2021年04月02日

ルリタテハとアカタテハ

本日もコナラを主とする雑木林内を複数のルリタテハが楽しげに飛び交い、すぐそばで何度も美しい翅表を広げて見せてくれる。最初の開翅個体は左前翅がかなり傷んでいるが、ルリ帯の美しさは見事。
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日当たりのいい石の上で開翅動作を繰り返す個体は、いかにも「しっかり撮影記録をとって」といわんばかりの愛嬌ものだ。
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ギフチョウが立ち寄るかもしれないイカリソウまわりから目をそらしたくはないけれどもせっかくの大サービスに応えて撮影記録もとっておいたのだが、昨日、Aさんから「ここにはスバル型もいるよ」と聞いていた通り、枯れたコナラの樹肌になんどもやってきて翅を広げてくれる個体も撮影しておいたところ、この個体がスバル型であったことがあとでわかる。
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驚いたのは、ルリタテハが執着する樹液の香りに惹かれての飛来なのか、ルリタテハに混じってアカタテハもやってきたこと。静止したコナラが遠いため、望遠モードでの撮影でフォーカスが甘いのはビデオカメラの限界だ。
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また、テングチョウにしては赤みが強いな、という小さなチョウ(?)が飛び出してきたが、すぐそばをとびぬけていく時点でイカリモンガだとわかる。残念ながらどこにもとまることなく遠くへと姿を消す。
posted by クジャクチョウ at 23:30| Comment(0) | 日記

イカリソウで吸蜜するギフチョウ

昨日、目の前で展開したイカリソウでのギフチョウの吸蜜シーンを何としても撮影記録として残したいと、妻に頼んで二度目の雑木林通い。イカリソウの周りに繁茂する笹竹を剪定ばさみで少しだけ刈り取って撮影しやすいようにイカリソウの花を浮き立たせてギフチョウの訪花を待つ。
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実はこれまでに一度だけビデオで撮影記録をとっているが遠くからのビデオ撮影記録で、できればフォーカスがよくあう近い距離で撮影をしたい。イカリソウの花は4か所に分かれて咲いており、どの花にやってきてもすぐに動けるよう、三脚の準備はしていない。14時を過ぎた頃、白いイカリソウの花にギフチョウが止まって吸蜜し始めるが、直前にルリタテハの開翅場面を撮影した際のズームアップ設定のままだったことがあだとなって、絶好のチャンスを逃してしまう。
 「3時まで待てば必ずのどの乾いた個体がやってくる」。以前にイカリソウとギフチョウの素晴らしい記録を残しているHさんの言葉を信じて待つ。やがて花にとまりそうな予感がする飛翔でやってきたギフチョウが、期待通りに目の前のイカリソウで蜜を吸い始める。今度こそ、と近づいてその映像記録をとる。
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好ましくはイカリソウの花と同じ水平位置にカメラ目線を合わせたいのだが、そのようなぜいたくを言っている場合ではなく、上からのぞき込むような角度での撮影が精いっぱい。ビデオ記録から静止画像を何枚か切り取ると、しっかりと口吻を伸ばしている場面も記録できている。この後、一輪だけしか咲いていないイカリソウにギフチョウがやってきてまさに正面から翅を広げた吸蜜状況がみられたが、撮影が間に合わずに昨日同様、脳裏に鮮明に焼き付けただけ。
 この雑木林にはショウジョウバカマも咲いているが、この花での吸蜜シーンはまだみていない。
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posted by クジャクチョウ at 23:00| Comment(0) | 日記

2021年04月01日

ギフチョウが飛び交う雑木林へ

 確実にギフチョウに会える雑木林へと遠征。昨秋に林床の整備活動ができていなくて笹竹が繁茂し、イノシシに荒らされてしまった部分もあるが、ギフチョウはそういうことを意に介していないかのように、複数の♂が林床の低い位置で探雌飛翔を繰り返す。疲れると、すぐに林床にとまって休憩をし始め、
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いくらか開花したイカリソウでの吸蜜を期待して待ったが、
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実際に吸蜜したのはただの一度。それも数秒で飛んでしまって撮影は間に合わず。イカリソウの花のすぐ近くを飛ぶギフチョウを撮影記録してみたが、距離がありすぎて証拠記録でしかない。
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ルリタテハが1本のコナラに執着して、複数の個体が旋回、あるいはときには追飛翔をしながらやってきて樹肌にとまる。
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よくみていると口吻をのばしており、樹液か何かを吸汁しているらしい。
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昨秋に発生した秋型の翅表はとても美しい。
posted by クジャクチョウ at 21:28| Comment(0) | 日記

越冬明けのチョウ3種

加古川市志方町のギフチョウが棲む雑木林へと車で向かう途上、車窓からイシガケチョウの独特の飛翔が目に入り急停車。クリーム色の♀で、遠くへと飛ばれないうちに望遠モードで撮影記録をとる。
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さらに近づくとやはり飛ばれるが、望遠撮影ができる程度の高い位置の葉上で休み始める。
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イヌビワの新芽が出そろう時期で、たくさん産卵してほしいものだ。このあと車窓からツマキチョウの♂が飛ぶ様子も観察。
 雑木林に入ると、コナラの根元にとまるクロコノマチョウが、先端部だけ太陽光を受けているため筆者に見つかってしまう。
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期待したコツバメやイボタガとの出会いはなく、路面で日向ぼっこをしているテングチョウが次々と飛び立ってはまた落ち葉や小石の上で翅を広げる。越冬明けのルリタテハが旋回飛翔の後コナラの枝にとまるが翅表のルリ色を見せてはくれない。
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山道の奥部分でギフチョウが路面から30-50cmほどの高さで探雌飛翔を繰り返し、ときには高い山桜の周りを飛んだりするが撮影記録はとれず。
posted by クジャクチョウ at 21:11| Comment(0) | 日記

自然観察ノート