2020年07月29日

除草後のジャコウアゲハ

 県道沿い路肩部分のウマノスズクサを今一度確認すると、株数で25。複数の茎が伸びて葉っぱが多いのは3株程度で、平坦部では驚くほど少なく、わずかに3株。ひとつは太い茎が2本残るところからひょろりとのびてきたかよわい茎先に新葉が少しみられ、なんと、その下の方に中令幼虫が1頭じっとしている。
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このままでは終令まで葉が持たないので路肩部分へと移しておく。
 土手斜面にはキャタピラーつきの除草車がみられ、斜面の下部分に残っていたノラニンジン、ヨモギ、チガヤなどをすべて刈り取る二度目の作業中らしいが、路肩部分が昨日のままで残っていることでほっとする。
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この後除草車は草深い南側へと移ってふたたび除草作業が始まるが、すべてを刈り取ることなくもどってくる。
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 公園内で木陰を縫うように飛んでから目の前の葉上で休息し始める♂を撮影記録した後、
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あらためて高砂市が囲ってくれた保護区域をみてまわると、ヨモギの葉陰で休む♀がみつかるが、その近くに産卵できるウマノスズクサはない。
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再び公園内を歩くと、複数のジャコウアゲハがゆっくりと飛んでいて、やがて木陰の葉上で休息し始める。
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休息中の♂に♀だと勘違いをして絡む別の♂がいたりするが、その個体もすぐに近くの葉上で休み始める。
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決して日中の最高気温となる時間帯ではないのだが、ユキヤナギの周りを飛翔中のホシミスジがとまるのを期待してじっと待っている間にも汗がにじむ暑さではある。
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posted by クジャクチョウ at 23:00| Comment(0) | 日記

2020年07月28日

土手斜面の除草

月末に実施と聞いていた土手斜面の除草状況を見に行くと、遠くから土手斜面の土色が見えて、除草作業が終わっていることがわかる。
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大事なことは、路肩部分にどれだけのウマノスズクサが残っているかだが、想定以上に土手の上の部分まで刈り取られていて、残るウマノスズクサが少ない。
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平坦部で枯れてしまったウマノスズクサの復活も間に合いそうになく、回収した137個の卵はすでに孵化が始まっており、これからの幼虫の成育をどうして賄えばいいのか、悩ましい課題となる。すっかり草がなくなった土手周りで飛び交うジャコウアゲハは少なく、公園内の緑がある場所でのんびり過ごす個体や
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少ないヒメジョオンで吸蜜する個体を観察できるが、
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公園内はエンジン草刈り機を使った除草が例年になく頻度高く実施され、シロツメクサがやっと花をつけたかと思う間もなく、それらはすぐに刈り取られてしまう。
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エンジン草刈り機が使えるようになった住民の中に、その作業自身が楽しくて仕方ない人がおられるとしか考えられない頻度だ。そんなわけで、チョウの吸蜜植物は極めて少なく、公園内では刈り取りをまぬかれたシロツメクサとヒメジョオンがわずかに残り、土手側もヒメジョオンとノラニンジン、そしてヒルガオがあるがその数も多くはなく、チョウにとっては厳しい8月となる。
 ヒメヒカゲの調査時に自転車で走った加古川河川敷で、どこかに別のウマノスズクサがあって発生したとみられるジャコウアゲハを観察しており、幼虫が大きくなるまでにその場所を探さねばならない。ギフチョウ・ネットの久保さんには小野市粟生に自生地があることを教えてもらい、いなみ野水辺の里公園の状況を知るFB友の小宮さんからは受け入れOKとの返信があったので、移転可能な幼虫数を確認してお願いしよう。
posted by クジャクチョウ at 19:16| Comment(0) | 日記

2020年07月25日

ジャコウアゲハの生息地で

 国土交通省による除草で犠牲となる可能性がある、土手斜面一帯の卵、幼虫、蛹を探してすべてを回収。それぞれ、卵が137個、幼虫が26頭、蛹が13個。1枚の葉裏への産卵数が最も多いのは12+2個で、
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珍しく葉表に1個の卵という例もみる。
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卵と若令幼虫とが混在しているのは若くて新鮮なウマノスズクサだ。
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草が多い茂みのわずかに開けた部分にある小さくて新鮮な葉がつく株への産卵が多く、母チョウが選ぶウマノスズクサにある程度の共通した条件があるように思える。
 あらためて用水路まわりを再確認すると、ムラサキツユクサの葉裏に蛹化したすぐそばに別の個体がやってきて蛹化している。
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そのすぐ近くでノキシノブの葉裏に蛹化した個体が2個並んでいる例も合わせて考察すれば、幼虫が蛹化に際して移動する過程で、すでに蛹化した個体に何らかの誘因物質を察知して近くにやってくるのではないか、アキニレが”越冬蛹の成る木”となることも同じ理由ではないかと推理できる。
 回収した卵と幼虫は自宅に持ち帰り、除草後にどれだけのウマノスズクサが残るのかを確認してから現地へと戻せばいいなどと思いを巡らせていると、ジャコウアゲハのお母さんが公園側から飛び出てきて、筆者の顔近くから体の周りなど、ゆっくりと確認するかのように飛んでから土手方面へと姿を消す。「今日もありがとうね」とあいさつをしにやってきてくれたのだろうと、勝手に想像しながら帰路に就く。
posted by クジャクチョウ at 21:57| Comment(0) | 日記

自然観察ノート