2021年04月10日

第2回ギフチョウ観察会は最後に笑う

9時集合で参加者はギフチョウ・ネット会員5名(あとから1名参加)と加古川市役所環境政策課の職員3名。気温が上がらない雑木林へと踏み込むと、さすがにまだギフチョウは飛ばないが、ヒメカンアオイへの産卵が複数個所で見つかる。
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この分だと4月29日に予定している産卵数調査では、多くが幼虫になっている可能性が高い。
 11時までにヒメカンアオイがあるギフチョウの発生地4か所を回ってみたが、各所で産卵を確認しただけで、ギフチョウには出会えず。2か所目ではイノシシが出没した影響だけではなく、なぜかヒメカンアオイが激減した状況下、小さな株に14-5個もの産卵が2か所で見られるなど、
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このままでは幼虫が食草不足で全滅することが考えられ、次回の調査時には幼虫の人為的移動が必要かもしれない。観察できたチョウは林道のあちこちで日光浴中のテングチョウが飛び交い、ルリシジミも何度か目の前を飛び、最後にルリタテハが美しい翅表を目一杯広げて見せてくれる。
 気温が上がったところで、再び最初の観察地へと踏み込むと、ギフチョウがやってきており、ひらひらと飛んでは路面で休憩をする、という繰り返しが続いた後、
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ようやくヒメカンアオイへの産卵行動を見せ始める。ギフチョウの♀は、後翅が破損して鱗粉色もあせた個体と、比較的きれいな個体の2頭がいて、両個体ともに産卵する様子のビデオ撮影記録が取れる。
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小さなファインダーでは尾端から押し出される卵をきれいにとらえられているかどうかがわからないままで撮影を続けたわけだが、何とか産卵の瞬間が記録でき、さらに撤収中の最後の時点で羽化したばかりのように見える美麗♀があいさつにやってきてくれたりで、
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観察会は期待以上の「最後に笑う成果」で解散となる。
 個人行動となった段階で、3月末にイシガケチョウの♀が観察できた周回道路沿いでイヌビワへの産卵を期待して調べてまわったが、卵は発見できず。
posted by クジャクチョウ at 18:33| Comment(0) | 日記
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