2022年06月30日

ジャコウアゲハ生息地の除草回避

高砂市のジャコウアゲハ生息地で、兵庫県の路肩1m領域の除草が終わった後に続く国土交通省の除草が始まる前に、ウマノスズクサの保護区域を現地で打合せ。
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担当者が異動に際してきちんと次の担当者へと引き継いで下さり、新任担当の方から事前に連絡して下さるというご対応に感謝。打ち合わせの最中に、7月5日に打合せ予定の高砂市の職員が、ちょうど通りかかったからとあいさつに見えるありがたいハプニングも。筆者は打合せ終了後、保護区域外となる土手斜面に生えるウマノスズクサにつく卵と幼虫を探して、数頭を回収。
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夕刻の涼しい時間帯に再度、ていねいに調査して回収する。17時半に現地を再訪問すると、国土交通省の関連業者がロープを張ってウマノスズクサが多いぶぶんを除草の対象外保護区域としてくれている。
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刈取りがされる土手斜面に入って卵と幼虫を探すと、ジャコウアゲハの母蝶がやってきて新たな産卵場所を探して飛ぶ。
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卵と幼虫は想定以上にその数が多く、
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まだ残る蒸し暑さのために約30分の作業でも大汗をかき、あとは後日として撤収。
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2022年06月27日

ジャコウアゲハの生息地を整備

ジャコウアゲハの生息地でやや暑さが和らいだ16時半から二度目の草刈り。約1時間の作業で蛹の羽化殻、
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ウマノスズクサの茎をかじる終令幼虫、
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ノラニンジンなどの深い茂みに隠れていたウマノスズクサ
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などが観察できるようになる。参考までに草刈りの成果がわかるように6月15日の草刈り前の状況を添付。
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約1時間の作業で土手斜面下のコンクリート防護壁がはっきり見えるようになっている。県道沿いのアキニレの木は兵庫県の路肩部分1mの除草作業によって根元からすべての枝が切り取られた。今回、アキニレの枝に帯蛹となった個体は見られなかったので問題なし。
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2022年06月26日

ジャコウアゲハの吸蜜

 夕刻に生息地を訪問し、ねぐらを決めかねて飛ぶ2頭の♂を観察していたが、桜とクスノキの周りを飛び続けてとまろうとしないのであきらめて帰ろうとしたそのとき、前方の花を訪れたメスの姿が目に入る。あとで妻に花の名前をきいてわかったアリストロメリアの花蜜に夢中となっているところに走り寄ってビデオ撮影に取り掛かる。
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花から花へと移り飛びながら蜜を楽しむ個体は右後翅が破損しているのがわかって残念だなと思いながらも撮影を続けていると、次には紫陽花の花へと飛んで吸蜜を続ける。
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ジャコウアゲハが紫陽花の花蜜を吸う光景は初めての観察で、あまり長くはいてくれなかったが貴重な映像記録がとれた。
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2022年06月25日

高砂市のシルビアシジミ

昨年の観察記録を参考に、第二化の発生を確認する目的で高砂市の生息地を訪問。幅が1mもない狭い土手斜面にミヤコグサの花が点在しており、丁寧にみていくと産卵痕が観察できる。背丈の高い草に負けそうに自生しているミヤコグサに注意して歩くと、草むらに潜り込むように飛ぶシルビアシジミの♀が1頭だけ目に入る。ビデオカメラでフォーカス合わせに留意しながらその動きを追うと、やがてミヤコグサの葉先部分に産卵する。
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次いで葉陰の奥に咲くミヤコグサで吸蜜し始めるのを何とか撮影。
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以前に吸蜜植物として追加できたコマツナギが多く咲くところにはツバメシジミの雌雄がやってくるがシルビアシジミが飛ぶ気配はない。
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2022年06月23日

ヒメヒカゲ調査:最終

 昨日(6/22)で調査の最後とするつもりが、やっと見つけたヒメヒカゲの卵に対して満足のいく撮影記録が残せなかったことから、猛烈な暑さとなった本日の午後にフィールドを再訪問。目印をしなかったために昨日見た卵のある場所がすぐにはわからずかなりの時間を費やす。ようやく卵を再確認して、まずは接写撮影に慣れているOlympus TG-6 を三脚にセットして撮影を始める。背景にスゲ類の緑が多いとフォーカス合わせが難しく、仕方なく卵のつく食草が目立つように周りの草をかき分けて初めて納得がいく記録をとる。次いで FDR-AX45 での撮影に挑戦してみるが、三脚で固定しても卵への接写拡大撮影には成功せず、離れた位置からの撮影でもフォーカスが合っていない。このカメラを使いこなすにはまだまだ時間がかかりそうだ。
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 本日も最初に見るのはウラナミジャノメだが撮影記録がとれないまま飛び去られる。ヒメヒカゲはわずかに2♀を観察し、撮影記録は1個体だけ。
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 例年、ヒメヒカゲと入れ替わって飛ぶジャノメチョウの姿はまだ見られない。昨日のキマダラセセリに代わって本日はオオチャバネセセリが雌雄で遊んでおり、♂だけはゆっくりと撮影をさせてくれるが
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♀は恥ずかしがりやですぐに飛んでしまう。カキランを2か所で撮影記録をとり、
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湿地帯でミミカキグサを探すと背丈がわずか3cmほどの黄色い小さな花を数か所で確認できるが、TG-6 を最初の草むらに置いてきていて接写撮影は叶わず。
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例年、同じ場所に同時期にみる準絶滅危惧のムラサキミミカキグサは発見できず。ヤマトキソウのその後を見に行くと、意外にも新たな茎が出て花もつけている。
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花が終わった茎も合わせて撮影記録をとって撤収。
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2022年06月20日

ジャコウアゲハ保全

高砂市のジャコウアゲハ生息地で調査(2022年6月20日):兵庫県による路肩部分の除草作業が終わっており、まもなく始まる国土交通省による土手斜面一帯の除草前に卵、幼虫、蛹を回収するべく調査。斜面の草むらへと踏み込むと、草陰で休んでいたジャコウアゲハが驚いて飛び立つこと二度三度。
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ついでに産卵しそうな飛翔を見せる個体もやがては葉陰へともぐりこんで休息し始める。それほどに陽ざしがきつい時間帯に、短い棒で繁茂するトクサなどを押し分けて蛹を探し、
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ウマノスズクサの小生えがあれば葉裏に卵がないかを確認する。
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何カ所かで見つかった卵はすべて根元近くで茎を切り取ってビニール袋へと回収し、孵化してから現地に戻すことにして持ち帰るのだが、
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これまでみたことがないブドウのように表面が変に光り輝く卵塊もあって、
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本来、母蝶が産卵後、卵表面に毒成分を含むクリームを塗りつけて保護しているはずで、何者かがなめとるようにはがしている。また、卵の内容物がダニ類に吸い取られたと思える卵も観察でき、
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ウマノスズクサ由来の強い毒成分:アリストロキア酸に対して抵抗力を持つ生物が何種かいることを知らされる。路肩部分にあるアキニレは今年も根元で切られたが、そこには羽化できなかった越冬蛹が多く観察できて悲しくなる。
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幼虫は若齢から中令まで複数の個体を回収し、
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平坦部のウマノスズクサが茂る部分へと移す。

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2022年06月17日

ヒメヒカゲ終盤

6/12から4日間調査に行けなかったヒメヒカゲの生息地へサイクリングで約1時間。すぐに飛び出したのは翅が損傷し鱗粉もはげ落ちた♀で、
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次に見るウラナミジャノメも左前翅端が欠けた♀で、じゅんぶん産卵をすませているに違いない。
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やはり時期的にこんなものかと草むらへと踏み込んでいくと、意外にきれいな♀も複数飛び出してくる。
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もう翅へのマーキングをするつもりはないが、おもいのほか新鮮度が高い。カメラ撮影者も採集者も来ない遅い時期での羽化個体に懸念されるのは元気な♂が極めて少ないことだ。
 約30分で調査を終えて蝶観察の場所を変える。オレンジ色が鮮やかなキマダラセセリが飛び出すが撮影チャンスはなく、次々と飛び出すホタルガ(画像は6/12の撮影個体)
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をみながら先に進むと、例年同じ場所でみられるオオチャバネセセリと出会い、わずかに翅表をみせてくれるV字開翅状態を撮影記録。
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次いで、ハンノキの樹が林立する場所でミドリシジミが離れた位置の葉上にとまるのを筆者の観察眼が見逃さない。撮影には遠すぎるため、小石を投げて驚かすと翅表の青い鱗粉をちらつかせて飛び、やや近づいた柘植の葉上へと移る。今一度石を投げると再度飛んでくれ、路傍のハンノキの高い位置の葉上にとまってくれる。まだ撮影には不向きで、木を揺らすとようやく撮影できる位置の葉陰に身を隠す。
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結局、このミドリシジミは飛翔時に見えた翅表の美しい青い鱗粉色を見せてくれずに飛び去ってしまう。
 ヤマトキソウの花が咲き終えているのを確認してケネザサが茂る細道を戻る。キマダラセセリがもどっていないかと期待したがその姿はなく、替わりに撮影には都合のいい葉上にとまる夏型のトラフシジミがいて、その撮影を楽しむ。
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通常、本種の夏型を見る機会は極めて少ないのに不思議にここでは何度か出会っている。
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2022年06月16日

キマダラルリツバメが接近サービス

16時過ぎにキマダラルリツバメの生息地を訪問。昨日は雨のため蝶もようやく陽ざしが戻ったところで飛び始めるはず。しばらく木々の梢周りを注意してみるがキマルリが飛ぶ気配がない。粘り強く待ち続け、やがてちらちらと青白く光りながら飛びまわる光景を見る。その飛翔を目で追っているとコナラの木の周りから少しずつ離れて筆者が立つ草むらとの木々との空間で長楕円を形成した忙しい飛翔となり、ついにはその旋回領域が小さくなってシダの葉上にとまる。ビデオカメラはとっくに三脚から外して臨機応変な手持ち撮影ができる状態としてあり、蝶を驚かさないようにそっと接近。シダの葉片が翅表にかぶっているがとにかく開翅するキマルリを撮らねばとフォーカスを合わせていく。
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接近しすぎたわけでもなく蝶は飛び立つが、ススキの細長い葉上にとまるのを見届け、再びそっと近づいたのにそこにはとどまらずに飛ばれてしまう。すばやい飛翔でいったん姿を見失うが、キマルリだとわかる個体が再び登場してとまるべき場所を探す動きを示す。旋回の領域が徐々にせばまり、ついにはケネザサの葉上にとまる。
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あとで先ほどとは違う個体だったとわかるが、この時点では同一個体を撮影したつもり。やがてV字開翅をしてくれてその記録もとれるが、あっという間に飛んで行ってしまう。それから1分もしないうちに小さく旋回する個体が現れ、今度はハギの葉上にとまり、すぐに翅表全開の姿勢をとってみせてくれる。
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尾状突起は3本で前翅がわずかだが羽化不全にみえることから、6/12にHさんが撮影されたのと同一個体だと思われる。いくらか長くとまってくれたため、撮影角度をかえた側面からの記録もとれる。
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結局近くにやってきてとまってくれたのは実に四度という引きの強さで、遅れてやってきたTさんと観察を継続した時間帯にはついに近くへの飛来はなく、遠くコナラの葉上にばかりとまる個体の望遠撮影ができただけ。
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薄日が差したかと思えばすぐに新たな雲が流れてくるという状況が続き、日差しの回復も期待薄となって17時25分に撤収。
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2022年06月15日

ジャコウアゲハ第二化が産卵

高砂市上下水道部がロープを張ってウマノスズクサの群生地を保護してくれている部分に、ノラニンジンがあまりにたくさん繁茂してきたため剪定ばさみで刈り取る(一人保全活動)。背高く伸びたスカンポやヨモギも刈取り対象で、視野が開けてきてみつかる蛹が、ノラニンジンの茎で1、ヨモギの葉裏に2個体。
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土手斜面の下にあるノラニンジンの茎には前蛹が丸見えで、夕刻に再訪問すると蛹化脱皮をしたばかりのタイミング。
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 この刈取り作業の合間にジャコウアゲハの♀が土手斜面を飛んでいて、近寄るとノラニンジンの葉上で休憩し始める。その様子をビデオ撮影していると、やがて飛び立って路肩部分のウマノスズクサの葉裏へと産卵し始める。いくらか時間をかけた産卵で、斜面の草むらに寝転ぶ形で低い位置から撮影すると、お尻をまげて最後の1個をうみつける瞬間が記録できる。
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結局5個を産卵して飛び立ったが、直後の産卵状態の撮影記録のフォーカス合わせが満足できず、夕刻に再訪問してOlympus TG-6 で撮りなおす。
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その際、すぐ近くの葉裏にも別の5個の卵塊がみられ、こちらも土手斜面に寝転んで葉裏から懸命にフォーカスを合わせて撮影する。記録をたどれば第一化の母蝶の産卵を5月1日に観察しており、1か月半でもう第二化の産卵を見たことになる。まもなくこの土手斜面は国土交通省による除草作業が始まるとの連絡を受けていて、あらためてウマノスズクサのすべてを調査し、卵や幼虫、さらには蛹化個体にも注意して回収・移動をする必要がある。
ついでにノラニンジンの刈取り Before and after の撮影記録も画角をそろえ、Before 画像に映り込んだ県道を走る乗用車もほぼおなじ感じの車が通るのをまって撮りなおす。
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路肩に上がるとノラニンジンの茎で前蛹となった個体がカラスなどの野鳥には丸見え状態。
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兵庫県の除草作業が始まるまでに、この路肩部についてもこの日に観察できる終令幼虫の動向(前蛹や蛹化)にも注意して回収をする予定。
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2022年06月14日

ジャコウアゲハ第二化

雨のやみ間に強烈な北風を真正面に受けながらジャコウアゲハの生息地へとサイクリング。飛び交う個体はみられず、イチジクを食害しているキボシカミキリの成虫が2か所で1個体ずつ出ているのを確認。
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イチジクには熟した実を狙う野鳥対策の網掛けが例年の5分の1にも満たない状態でなされていて、持ち主がこの樹へのカミキリの食害をその程度認識しているのかわからないが、このままでは枯れてしまう運命に思える。キボシカミキリの観察中、1♂が飛んできてイチジクの樹のそばに咲く花で少しだけ吸蜜をして姿が見えなくなる。キボシカミキリの撮影記録を終えてノラニンジンの花ばかりが目立つ土手斜面に目をやると、いつのまにか3頭のジャコウアゲハが飛んでいる。1♂2♀と視認でき、産卵したそうな飛び方をする大型の第二化♀に注意してみたが強い風に流されて飛び去ってしまう。斜面の草むらへと立ち入ってウマノスズクサの葉裏を調べてみても産卵は見つからず、路肩まで上がろうとしたその時、手を伸ばした先の葉上で休息をしていたらしい♀が飛び立つ。緩やかな旋回飛翔を繰り返した後、遠くへは行かずに数メートル離れた草間にとまるのを見届け、ゆっくり近づいて撮影記録をとる。
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路肩から県道へとあがると終令幼虫2頭もみつかる。他にいたはずの♂の姿はなく、撤収しようと自転車を踏み出した道路上に黒い影がみえ、確認するとジャコウアゲハの♂が風に吹かれて翅を揺られながら横たわっている。車にぶつかったのかと拾い上げると胴体部分に損傷はなく、イチジク近くの花へととまらせてみる。強い風に翻弄されながらも羽ばたきもしながらしっかりと足を花びらにかけて踏ん張っており、これなら生き延びてくれるだろう。
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その様子をビデオ撮影して自転車を踏み出した右前方に再び路面に倒れているジャコウアゲハの♂がみえる。2個体も同じように路面に倒れていた理由が不明だが、この個体も花へととまらせると、力なく雨露に濡れる葉っぱの上に落ちてしまう。羽ばたく元気もないようだが水分でも摂って少しでも生きてほしいと願いながらその場を離れる。

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自然観察ノート