2019年10月04日

高砂市でゴイシシジミを新発見

 高砂市曽根町で細身の笹竹が両側に茂る小道を進むと、思いがけずゴイシシジミTaraka hamadaが飛び出す。笹の葉裏へと回り込んだりする行動から♀が産卵したいようにも見えるが、実際には何を意味する動きなのかが分からなく、少し場所を変えては同じ挙動を示す。
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その一連の動きは葉裏まわりが薄暗いこととカメラで狙うには位置が低くてフォーカス合わせがうまくいかないまま反対側の高い位置の笹の葉へと転飛して休憩し始める。
191004ゴイシ1127.bmp191004ゴイシ1127a.bmp
その光景をしっかりと撮影記録をとり、もしかして高砂市での初記録かもしれないと捕獲もしておこうと、ネットを手にした時点でオオスズメバチが飛んできて邪魔をする。実はベルギーのFB友がこやつの♂♀を希望してきていて、とっさにそちらをネットインしている間に、肝心のゴイシシジミの姿を見失ってしまう。スズメバチはネットの中でお尻から鋭い針を出しながら動き回り、ピンセットでつかんで持参した小型のタッパウエアに取り込もうとして失敗。ネットから逃げないようにと気を付けていたのに、結局は開口部まではいでてしまって飛び逃げられる。すぐに反撃してくる気配はなく「危ない目にあった」との意識が勝ったのか飛び戻ってこなくて一安心。ゴイシシジミを探して今少し小道を進むとコミスジが路面で日向ぼっこをしている。人懐っこい個体で、もう少し絵になるところに止まってよ、と路面にとまるたびにあえて近づいて飛んでもらい、ようやく近くの緑の葉上にとまったところを撮影。その際にもコミスジはくるりと頭をこちらに向けるなど愛嬌を振りまいてくれるが新鮮度は低い。
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 さらに進む先は竹林がいっそう密度濃くなって薄暗いので引き返し、最初にゴイシシジミに出会った場所で新たな♂だと思われる小さい個体が飛ぶ。その止まった位置があいかわらず薄暗く、撮影記録がとりにくいので記録標本を考えてネットイン。帰宅後に「兵庫県の蝶」の共著者である近藤伸一さんにEメールで問い合わせると、高砂市では新発見の記録だと驚かれ、記念の採集個体は佐用昆虫館で展示してもいい、との返信をいただく。標本化をギフチョウ・ネットの立岩さんに相談すると「三角紙をレタスでくるんで冷蔵庫の野菜室に保管」すれば生展翅に近い標本化ができる、との返事で、冷凍保管中の三角紙標本をすぐにキャベツでくるんで野菜室にうつす。
posted by クジャクチョウ at 22:00| Comment(0) | 日記

2019年10月01日

シルビアシジミの訪花シーン

 秋晴の好天気にじっとしていられない。9月17日にシルビアシジミがヌスビトハギで吸蜜していたシーンをピンボケの映像でしか残せていなかったことが悔しくて、そのリベンジを目的としてサイクリング。
 野焼き後に緑が回復した土手の上に出ると、新鮮度は落ちているが複数のシルビアシジミが低い位置を飛び交っている。まずはミヤコグサに産卵して回るメスの動きについていくと、草陰となった部分ばかりを飛んで産卵するため、撮影記録がとりづらくフォーカスも甘くなってしまう。
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花を探すような飛翔をみせるオスの飛翔についていくと、期待通りにヌスビトハギの花へと向かい、すぐに吸蜜し始める。
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後翅裏面の鱗粉が白く、もしかしたらヤマトシジミか、と不安がよぎるが、珍しく長い時間同じ花で蜜を吸い続けてくれるので、青空を背景とする映像もしっかりと記録する。
191001ヌスビトハギ1.bmp
撮影を終えて映像をチェックし、シルビアシジミに間違いないことがわかって、本日の目的が達成できたことにほっとする。「きべりはむし」には2度の投稿で10種の吸蜜植物を報告しているが、第3報としてイヌコモチナデシコ、ヌスビトハギ、ブタナの3種を追加し、合計で13種の吸蜜植物を報告したことになる。
 足元にいきなりきれいなツマグロヒョウモンのメスがやってくるが、すぐに草陰へと潜り込む。産卵なのかとよくみるとスミレはなく、休息目的のようだ。やがてきれいな翅表を見せながら滑空状態で土手下へと飛び去る。次いでほとんど同じところに新たなメスが現れ、この個体は草の隙間からなんとかきれいな姿を撮影記録できる。
191001ツマグロH1037.bmp
 再びシルビアシジミの動きを追うと、ミヤコグサで吸蜜中の個体がいて、その撮影記録をとり終えるとすぐに飛ぶ。
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その近くにヒナギキョウが一輪あって、嬉しいことにその花にもシルビアシジミが止まっている。これは撮影しなくてはとカメラを向けると他の個体がチョッカイを入れるが、幸い元の個体はそのまま吸蜜を続ける気配。撮影後によくみれば、花の裏側に止まって口吻を伸ばしていたことがわかる。
図7.bmp
 シルビアシジミ以外にモンシロチョウがヌスビトハギやミヤコグサで吸蜜する様子も観察したが撮影は間に合わず、モンキチョウの雌雄が絡み合う光景や、キアゲハが飛ぶのも目に入る。土手下に止めた自転車へともどる際、黄色が濃いキタキチョウがヌスビトハギの周りを飛ぶ。その飛翔をみやりながら帰路につく。
posted by クジャクチョウ at 17:49| Comment(0) | 日記

2019年09月23日

台風一過のフィールドでみるチョウなど

台風17号の影響でまだ風が強い昼下がり、ジャコウアゲハが生息するフィ−ルドまでサイクリング。土手斜面で卵と幼虫を調べる前に、ニラの花蜜を楽しんでいるベニシジミに翅表の黒化度が高い個体がいるので記録をとると、うまい具合に後翅の細毛が太陽光に輝く様子がとり込めている。
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翅表を全開にして夢中で吸蜜中のヤマトシジミのオスもいるのでカメラを向けたとたんに飛ばれ、結局翅表の記録はとれず。
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土手斜面ではイチモンジセセリが強い風をやり過ごすように休んでいるところを記録し、
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ウマノスズクサをみてまわると4日前にみた卵塊から孵化したと思える初令幼虫の群れが観察できる。
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いくらか範囲を広げて調べても新たな幼虫が見られないため、平坦部へと降りるとニラの花にちょっと変わったカノコガがいる。
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持ち合わせのビニール袋に採取して持ち帰ってWeb検索をすると、ベルギーのFB友がリストアップしているキハダカノコガ Amata germana nigricauda だと判明。黒化度が高くはないベニシジミの記録も撮ったあと、
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公園内で強風をしのいで休んでいるジャコウアゲハを探すと、1オスだけがみつかる。
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台風のせいなのかどうかわからないが、左前翅の先部分が折れ曲がっている。それでも撮影目的で近づきすぎるとフワリと飛んで新たに休む場所を探す、
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その飛翔の様子を見る限り、
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翅が折れていても普通に飛ぶことができていて安心する。公園内ではほかにアゲハとアオスジアゲハがもう台風は遠ざかったから、といわんばかりに元気な飛翔を見せており、ツマグロヒョウモンのオスもみかけた。
posted by クジャクチョウ at 17:02| Comment(0) | 日記