駐車場の周囲にピンク色のツバキが咲き、すでに落花も多い。入ってすぐの起伏のある草地広場には種々のパンジーと黄色い菜の花が植栽されている。

黄色い花が咲く樹はサンシュユで、花の寺:円照寺市で絵にしにくい花であると感じ、ここでも同じ思いを抱く。妻が「あれは桜じゃない?」という先には、確かに桜の花が咲いている。曇り空なので青空に映える桜という絵にはならないが、あまり単調とはならない映像の記録に腐心する。

木の根元には小さな種名を書いたプラスティックの板が挿されていて、聞いたことがない大漁桜3月との記載(Web検索では花の色が鯛を思わせるところからだとあるが鯛=大漁との連想には?がつく)。名札にあえて3月と付記しているのは早咲きの種であることの説明だととれ、この花には蜜を求める蜂の姿も見られる。

そのすぐ隣の桜はピンク色が勝る点で違う種類だとわかるが、根元には河津桜だとの記載。

この桜こそ早咲きで有名で、実物を目にするのは初めてということでうれしい気分になるが、大漁桜ほど開花はしていない状況下、映像記録にできる部分はきわめて少ない。
この時期、花が多い温室へ入ると、あいかわらずベゴニアが多い。

小さな子供を連れた家族が、花のない窓際で何かざわついており、近づくとクロアゲハを見つけている。きれいな♂で温室内のどこかで蛹で越冬して今頃羽化したものだ。

花が多いところへと両手で包み込んで移してやると、元気よく飛び始めるが、ベゴニアに花蜜があるのかないのか、全く花に向かう気配はない。この温室から野外へと飛び出せる可能性はきわめて低く、ネットも持っていなくてなす術はなし。
きれいな花をいちいち撮影していたらきりがなく、水を張ったところにきれいな切り花を浮かべた風景は円照寺と同じで、ここでも見ごたえがあるが、最近のはやりだろうか。


カリアンドラという白くて大きく柔らかそうな花を撮影記録して先へと進むと、大レモンというミカン科の植物に出会う。

緑の葉っぱも大きく、あのクロアゲハが発生した可能性が高い。派手な色のカトレアの花がこれでもかと並ぶ中に、清楚な色の花をみつけた妻が「これは許せる」と。

あと、一風変わった花の咲き方をする植物にもカメラを向け、

水のあるところに大きな金魚や、金色の輝きをみせる小型の鯉は動画として記録してみたが、金色の輝きは目に見える通りには記録できていない。
ツバキ園にたどり着いたのが15時過ぎ。本日の閉演が16時で、あまりのんびりとはしていられないと気遣うのは筆者だけで、妻は「大丈夫、池周りは距離があるように見えても大したことはない」と余裕で花を愛でている。ツバキの落花が絵になる場所を探して、コントラストを期待できる太陽光が入る気配がないなか、それなりの映像を記録してみる。

妻が「これはきれい」というツバキを教えてくれたのが、濃厚な黄色い花粉が際立つ赤色が濃いツバキの花。

逆に純白という感じの花もあり、


赤い色が混じる白いツバキの撮影記録も取って先へと歩く。梅園が近づいた土手斜面にベニシジミの飛翔を認め、筆者にとっては今年の初見として撮影。

梅園では花豊後という品種が特別に美しく、

鹿児島紅も濃い紅色の花が咲き始めている。さらに歩くと、温室を出た場所ではまだ開花していなかったトサミズキがかなり黄色い花を開いている樹に出くわし、その撮影記録をとっておく。

チューリップの咲く時期に多様な種類の花々をずらりと並べるための準備をする複数のスタッフが楽ではない作業を続けており、華麗なチューリップの花々を鑑賞して回れるのは、こうした裏方さんたちのたいへんな努力のおかげであることを知る。最後に、サンシュユが咲く別の樹で、先よりは絵になる角度を選んでみる。

それにしても、この花の撮影記録もなかなかいい絵にはしづらい。
posted by クジャクチョウ at 20:00|
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