2019年10月15日

ジャコウアゲハ幼虫の移動

 2019年9月14-5日、久しぶりに訪れたジャコウアゲハの生息地は土手斜面の除草がまだされていなく、チガヤなどの草むらに目立たなくなっているウマノスズクサで、2日間でみつけた終令幼虫14個体を平坦部のウマノスズクサへと移す。
 例年、終令幼虫が蛹化場所として選ぶアキニレの木を調べると、すでに多数の越冬蛹と、前蛹や蛹化場所を探して枝を伝い歩く終令幼虫も観察できる。
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可能な限りビデオ撮影記録をとって確認すると、枝を歩いて蛹化場所を探す幼虫が4、前蛹が8、蛹が30個体という結果で、野鳥などに攻撃される可能性もある先端部に近い位置で蛹化した個体も観察できる。土手斜面はまもなく国土交通省による除草が始まるため、今一度ていねいに越冬蛹を探して回収する必要があるが、9/15に路肩部から1mほど下がった場所で蛹化していた個体を1頭だけ回収した。
 毎年、ウマノスズクサが自生するこの土手周りから、生活用水路を隔てた公園内へと移動して蛹化する個体がいて、この用水路を渡ることができる鉄管が1本だけかかっているのだが、9/14、その鉄管の下で前蛹と蛹化2個体が観察でき9/15には前蛹も蛹化していた。
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9/14には鉄管から数十センチという側溝に近い部分を徘徊する幼虫を、9/15には道路を移動中に車かあるいは自転車に踏みつぶされたと思われる哀れな姿も2か所で観察でき、この鉄管を伝った公園側への移動の実例を初めて確認できた。それにしても、幼虫はこの鉄管の存在をどのようにして察知するのだろうか。また、アキニレの木に次々と遠征して蛹化する個体は、いったいどのような兆候を得てここへと移動してくるのか、ジャコウアゲハの幼虫のこうした超能力について確かな科学的根拠を知りたい。
posted by クジャクチョウ at 12:53| Comment(0) | 日記

2019年10月13日

チャバネセセリが産卵

四度目のゴイシシジミの調査にいってみたが、笹竹からのたたき出しで飛び出したのはウラギンシジミの♀で、
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今回もアブラムシ類はいなくてあいかわらず何が目的なのかがわからないアリの群れだけは継続して観察できる。
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 名前がわからないツル性植物がみなれない密集した実をつけているのを観察記録し、
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ゴイシシジミとの出会いを諦めて戻る小道沿いのクズのマントがつくる影部分で、気温が上がるのを待つキタキチョウがみられ、
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先日多くの個体をみたウラギンシジミの♂の活発な飛翔もみられない。ヤマトシジミの青鱗粉が発達した♀を探して1頭だけみつけたが、開翅姿勢はみせてくれず。背丈の低いイネ科の植物に飛来した♀がいきなり産卵し始めるのが目に入り、ビデオカメラを向けて近づくと、
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緑色を帯びた白い卵1個を産みつけてすぐに飛び立っていく。別個体がV字開翅姿勢をとって日向ぼっこをしているのを観察し、
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最後に花が開き始めたセイタカアワダチソウの花粉に夢中のコアオハナムグリを撮影記録して撤収。
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posted by クジャクチョウ at 23:44| Comment(0) | 日記

2019年10月04日

高砂市でゴイシシジミを新発見

 高砂市曽根町で細身の笹竹が両側に茂る小道を進むと、思いがけずゴイシシジミTaraka hamadaが飛び出す。笹の葉裏へと回り込んだりする行動から♀が産卵したいようにも見えるが、実際には何を意味する動きなのかが分からなく、少し場所を変えては同じ挙動を示す。
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その一連の動きは葉裏まわりが薄暗いこととカメラで狙うには位置が低くてフォーカス合わせがうまくいかないまま反対側の高い位置の笹の葉へと転飛して休憩し始める。
191004ゴイシ1127.bmp191004ゴイシ1127a.bmp
その光景をしっかりと撮影記録をとり、もしかして高砂市での初記録かもしれないと捕獲もしておこうと、ネットを手にした時点でオオスズメバチが飛んできて邪魔をする。実はベルギーのFB友がこやつの♂♀を希望してきていて、とっさにそちらをネットインしている間に、肝心のゴイシシジミの姿を見失ってしまう。スズメバチはネットの中でお尻から鋭い針を出しながら動き回り、ピンセットでつかんで持参した小型のタッパウエアに取り込もうとして失敗。ネットから逃げないようにと気を付けていたのに、結局は開口部まではいでてしまって飛び逃げられる。すぐに反撃してくる気配はなく「危ない目にあった」との意識が勝ったのか飛び戻ってこなくて一安心。ゴイシシジミを探して今少し小道を進むとコミスジが路面で日向ぼっこをしている。人懐っこい個体で、もう少し絵になるところに止まってよ、と路面にとまるたびにあえて近づいて飛んでもらい、ようやく近くの緑の葉上にとまったところを撮影。その際にもコミスジはくるりと頭をこちらに向けるなど愛嬌を振りまいてくれるが新鮮度は低い。
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 さらに進む先は竹林がいっそう密度濃くなって薄暗いので引き返し、最初にゴイシシジミに出会った場所で新たな♂だと思われる小さい個体が飛ぶ。その止まった位置があいかわらず薄暗く、撮影記録がとりにくいので記録標本を考えてネットイン。帰宅後に「兵庫県の蝶」の共著者である近藤伸一さんにEメールで問い合わせると、高砂市では新発見の記録だと驚かれ、記念の採集個体は佐用昆虫館で展示してもいい、との返信をいただく。標本化をギフチョウ・ネットの立岩さんに相談すると「三角紙をレタスでくるんで冷蔵庫の野菜室に保管」すれば生展翅に近い標本化ができる、との返事で、冷凍保管中の三角紙標本をすぐにキャベツでくるんで野菜室にうつす。
posted by クジャクチョウ at 22:00| Comment(0) | 日記