2020年12月09日

エノキの根元で越冬幼虫

 午後から、オオムラサキの越冬幼虫を探しに自宅から55kmの西播磨まで遠征。2018年に8頭の越冬幼虫を持ち帰った場所と同じエノキの根元で、やや湿り気のある落ち葉のあいだにかろうじて2個体を発見。
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さらに探して見つかったのはゴマダラチョウの幼虫。
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この場所のオオムラサキに関しては、2017年に友人に譲ってもらった幼虫5頭のうちから羽化した1♂が珍しいモルフォ調のブルータイプであったことで、その再確認目的でこだわっているのだが、2018年の8頭からブルータイプは出なかった。2019年12月には越冬幼虫をまったく発見できず、今回見つかったのが2頭だけだというのがさみしいが、大事に育ててみる。
posted by クジャクチョウ at 17:47| Comment(0) | 日記

クロマダラソテツシジミの綿毛内蛹化

新浜地区のソテツで綿毛の内部で蛹化している個体を観察。綿毛をめくるとすぐに蛹が見つかるが、蛹化準備で潜り込んでいる終令幼虫の姿も見られる。
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蛹化個体は4か所で観察でき、蛹3個体が寄り添うように並んでいる場面もあって、
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いずれも蛹本体への糸がけはなく、綿毛に包まれるというだけの保護状態。飼育時の観察でも、蛹化に際して終令幼虫が容器内に敷いている紙の裏側や隙間へと潜り込んで、何の糸がけ保護もなく蛹となって転がっている。こうしたある意味でいい加減な蛹化でも正常に羽化してくるわけで、このチョウの強い生命力を感じる。
posted by クジャクチョウ at 17:32| Comment(0) | 日記

2020年12月06日

綿毛内での蛹化

 一般的に、チョウの蛹が帯蛹となる際には糸がけによって体を保護することが普通だが、クロマダラソテツシジミがソテツの葉の付け根にある綿毛内で蛹化する場合、綿毛に埋もれた状態では糸がけで身体を安定させる対象がなく、実際はどうかを知りたくて、申し訳ないが綿毛をはがして観察をしてみた。
 実態は、やはり何も糸がけをしないで綿毛にくるまる状態で寝転んでいる蛹が観察でき、
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大きな葉の茎部分からの位置がわかるような記録もとっておく。
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撮影記録をとったあとは綿毛を元通り戻しておく。葉の付け根にたまる綿毛を少しずつはがしてみると、蛹が見つかったすぐ近くの綿毛内で、これから蛹化する準備をしている幼虫も2個体みつかる。
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おそらく前蛹という段階だと思われるが、さらに綿毛をはがすことはやめて元に戻す。
 いぜんとしてソテツの葉を摂食中の幼虫も複数観察でき、
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葉っぱの固さはどうかと触れてみると、まだいくらか柔らかさが残っている。すっかり固くなった葉を摂食することがあるのかどうかは確認できていない。
posted by クジャクチョウ at 10:58| Comment(0) | 日記

2020年12月05日

ギフチョウ生息地の環境整備

 午前中、加古川の里山・ギフチョウ・ネットの本年最後の行事である、雑木林での下草刈り。参加メンバーは5名で榎谷の3か所で環境整備を実施。堰堤があるところでは、谷筋の幅がずいぶん広くなっていて、水流が多い時期に削り取られたようだ。
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ここはかつてヒメカンアオイで埋め尽くされたような光景も見られたのに、もはやヒメカンアオイの株数は見る影もないほどに激減しているのが悲しい。次いで、例年ヒメカンアオイが最も多い場所に移動し、各自が来年の産卵および幼虫数調査のやりやすさをイメージした下草刈りをする。
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毎年感じるのは、下草刈りを進めるうちに顔を出すヒメカンアオイの葉っぱに、ギフチョウの幼虫による食痕がほとんどない株が多く、
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そういう状況はあまりうれしいことではない。
posted by クジャクチョウ at 22:08| Comment(0) | 日記

2020年12月03日

クロマダラソテツシジミの蛹化場所

クロマダラソテツシジミの蛹化場所として観察記録がとれているのは、ソテツの葉表または葉裏への帯蛹と
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ソテツから離れコンクリート壁面へと移動してから帯蛹となった2例だが、
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新浜地区のソテツでは葉裏などで蛹化する気配がみられない。そこで、蛹化しそうな場所として葉の付け根にある綿毛の中を想定し、ピンセットを使ってそっと覗いてみると、明らかにここで蛹化準備をしている幼虫が見つかる。
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つい力を入れすぎて綿毛をはがしてしまった赤みを帯びた幼虫は、
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急いで綿毛の中へと潜り込んでいく。
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普通であれば帯蛹として体を固定する糸がけをするはずだが、この綿毛の中では固定糸をかける安定した対象があるとは思えなく、いったいどのように蛹化するのか大いに興味深く、本日観察した蛹化準備にかかった幼虫について、後日、蛹となったあとで観察してみる。
 なお、小さな幼虫と大きな幼虫の体長を測ってみると、それぞれ7mmと15mmであった。
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posted by クジャクチョウ at 12:24| Comment(0) | 日記

自然観察ノート