で羽化したばかりの個体をみたのは12時前で、この週末、急に気温が高くなったせいなのか、こんな遅い時間帯に羽化してくる個体がいるとは想定外。
posted by クジャクチョウ at 21:40| Comment(0) | 日記

2020年11月08日

雨上がりの朝に見るチョウ

ソテツにつくクロマダラソテツシジミの幼虫を見に行った際、まだ蛹化する個体は見られず、
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目にするのは複数のヤマトシジミで、開翅姿勢をとる♂はまだあまりすれていない。
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アサガオの大きな花に蜜を求めるチャバネセセリも元気がいい。
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キタキチョウとウラナミシジミも見るが撮影チャンスはなし。サンゴジュの垣根道では新鮮なツマグロヒョウモンの♂がテリ張りをしている。
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 野外で回収したクロマダラソテツシジミの中でひときわ小さな蛹となっていた個体が羽化し、お隣のKoさん宅のヒメツルソバの花にそっと移してやると、太陽光が届いて暖かさを増してきているのに動こうとしない。
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その異常なまでに小さい♀の撮影記録をとり、10月5日に記録した吸蜜中の♂の画像をきりぬいてヒメツルソバの花の大きさを揃えて並べると、いかに小さいかがよくわかる。
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この花壇にウラナミシジミの新鮮な♀が飛来し、開翅姿勢を見せてくれたあと
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ヤマトシジミがそばを飛んだ時点で飛び立ってしまうが、その瞬間のビデオ撮影にみごとな構造色の輝きが記録できている。
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開翅姿勢をとる♀の翅表がこれほどまでに輝くとはとても思えない美しさだ。
posted by クジャクチョウ at 15:00| Comment(0) | 日記

2020年11月07日

クロマダラソテツシジミの幼虫

霧雨の降る昼過ぎ、西畑4丁目のソテツで育っているクロマダラソテツシジミの幼虫の様子を見に行く。赤みを帯びた個体と、緑色の個体など10頭を確認。
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ソテツの葉裏や茎で蛹化するのか、それとも葉の茎本付近まで移動して蛹化するのか、観察を続けてみる。野外気温は10度を下回って、踏み込んだ草地から飛び出すチョウはヤマトシジミの♂1頭だけ。ユキヤナギの垣根周りを見て歩くと、雨をしのぐようにじっとしているキタキチョウが見つかる。
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前翅の黒鱗粉がほとんど発現していない晩秋型で、どこかいい場所を選んで越冬するはず。
posted by クジャクチョウ at 15:51| Comment(0) | 日記

自然観察ノート