2021年04月06日

変異型キアゲハとは再会できず

 4月3日のギフチョウ観察会当日、山頂に近い草地で開翅するキアゲハを撮影中、いつもより何か後翅翅表が赤く見え、手前にかぶる枯草の映り込みがない撮影角度を探す間もなく、キアゲハには飛び立たれてしまう。撮影記録をPCに取り込んでよくみると、明らかに後翅表面に通常は出ない赤い紋が発現している。この紋は後翅の両側に対称に発現していて、後翅裏面の同じ位置にこのような赤紋があっても表まで出た個体は見たことがない。
210403美麗キアゲハ.bmp
 3日後の4月6日、変異型キアゲハに再会して確かな鱗粉の色かどうかを調べたく、妻も一緒に行ってくれるというので、山頂までは近道になるという初めてのルートで急な山道を登る。たどりついた、3日に変異型キアゲハを見た場所にチョウはいなく、3日同様ギフチョウが飛んでいる山頂部の草地でキアゲハの登場を待つ。やがて現れた個体が開翅状態で路面にとまったところを撮影確認すると、きれいな通常型。
210406キアゲハa.bmp
すでに鱗粉がスレたり後翅が破損したギフチョウの撮影をしながら
210406-ギフ005.bmp
210406ギフ1125.bmp
キアゲハの飛来を待ったが、追飛翔をしながら高い位置を飛びぬけていく2頭を二度みられただけで、結局、会いたかった変異型のキアゲハとの再会はかなわず。本日の収穫として、八重桜で吸蜜しているミヤマセセリの♀の撮影記録をとれたが、
210406ミヤマセセリ_八重桜.bmp
逆光のため黒いシルエットでしか確認できないミヤマセセリを取り損ねないようにするのが精いっぱいで、しかも吸蜜は数秒で飛び去っており、口吻を伸ばしている瞬間が記録できているのは奇跡に近い。気温が上がらないせいか11時半以降、ギフチョウもキアゲハも全く姿を見せなくなったため山を下りる。帰路は歩きなれた階段の道を選択すると、ミヤマセセリの♂がV字開翅をしてくれる。
210406ミヤマセセリ♂0.bmp
210406ミヤマセセリ♂.bmp
山桜、アオダモ、コバノミツバツツジの三点セットを撮影記録し、
210406三点セット.bmp
ゆっくりと歩きおりる足元で、最後にあいさつにやってきて路面で精いっぱいの開翅姿勢で美しい姿を披露してくれるミヤマセセリを撮影して、
210406ミヤマセセリ♀.bmp
城山探索を終える。
posted by クジャクチョウ at 18:48| Comment(0) | 日記

自然観察ノート