2019年08月08日

ジャコウアゲハの母チョウの挙動がじれったい

 生息地のウマノスズクサのほとんどが刈り取られ、土手上部、県道沿いにだけに点々と残る状況で、児童公園の金木犀まわりを飛ぶ♀が、次々と路面の草にタッチして食草を探すような飛翔を見せているのでついて回る。飛んでいる周辺にウマノスズクサはないのに肌地にわずかに生える緑の草や、
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繁茂するエノコログサの隙間などを探るような飛翔を繰り返してから、ついには土手方面へと飛んでいく。公園内で寝床を決めたと思われる♂の撮影記録をとり、
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ノバラの葉っぱを食害しているビロードコガネが一度は驚いて地面に落ち、しばらく後にエノキの葉へと移動しているのを記録してから、
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土手方面へと飛んで行った♀を探す。
 すっかり刈り込まれたところにエサとなる何かがあるのかスズメやハトなどの野鳥が集まっていて、加古川河川敷へと歩ける細い坂道を上りかけた筆者の姿を見て一斉に飛び立つ。
 ウマノスズクサはその坂道の北側県道沿いに点在していて、刈り込みを逃れた幼虫が確認でき、
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アキニレの枝には無事に羽化していった蛹殻をみるのだが、
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ジャコウアゲハの♀はなぜか反対となる、南側の草が刈り取られた土手斜面でウマノスズクサを探し続ける飛翔を見せている。
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県道沿いのチガヤなどの茂みに近づいて食草を探すタイミングでは、傍を走り抜けていく車の風圧で飛ばされたりするが、
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再び食草がない斜面側へと舞い戻ってくる。食草に対する察知能力が優れているのであれば、迷うことなく北側の県道沿いへと飛んでいけばいいわけで、40年ほど前のことだが、佐用町で採取したウマノスズクサを移植した高砂市西畑の自宅に、多分、現在観察を続けている約2km離れたこの場所からジャコウアゲハが飛んできて産卵をしたことがあって、相当の遠距離でもウマノスズクサを察知する能力があることを確認できている。本日はその逆で、母チョウがウマノスズクサの存在を探しあぐねて飛び回り、近くにある食草にまでなかなかたどり着けない事例を観察したことになる。
 ジャコウアゲハはウマノスズクサをみつけてからトゲのある足の毛で葉っぱを傷つけ、揮発成分を感知して産卵対象だと識別していることが知られている。葉っぱに傷をつけなくても遠い位置からウマノスズクサの存在を感知した40年ほど前の事例は、気孔から放たれるわずかな化学成分を感知した結果だと理解していたのだが、遠い位置にある食草の感知は想定以上に容易ではないということだろうか。一気に食草のある場所へと飛んで行かなかった今回のじれったい母チョウの挙動は解せなく、ジャコウアゲハの生態についてはまだわからないことがある。
posted by クジャクチョウ at 23:50| Comment(0) | 日記
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