
テニスコートへと戻る途上、遠くの路面にヒオドシチョウを見る。第一化の個体で翅表の緋縅色が鮮やかだが、ちょっと近づいただけで飛ばれてしまい、さらに遠く離れた路面にとまったところを証拠記録程度に撮影できただけで、ついには姿を見失う。次のテニスの合間に見られたのはホシミスジでゆったりとした飛翔で2個体目も現れるが、絡みの飛翔には至らず、休憩に入った個体をゆっくり撮影する。


すぐそばにはチャバネセセリもいて、ウバメガシの葉上に野鳥が落とした糞汁に長い口吻をのばす様子を記録。例のヒオドシチョウは戻ってこず、シロツメクサで吸蜜するモンシロチョウがきれいでその撮影をしておく。

テニスの合間にヒオドシチョウを観察しながらきれいな翅表の記録が取れなかったことから、午後、新鮮個体との出会いが期待できる小高い山へと出かけてみる。アカツメクサが咲く草むらではこちらに向かって飛んできたツマグロヒョウモンがすぐ目の前のアカツメクサにとまって休憩し始める。


口吻を伸ばす気配はなく、筆者を出迎えるあいさつにやってきたかと思える挙動だ。ヒメジョオンの蜜を吸い始めるベニシジミを記録し、

次いで飛び出してきたのは翅が少し欠けたコミスジ。

期待した山頂部の空き地には子供たちがいてチョウはいなく、別の道をたどると期待したヒオドシチョウが前方の路面できれいに翅を広げて止まっている。離れた位置からとりあえず望遠撮影をして画像を確保し、

少しずつ近づくと、当方の気配ではない自発的な転飛で、湿り気が多い地面へと移って吸汁し始める。

こういう状況ではすぐに飛び立つことは少ないことから、可能な限り接近してビデオ撮影に専念する。ときどき影となった部分へと移動するため、鮮やかな緋縅色が陰ってしまうが、一連の撮影記録から静止画像として満足のいく記録を抽出でき、


期待通りに午前中のリベンジを果たす。