2021年05月23日

奥播磨に遠征

22日の土曜日は気温が上がらないという天気予報だったため、本日に変更していつもより少し早い9時10分発。途中の人家が切れるあたりでサカハチチョウの飛翔を見るがすぐに止まってくれるかどうかがわからないためそのまま直行。道中のタニウツギに花が残っているのを確認してほっとする。まずは、4個だけ産卵してくれたオナガアゲハのお母さんを吹き流しから出して飛ばす。飛び始めたあと筆者の体の周りまで舞い戻って挨拶をしてくれてから元気に飛び去って行く。
 タニウツギの花に来るクロアゲハとオナガアゲハの撮影をするが、青空を背景にするとチョウ自体が暗くなってしまう。
210523クロアゲハ1125.bmp
210523クロアゲハ02.bmp
210523オナガアゲハ1139.bmp
210523オナガアゲハ01.bmp
 日本チョウ類保全協会理事の永幡さんからの指摘で名前がわかったタンナサワフタギでシロシタホタルガの幼虫が花穂を食っている様子を撮影記録しておく。
210524ホタルガ幼虫1151.bmp
路面を流れ落ちる部分にできた水たまりそばではカラスアゲハが吸汁しており、何とか美しい翅表を記録しようと飛翔を追ってみるが難しい。
210523カラスアゲハ00.bmp
210523カラスアゲハ02.bmp
昼食タイムに渓流沿いのガクウツギにウスバシロチョウが止まるのに気づき、足場の悪い伐採後を走って近づくと、まちがいなくガクウツギで蜜を吸っている。
210523ウスバシロ_ガクウツギ1212.bmp
本種がネギボウズやグミなどの白い花を好むことは十分体験済みだが、ガクウツギが咲く頃にウスバシロチョウを見ること自体が珍しく、ガクウルギの花芯ど真ん中へと口吻を差し込む場面の記録も取れる。
210523ウスバシロ_ガクウツギa.bmp
次いで、悠然と現れたモンキアゲハの飛翔を追うと、咲き残る藤の花で少しだけ吸蜜したあと、
210523モンキアゲハ_藤1220.bmp
タニウツギへと移って、その後は長い時間をかけてこの花の蜜を楽しむ光景をビデオ撮影。
210523モンキアゲハ_タニウツギ00.bmp
この個体は、左前翅が羽化不全化かなにかで破損していて、その部分に白い鱗粉に見える模様が入っている。手元にとって見ていないので何とも言えないが、もしも鱗粉だったならずいぶん珍しい斑紋異常個体だったことになる。このあたりの山斜面にはシライトソウの花が群生して咲いているのでその撮影記録も取っておく。
210523シライトソウ.jpg
 しばらくしてタニウツギの花にやってきたミヤマカラスアゲハの♀を撮ったビデオ記録は、日当たりのいい部分で吸蜜してくれていないためあまりに鮮明度が低すぎる。
210523ミヤマカラス_タニウツギ03.bmp
タニウツギを訪れるアゲハ類があまりに少なく、道路上へと戻ると第一化の美麗アカタテハが遊んでおり、この個体としばらく鬼ごっこ。撮影記録をとろうと近づくとすぐに飛び逃げるという繰り返しで、アカタテハがシダ類の茂る草むらにとまりそうだが、結局また飛び逃げるだろうと撮影をあきらめて歩き始める。50mほど前方でミヤマカラスアゲハが湿り気のある泥地となった路面で夢中になって吸汁しているのが確認でき、小走りで向かってから最後はゆっくりと接近して撮影。
210523ミヤマカラス吸汁01.bmp
210523ミヤマカラス吸汁1246.bmp
すぐに手づかみできそうだと手を伸ばすと意外に敏感。
 再び50mほど先の木の葉に何か白いチョウがとまったのに気づき急ぎ足で近づくと、木の葉から移動してニガナの花で蜜を求めるモンシロチョウで、ビデオ撮影ONで接近すると、飛び立つ姿勢から翅を広げて飛び立った瞬間までの記録が撮れている。
210523モンシロチョウ1333.bmp
210523モンシロチョウ01.bmp
再び湿り気のある路面に何か来ていないかと歩くと、いつの発生かわからないが翅の損傷が痛々しい越冬明けのテングチョウ2個体が、路傍の苔むした部分で吸汁している。
210523テングチョウ1354.bmp
さらには、いきなり飛び出してきて高い位置の葉上で休むコミスジもみる。本個体はホシミスジにみえたが撮影記録からコミスジだとわかる。
210523コミスジ1359.bmp
 帰路、アザミの花が多い場所でモンシロチョウが清楚な姿で吸蜜する場面の記録もとれる。
210523モンシロチョウ02.bmp
アザミの花は多いのに、クロ系アゲハの訪問はなく、往路に飛んだサカハチチョウもみられないまま撤収。
 
posted by クジャクチョウ at 22:00| Comment(0) | 日記
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