2018年04月29日

ギフチョウの産卵調査

「加古川の里山・ギフチョウ・ネット」の年間活動の一つであるギフチョウの産卵調査に参加。男性6名、女性3名でヒメカンアオイの自生地5箇所に踏み込んで、自分がギフチョウの母チョウだったらどこに産みつけるかな、などと想像力を働かせながらヒメカンアオイの葉っぱを1枚ずつ裏返して調べていく。
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調査経験を積み重ねたメンバーは、母チョウが葉っぱの潤沢な株ではなく、ポツンと離れた位置の葉裏に産みつけている場合が多く、葉っぱが多い株の場合では、葉っぱが密生する中央部ではなくもっぱら端っこの葉裏が選択されることも知っている。葉っぱが少ない独立した株への産卵が多いことについては、孵化した幼虫群に当初の葉を食い尽くしたあと、次の食事処までの移動が必須だという試練を与え、強い幼虫だけが生き残れるように企てているように思える。この日の調査では、危険なマムシと出会うことはなく、3箇所で想定した数の産卵を確認できた。時には、一度産卵された葉裏に、同じ母チョウなのか別個体なのかはわからないが二度目の産卵がされたことを示す例も見られる。
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わずかに2個だけという産卵例は、産卵中の母チョウが驚いて飛び立たねばならなかった何かのアクシデントがあったのではないかと想像したくなる。
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本日は1枚の葉裏に6-11卵という産卵が平均的で、
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すでに孵化した初令幼虫も観察できた。
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なお、ヒメカンアオイが多い林床では葉表の模様が異なる3種のヒメカンアオイが観察でき、葉表が同じでも裏が紫色の株があったりするが、
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3枚目の記録にはクモの一種が写り込み、幼虫となって以降の天敵になるかもしれない。ギフチョウの母チョウがいずれのタイプを好むかは調査できていなく、葉裏が紫色系統の株に産卵された事例はないように思う。今回の産卵調査の途中では、うすぐらい雑木林を華やかに見せてくれるヤマツツジがまだ咲いているのにカメラを向け、
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ツクバネウツギの花も目の保養となったが写真記録はとらないまま。ミヤコグサが群生する場所ではシルビアシジミの継続発生が観察でき、山道のひだまりを飛ぶコミスジ、林床の枯葉の間に身を潜めるクロコノマチョウやオオトモエガ、雑木林を出た麦畑傍ではツマグロヒョウモンのオスのテリ張り、ツバメシジミ、ヒメウラナミジャノメ、サトキマダラヒカゲ、越冬明けのルリタテハにも出会えたが、撮影記録がとれたのは望遠モードでとらえた遠い位置の樹肌にとまるサトキマダラヒカゲだけ。
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posted by クジャクチョウ at 20:30| Comment(0) | 日記
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