

5か所中の1か所だけは妻の応援もたのんで、目印となる食痕があるヒメカンアオイの葉を裏返して幼虫を確認し、その頭数を竹内さんに記録してもらう。

ギフチョウはなぜか孵化後に卵殻を食べずに残す習性があるが、その卵塊殻だけを残して葉っぱを摂食したあとがはっきりとわかる例もみられる。

多くが2令で、3令となった幼虫群もみつかる。

4/29の卵調査で、ヒメカンアオイの数にくらべて産卵数が多すぎると思えた場所で、実際に確認できた幼虫数は想像以上に少なく、場合によっては幼虫の移動が必要かもしれないと準備したビニール袋はまったく使うことなく終わる。
この調査の過程で、ミヤコグサの花が多い草地でシルビアシジミを観察し、

Kさんがトネリコの仲間につくイボタガの幼虫をみつけ、

ギフチョウの幼虫の天敵となるカタビロオサムシやジグモの仲間の記録もとっておく。


Mさんはヒメカンアオイの葉上に落ちてきた幼虫に気づき、背中の3対のオレンジ紋からヒカゲチョウの幼虫だとわかって回収。近くの笹竹にいたものが何かの拍子に落ちたものと思われる。花ではガクウツギが咲き始め、ツクバネウツギもまだ花が残る木があったりする。


調査を終えて戻り歩く途中でサトキマダラヒカゲが飛び出てきて、今にも筆者の汗をかいたシャツにとまるようなそぶりも見せるが、結局は枯れたヨモギの間を選んで身を隠したつもりになっている。


撮影で近づきすぎるとサクラの葉上へと飛んで降りてこない。