2019年06月30日

なぜこんなところに

庭に植えたゴーヤのために網を張る作業をしていた妻が、アシナガバチが巣をつくっていて、ハチも複数集まっているというので、ハチに罪があるわけではないが、頻度高く庭仕事をする妻にとっては気持ちがよくないため巣の除去とハチ退治をする。その作業を終えた段階で、妻がこれは何?木?と指さす先のフェンスにはなんとナガサキアゲハの褐色蛹。
190630-pupa1.bmp
確かにお隣さんから木の枝が張り出してきているように見えても不思議ではない色調だ。我が家に柑橘系の木はまったくなく、フェンス向こうのFさん宅にも南側のFさん、近隣のHさん宅にもそれらしき植物はないと思うが、各家庭の家周りの植物事情までを詳しく知っているわけではないため、もしかしたら近所の家のどこかで幼虫時代を過ごし、蛹化のために移動してきたことが考えられる。いずれにしてもこれはミステリー。そのまま羽化させて飛んで行ってもらってもいいが、出てくるのがオスなのかメスなのかに興味があり、絹糸を外して正面、側面、
190630pupa0.jpg190630pupa1.jpg
そして尾端の拡大写真をとってみる。
190630pupa2.jpg
楕円形の筋がある上の部分に縦筋がみえることからメスだと思われるので、できれば羽化の記録をとってみたい。

posted by クジャクチョウ at 20:56| Comment(6) | 日記
この記事へのコメント
初めまして
高知県須崎市の古庵と申します。よろしくお願いします。

主様と同様に、私も小学4年から蝶の採集を始めました。
以後ボチボチと観察など行っております。

さて、ナガサキアゲハの食草ですが、私が小中学校時代の昭和35年前後に、谷近くのミツバに居てそれを食べており、数例飼育した記憶があります。
古い記憶を辿っても、幼虫は緑の身体に斜めの白線が2本あったのも確かで、ミツバの名前もその時知ったのを記憶しています。

現在ではどの図鑑などを見てもナガサキアゲハは栽培ミカン類が食草になっており、ミツバなどセリ科植物は見当たりません。
60年ほどの間に嗜好が変わったのでしょうか?

アゲハの羽化動画を沢山アップされている方にも、そのことを質問しましたが、昔は蝶に関心がなかったので、分からないとの回答を戴きました。


キアゲハはセリ科の植物が食草ですが、幼虫の模様が全く違いますので区別できておりました。

数年前にレモンの木に居るのを見つけ、凄い違和感を覚えました。
その辺りの経緯は、私のブログにもUP済みです。
https://tosanosato.exblog.jp/22174325/
と、その次の記事です。
未だ未解決です。

もし60年ほど昔にナガサキアゲハを飼育した事例がおありでしたら、その辺り思い出せないでしょうか。

ぶしつけな質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

Posted by 古庵 at 2019年12月26日 23:13
ナガサキアゲハはミカン科植物以外での飼育経験はありません。日本蝶類生態図鑑(T)にはミカン科のミカン亜科に限られる、としています。クスノキやオオバウマノスズクサをあたえた場合、せいぜい2令幼虫までしか成育せずに死ね、とあって、セリ科植物については記述がありません。Web検索ではミツバによる再現ができなかったというあなたのブログだけがヒットします。過去に数例で羽化までいったという事実は驚きです。この疑問は、再現できるかどうかで解決するよりほかないと思います。再現できなければ、当時、たまたまミツバでも育つ遺伝子を持つナガサキアゲハがいて、その群は途絶えたと考えるよりほかないと思います。
Posted by shimazaki at 2019年12月27日 08:19
この蛹からは予想通りメスが羽化しました。ナガサキアゲハは最近高砂でも普通に見られる種で、野外に戻すつもりでしたが、USAのFacebook友からの希望種に含まれていたため、標本として提供しました。
Posted by shimazaki at 2019年12月27日 08:25
早速のご丁寧な回答ありがとうございました。

やはり何か間違って思い込んでいたのでしょうね。それも半世紀以上もの長期間にわたって。(笑)

この記事のナガサキアゲハはメスが羽化したのですね。
蛹の尾端にある凹みの形状で雌雄が分るとNetで読んだ事がありますが、私にはサッパリ区別が付きませんでした。
それは下の画像の鉤爪寄りの筋が識別ポイントでしょうか?

現在 私宅にはクロアゲハとミカドアゲハ、ヤマビワで育てたスミナガシ・アオバセセリの蛹を保有しております。
それぞれ来年GWの頃に羽化するでしょう。楽しみにしています。

またブログにお邪魔させていただきます。
Posted by 古庵 at 2019年12月27日 21:39
ミカドアゲハ、スミナガシは私も飼育をしたことがあります。ヤマビワの水揚げが良くなくて苦労しました。蛹の尾端で雌雄を見分けられるのは形が大きなオオムラサキ、アゲハ類に限ってのことで、あなたのメールアドレスを教えてくだされば、オオムラサキの例を示せます。私は現在ベルギー、USAのFacebook友とチョウの交換をしていてそれぞれスミナガシを希望されていますが高砂では出会えません。さらに言えば、チョウの羽化記録をとってきていて、スミナガシの羽化記録をとりたく昨年京都の友人に蛹を送ってもらいながら羽化の瞬間をとり損ねました。もし複数の蛹をお持ちで2-3頭分けてくださればありがたく思います。お礼として、ヨーロッパ産アポロウスバシロチョウ、クモマツマキチョウ、タイスアゲハなどを提供できます。よろしくお願いします。
Posted by shimazaki at 2019年12月28日 08:26
蛹の尾端の形状から雌雄の見分け方をご教示くださる由、ありがとうございます。
このメアドからお願いします。

今冬のスミナガシは1頭だけです。昨年は初めての飼育で複数頭飼育していました。
アオバセセリの飼育が難しくて、今年はそちらに重点を置いていました。

食草のアワブキは当地にはありませんが、ヤマビワは潤沢にあります。スミナガシは小さな葉よりも大振りな葉を好むようです。


私は水槽を使って飼育しています。蓋に塩ビシートを使って密閉し、葉の乾燥とムカデなどの侵入を防いでいます。PETボトルの底部をカットして、生け花用のスポンジ(百均購入)に枝を挿しています。
毎日2,3回の観察&メンテでも、枝葉が10日以上は持ちます。

飼育して気付いたのですが、スミナガシ夏型(2化)は5齢と蛹の期間が其々十日間で、前蛹時間(ぶら下がってから脱皮まで)が18時間程と殆ど一定です。
しかも羽化は午前9時〜昼までと、予測がとても容易です。

しかし、次の世代は秋型の3化として羽化する物・越冬して翌春の1化になるものまちまちです。
例として9月下旬に蛹化して越冬したり、一ヶ月遅れで蛹化して晩秋〜初冬に羽化したりと、こちらは全く読めませんでした。

スミナガシについては、来年6月頃に見付けて、5齢半ばで送ることができると思います。
蛹化&羽化の観察が容易にできるでしょう。

Posted by 古庵 at 2019年12月28日 18:43
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