2019年07月14日

ハチ高原に遠征

ハチ高原で開催される「チョウ観察会」に参加。前日に日本チョウ類保全協会の会誌「チョウが舞う自然」28号が届いていて、ウスイロヒョウモンモドキの苦戦する保全活動と、ウスイロヒョウモンモドキの飼育下繁殖の限界という2つの記事を熟読し、このままではハチ高原のウスイロヒョウモンモドキは絶滅するとの危機感を抱く。
 昨日に降った雨で草原一帯にはまるで花を咲かせているように雨露が残る草がキラキラと光って見える。
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鹿よけ柵を設けた草地は4か所あって、本日はその中の3か所に立ち入っての観察となる。最初に踏み込んだ草地で、前日の草刈りとチョウの事前調査をしてくれた兵庫県県民局スタッフの男性が、ウスイロヒョウモンモドキを見つけて知らせてくれる。雨上がりであたりの草葉はまだしっぽりと濡れており、草原に踏み込むとズボンがずぶぬれになるが、ゆるくはない斜面をチョウがいるところまで急ぎ降りていくと、比較的きれいな個体がススキの葉陰に潜り込んだ後、翅の開閉を繰り返しながらゆっくりと茎を伝い歩いてくるのが見える。
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やがて落ち着いて翅を広げてとまるウスイロヒョウモンモドキの撮影記録をとる。
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天候が不順でいつ雨が落ちてくるかわからない状況で、しっかりと撮影できる個体がいてくれたことは、はるばるやってきた甲斐があったというもの。この個体は大勢の撮影者に困惑したのか、
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やがて緩やかな飛翔で数メートル離れたススキの葉上にとまる。この場所では翅を閉じたままで長くとどまり、背景がいくらかぬけた撮影記録がとれる。
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 次の囲い草地ではOさんが翅を閉じて静止したままのウスイロヒョウモンモドキをみつけて、撮影希望者にここにいるよ、と教えてあげている。筆者も2頭目の記録を撮らせてもらう。
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 次の草地へと移動する過程でウラギンヒョウモンが飛んできて休み始めたのをTさんが教えてくれる。
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大型なのでメスだと思われる。3番目の草地では雨露が残るアザミの花で盛んに吸蜜をするウラギンヒョウモンが目に入り、その様子をビデオ撮影する。盛んに動くストローにまで雨露がついたりしているのは雨上がりという条件で初めてみられる光景で、なかなかいい記録となっている。
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他にはコキマダラセセリをみた人がいただけで、やがて雨が落ちてきたなか山をおりる。「チョウが舞う自然」の記述にある広島の生息地2か所が絶滅した理由として、近親交配による生職能の低下が大きいように思われ、ハチ高原でも他地域との交雑を考えないと、今のままでは絶滅してしまうことを、現地でますます確信することとなった。
posted by クジャクチョウ at 23:00| Comment(0) | 日記
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