2018年11月03日

石垣島遠征第2日

シロオビヒカゲとの出会いを期待して、T、Kさんをオモト林道へと案内。林道を進む途上、まだ眠りについているナミエシロチョウのオス個体に気づき撮影してみるが、ビデオ撮影では白抜けとなって低温期型であることも表現できていない。
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前回のシロオビヒカゲとの出会いは2015年の2月で、
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10月に発生しているのかどうかは分からないままその生息現地に踏み込むと、すっかりジャングル化してチョウが飛び遊ぶ空間がなくなっている。藪漕ぎ状態でまだ薄暗いブッシュを進むと、いきなり黒いチョウが飛び出す。ウスイロコノマかもしれないと声をかけると、Tさんがシロオビヒカゲだと確認。しかし、すぐに飛んで姿をくらまして撮影記録はとれず。次いで今度はウスイロコノマチョウだと思える個体が飛び出して草陰にとまるのを確認してビデオ撮影記録をとる。
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ネットインする考えはなく、翅表を確かめていないのでクロコノマとの区別はできないまま。ブッシュから出ていたTさんがヤエヤマウラナミジャノメの撮影ができたというので周辺を探すと新鮮度が低い個体がみつかる。
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Kさんに知らせてあげたが、撮影できた場所にはすでにいなく、イシガケチョウが飛んではとまる動作を繰り返している。
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荒れた公園広場手前のブッシュ内でT、Kさんがリュウキュウヒメジャノメとヤエヤマウラナミジャノメをみつけて撮影に夢中となっている間、筆者は渓流のある空間で泡盛をスプレー散布してコノハチョウを誘引してみるが、この時期にはまったく飛来しない(参照画像:2015年2月の記録)。
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渓流沿いに少しだけ地肌むき出しの湿地帯があって、2015年2月にはアオスジアゲハとミカドアゲハの集団吸水も見られたが、この日は新鮮度が低いヤエヤマイチモンジのオスが1頭訪れただけ。
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はるか高い位置に咲くカラスザンショウにはミカドアゲハ、アオスジアゲハ、ヤエヤマカラスアゲハなどが蜜を求めて飛び回っているが、撮影もできない。林道を真栄里側へと越えると、手入れがされていないせいかケイトウの花が混在するハナシュクシャの畑沿いにシロウラナミシジミが乱舞状態。ここでもTさんがみごとな飛翔写真を記録されるが、当方はまるで翅表をみせてくれない訪花シーンを記録できただけ。
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この真栄里からは5月にアサヒナキマダラセセリが発生する於茂登岳が眺望できる。
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 バンナ公園に移動してトイレタイムをとったあと、園内の草むらで飛び遊ぶイワサキタテハモドキと、ランタナを訪れた後翅の二重赤紋の発達度がすばらしく美しい新鮮度抜群のクロアゲハのメスが観察でき、
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ビデオ撮影記録を続けながらネットインできないことをうらめしく思う。このあとバンナ岳を縦断し、展望所に立ち寄って大阪からの修学旅行高校生と一緒に、強風を体全体に受けながら名蔵湾と崎枝湾を眺望する。崎枝湾のエメラルドグリーン・ゾーンはいつきてもすばらしい景観だ。
 次のチョウタイムは三度目のバンナ公園周回道路。シロノセンダングサの花蜜に夢中になっているツマムラサキマダラのメスがときおり翅表を見せてくれ、
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きわめて新鮮度が高いイワサキタテハモドキの全開翅、V字開翅シーンもみられる。
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サンダンカの花にやってくるアカタテハはまるで赤が目立たない。
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サンダンカ花壇がつらなる領域ではおよそ15分間隔でやってくるツマベニチョウの訪花シーンを楽しむことができ、
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嬉しいことにオスのツーショット吸蜜シーンが眼前で展開され、しっかりとビデオ記録をとる。
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ヤエヤマカラスアゲハの新鮮個体も映像を記録でき、
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クロアゲハとともに複数個体をネットイン。一時、コノハチョウがオレンジ紋をちらつかせながら飛んでいくのを目撃するが、どこにも立ち寄らずに飛び去る。
 Kさんの希望で屋良部林道へと移動し、昨日は奥までいかなかったアスファルト道路から分岐する林道を進んでみる。10mも行かない路傍でマサキウラナミジャノメの2段階開翅動作が観察記録でき、
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500mほど歩いた暗い林の高い位置に花が多いハマセンダンにはクロ系アゲハ、アオスジアゲハ、ミカドアゲハ、ツマムラサキマダラが乱舞状態だが、枝葉も入り組んでいて、採集はもちろんビデオ撮影もままならない。ときおり林道の低い位置にやってくるツマムラサキマダラのオスをネットインし、新鮮度が高くはないとわかっても「科学の祭典用」と割り切って持ち帰りの対象とする。珍しいかどうかわからないがキオビエダシャクがオレンジに近い黄色帯が目立つ飛翔で林道に沿って飛ぶのを追って記録をとったあと、
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科学の祭典のアルバム作成と同じく子供たちに人気がある「チョウと蛾の判別」用標本として採集もしておく。この林道の入り口近くには適度の高さのハマセンダンの花があって、ヤエヤマカラスアゲハやミカドアゲハが集まっており、
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ヤエヤマイチモンジのメスもやってくる。
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きれいなミカドアゲハは少ないが、ネットインを図ろうとして失敗したとき、複数個体がいっせいに花から離れて飛び立つ。その瞬間をねらっていたTさんがミカドアゲハ、アオスジアゲハ、など合わせて4個体がみごとにフォーカスのあった一画面画像として300mm望遠で撮影記録されたのはさすがの腕前だ。苦労して捕獲したミカドアゲハの翅が少し傷んでいるとわかって飛ばしてやる前にビデオ記録をとってみたが、よくみれば濃い青色がモザイク模様となった異常個体だったことがあとでわかる。
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 太陽光が届きにくくなると、この日も最後のチョウタイムはバンナ公園周回道路。ツマベニチョウがときおりサンダンカの花を訪れるが12時頃のような複数個体を見ることはない。昨日とは違うルリ帯の青色が濃くて美しいルリタテハの八重山亜種がテリ張りをしているが、
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この個体は右側の翅と左後翅の破損が惜しまれ、破損度の小さい左側を主とした撮影記録をとる。
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2018年10月27日

石垣島遠征第1日

「加古川の里山・ギフチョウ・ネット」のT、Kさんと3名で、2019年8月開催の「青少年のための科学の祭典」チョウアルバム作成に必要なチョウ標本の調達を目的とした2泊3日(筆者は4泊5日)の予定で遠征。初日はピーチ航空到着後、直ちに日産レンタカーNOTEで川平公園へと走る。防風林手前のシロノセンダングサが咲く草地周辺でルリウラナミシジミがオス・メスそれぞれに美しい翅表のルリ色を輝かせて飛び交い、センダングサの花にはリュウキュウアサギマダラとスジグロカバマダラが複数頭訪れているが新鮮度は低い。防風林縁の大きな葉上でテリ張り中のリュウキュウムラサキがいて石垣島は初めてのT、Kご両人がカメラで狙っているので筆者もビデオ記録をとる。
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この個体も新鮮度は高くなく、今回の訪問は最盛ピークを少し過ぎた時期となってしまったようだ。シロオビアゲハ、リュウキュウアサギマダラ、スジグロカバマダラ、ヤエヤマカラスアゲハなどをネットインし、防風林縁でキラキラとルリ色を輝かせて飛び交うルリウラナミシジミを撮影対象として追ってみても美しい翅表を撮りこむチャンスは与えてくれない。
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クロボシセセリは八重山までこないと出会えないチョウなのでしっかりと撮影記録をとり、
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防風林をぬけて浜辺にでると風が強くてエメラルドグリーンの美しい川平湾の風景は見られない。
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八重山ソバで昼食を済ませたのが14時20分頃というほどに採集と撮影に夢中の時を過ごし、食後の店先でイワサキタテハモドキが遊んでいるので撮影記録をとり、
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屋良部林道へと転戦。林道沿いにカラスザンショウとハマセンダンの花が咲く場所では、アオスジアゲハ、ミカドアゲハ、ヤエヤマカラスアゲハ、クロアゲハが群れて吸蜜しているが、多くがどこかを破損した個体で、きれいな個体を探して撮影記録をとる。
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アルバム用にきれいな個体に絞ってネットインも図る。花が咲くポイントを数か所めぐり、アスファルト道路から分岐する土の林道へと入り込むと、タイワンキチョウが多く飛び交い、足元ではマサキウラナミジャノメが路面すれすれに飛んでいる。ムラサキシジミもいて草葉や路面にとまったりするけれど開翅シーンはみられない。ヤエヤマイチモンジのオスが葉上で休んでいる場面にも出会えるが、左前翅が大きく破損した個体なのが残念。
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ハマセンダンの花蜜にはコウトウシロシタセセリやタイワンアオバセセリもやってきて、シロシタセセリはすぐに翅を全開状態でペタリと広げてくれるので撮影のしがいがある。
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新鮮度が高くて青色が濃いアオスジアゲハとミカドアゲハを数頭ゲットするも、太陽光が照らす場所が少なくなるとチョウ影も薄くなる。
仕方なくまだ日当たりが残るバンナ公園のサンダンカ花壇が続く周回道路へと再転戦。路傍のカラスザンショウの花にはクロアゲハ、ヤエヤマカラスアゲハ、ベニモンアゲハ、ツマムラサキマダラなどが訪れて吸蜜し、サンダンカ花壇まわりではタイワンキチョウ、リュウキュウヒメジャノメ、イワサキタテハモドキ、アカタテハなどが飛び交い、
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ツマベニチョウも間隔をあけて飛来するが新鮮な個体はみられない。
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陽光が薄くなったころ、テリ張りをする八重山亜種のルリタテハがそばを通るとすぐに飛び立つが、やがてまた戻って少し場所を変えてテリ張りを継続する。路面にペタリと羽を広げてとまると、左後翅の傷みが顕著。
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一方、新鮮度が高くてとてもきれいなベニモンアゲハがカラスザンショウの高い位置の花を転々と吸蜜してまわり、
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Tさんがすばらしい飛翔映像記録が撮れたと見せてくれる。この個体の採集もしたかったが、枝葉が入り組んでいてネットインのタイミングを得られないまま飛び去られる。キョウチクチトウへの採卵を期待してツマムラサキのメスを採取し、活かして持ち帰る。
posted by クジャクチョウ at 21:00| Comment(0) | 日記

2018年10月25日

シルビアシジミの棲む草原で

姫路市手柄での所用を終えた帰路、山陽電車を高砂市曽根駅で下車し、シルビアシジミの新発見生息地に寄り道。アメリカセンダングサが茂る草地でアオスジアゲハの吸蜜シーンを観察記録し、
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シルビアシジミの生息地へと歩く。この場所は圧倒的にヤマトシジミが多く、新鮮度が落ちたシルビアシジミをその飛翔時のブルー色調の違いで判別するのが簡単ではない。静止個体に注意して接近撮影をすると後翅裏面の斑紋の違いでヤマトシジミだと何とか識別できる。
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この生息草地の土手斜面にはミヤコグサとヒナギキョウしか花がなく、ヤマトシジミかシルビアシジミか、いずれかがヒナギキョウで求蜜する光景を何度か見られる。近づいてシルビアシジミだと確認できるとうれしくなる。
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ところが、スピードをあげて飛び回るウラナミシジミがすぐにチョッカイを入れるため、吸蜜場面が長くは続かない。遠目に吸蜜個体を視認するや、ただちに土手斜面を駆け上って接写撮影を試みるわけで、テニスで鍛えた脚力と俊敏な動きがここで活きる。ヒナギキョウにはチャバネセセリやイチモンジセセリも訪花するが、その体重にかぼそい茎が耐えられなくてたわむと同時にあわてて飛び去っていく。シルビアシジミのメスだとわかる飛翔個体を追い続け、止まってくれたところを何とか記録し、
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明らかに青が濃いオスも粘り強くその飛翔について行って、静止時の記録をとる。
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コンクリートの表面にこだわる個体は撮影記録をとって初めてヤマトシジミだとわかる。
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太陽が雲に隠れて気温が下がると、モンキチョウも草むらに降りてじっとし始める。目玉がここまで緑色だとの認識はなく、普段よく観察をしていないことを思い知らされる。
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ヒメアカタテハがヨモギをめぐって産卵をし、
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アカタテハも格好いい滑翔で頭上を飛ぶが、あっという間に姿を見失う。おまけは山陽電車曽根駅上り線に入ってくる新型車両6000系で、2016年4月当初は普通電車だけだった。最近は特急にも使用されるようになっているが、座席はオールロングシート。
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posted by クジャクチョウ at 15:59| Comment(0) | 日記