

自宅に回収して飼育をしている幼虫のために土手斜面のウマノスズクサを採取すると、第3化となる若令幼虫が複数ついていたりする。8月上旬の除草時には土手斜面で卵や幼虫がいくらか犠牲となるのは避けられないかもしれない。
今年は、蛹化時にいろんな植物に帯蛹となっているのを観察したことから、記録を整理したみると、アキニレ(幹、小枝、葉裏)、トクサ(茎)、チガヤ、セイタカアワダチソウ、ウマノスズクサ、ヨモギ、ノラニンジン、ヌスビトハギ、ヒメジョオン、キリシマツツジ、サンゴジュ(幹)、ノキシノブ、ムラサキツユクサなど、実に多彩で、チガヤからヒメジョオンまでは茎か葉裏で、羽化後に翅を伸ばす空間がなくても少し移動すれば空間が得られる、適当な小枝、茎、葉裏などを選択していることがわかる。
意外だったのは、越冬に備えてだけではなくて、第2化の段階でも公園側へと長い距離を移動した蛹化がみられたことと、高砂市がせっかく保護区域を残してくれたにもかかわらず、そこの貴重なウマノスズクサの多くが、おそらくジャコウアゲハの終令幼虫が根元をかみ切ったせいで枯れてしまっていたこと。

ジャコウアゲハの幼虫は食草が少なくなると共食いまでするといわれる一方で、1本の茎を仲良くならんでかじる幼虫の姿を頻度高く観察できるわけで、

ウマノスズクサを枯らしてしまうこの奇妙な習性について、その目的、理由などもっとよく調べる必要がある。
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